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パリ五輪
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本日、毎年恒例になっている「電子書籍ビジネス調査報告書」2013年版の調査結果が発表されました。 調査したインターネットメディア総合研究所の発表では、 2012年度の電子書籍市場規模は729億円(前年比15.9%増)。 スマホやタブレットなど新プラットフォーム向け電子書籍市場規模は368億円となり、ケータイ向け電子書籍市場を「逆転した」模様です。 出典 インターネットメディア総合研究所 「電子書籍ビジネス調査報告書2013」 (株式会社インプレスビジネスメディアより2013年7月18発売予定) 11年間の調査実績を持つ同報告書では、今後の電子書籍市場全体の伸展見込みとして2017年度には2012年度の約3.3倍の、2,390億円程度に成長すると予測しています。 日本の電子書籍は、2002年頃のPCやPDA向け電子書籍から始まり、その後、市場の中心はケータイ向け電子書籍に移行し大きく成長して
6月に入り、電子出版ライブイベント「RePub」のマガジン化プロジェクトが始動しました。 まずは、Facebookのネット出版部の中から創刊編集長に名乗り出てくれた日下部貴士くんと面談。 彼は、私の処女作「日の丸電子書籍はなぜ敗れたか」を読んで、ネット出版部にも参加してくれた19歳の現役大学生です。彼に編集の知識や電子出版経験がないことはさておき、まずはじっくりヒアリングしてみました。 出版のプロではなく等身大の大学2年生として、ダイレクトマガジンでなにを発信したいのか 創刊後にどうしていきたいのか 企画案や制作フロー的な細かい話はいったん脇に置いて、「なにを出版したいのか、なぜ今なのか、」という根源欲求的な意志の存在を確認しておきたかったからです。 RePub=Re Pubulishingとは、「出版の原点に還る」「再び声を上げる」という意味も内包しています。 雑誌というものが、企業の広
昨夜、「RePub」マガジンの創刊編集長が決定しました。 編集長に名乗り出てくれたのは弱冠19歳の現役大学生、日下部貴士くん。 現在、出版社で電子書籍プロモーションのアルバイトをしつつ、学生団体で電子書籍の普及活動に取り組む明治大学2年生です。大学2年生といえば、自分探しの旅に出るモラトリアムの時期だというのに立派だなと。 twitterプロフィール 日下部貴士@eBooks 明治大学商学部2年 『電子出版』『セルフブランディング』『本の紹介』『人との出会い』来年度1年間休学予定。 @oha_ru 日下部くんがネット出版部に立候補のコメントを書き込んだところ、アラフォーが多いネット出版部の参加者は予想だにせぬ大学生の編集長立候補に戸惑ったのか、しばらくし~んとしていました。 コメントがアップされてしばらくすると、百戦錬磨のオヤジたちも彼のコメントからやる気を感じたのでしょうか。無名の若者の
日韓関係ウォッチャーの私にとって非常に興味深い記事を読みました。 韓国の学習マンガが世界を席巻している件 今、日本の小学生の間で流行っている本をご存知だろうか?図書室では予約待ちが殺到し、友達の間でも「次はぼく!」「次はオレ!」と言って、競い合うように回し読みされているほどだという。 それは本というよりマンガだ。そして、ただのマンガではなくいわゆる「学習マンガ」である。さらに、韓国発の学習マンガシリーズなのだ。 その名も「科学漫画サバイバルシリーズ」。宇宙や砂漠、無人島、深海、昆虫といった様々な科学的要素にサバイバル・ストーリーを盛り込んだ、カラーのマンガシリーズで、かなりの巻数を重ねている。 ロボット世界のサバイバル 3 (かがくるBOOK―科学漫画サバイバルシリーズ) [単行本] (中略) このシリーズ、なんと韓国で2000万部も売れている大ヒット作。2008年から売られるようになった
セルフパブリッシングは何が起きるかわかりません。 日本電子出版協会で自著『日の丸電子書籍はなぜ敗れたか』の実証実験結果をプレゼンしたところ、世界を股にかけるプロの編集者さんが第2版の再編集に名乗り出てくださいました。 今回は、3月に経産省出資のケニア調査プロジェクトから帰国した後、Kindle版『アフリカよ1968-69電子書籍新版』を4月24日に出版されたばかりの編集者ウザワ・K氏と対談。 紙と電子書籍両方の経験豊富な編集者の目からみて、編集者なしコストなしで出版した電子書籍『日の丸電子書籍はなぜ敗れたか』をどう読めたのか。何が足りないのか。第2版ではどうすれば読みやすくできるのか――。 さっそく素人著者とプロ編集者の対談を実施し、プロの編集者視点から率直な意見を伺いました。このGW中にセルフパブリッシングに挑戦される方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。 アフリカよ 1968-6
前回エントリーに引き続き、日本電子出版協会(以下JEPA)で行われた電子出版セミナー「EPUB25セルフパブリッシング狂時代」に登壇してみた感想です。 いしたにさん、佐々木さん、鈴木3人のパネルディスカッションで感じた、セルフパブリッシングを成功させる共通キーワードは「ブログの重要性」と「アウェイ感覚」。 JEPAに加盟していない人間にとって「アウェイ」感を感じる場所であることは当然ですが、他にも理由があります。 JEPAを知らない人のために解説すると、当団体は電子書籍に関わる様々な業種の会社が会員になっている組織です。電子書籍元年ぐらいから電子書籍関連団体が増えましたが、JEPAが老舗です。JEPAの特長は、特定業界団体ではなく、出版社、電子書店、電子化会社、印刷会社、メーカー、コンテンツメーカーなどなど多彩な加盟社。印刷本を電子化したものだけでなく、インターネット発の電子出版も対象とし
4月24日、日本電子出版協会で行われた電子出版セミナー「EPUB25セルフパブリッシング狂時代」に登壇し、国内電子書籍市場の15年間の変化についてのプレゼンとパネルディスカッションをしてきました。 ウェブサービス開発者兼ダイレクト文藝誌編集者、プロのアルファブロガー、取次から電子書籍プロデューサーという異なったバックボーンをもった著者3人が、電子書籍の個人出版にハマるのはなぜなのか? なにがそんなに魅力的なのか? 「電書ちゃんねる」を主宰する「ろす」こと高瀬拓史氏を司会に、それぞれの立場や経験から、セルフパブリッシングの実体験を含む三者三様のプレゼンテーションとパネルディスカッションを行います。 「セルフパブリッシング狂」とは言えない私のプレゼン内容は2つ。縦書きの紙本を再現する日の丸電子書籍思想が国内電子書籍市場に与えた3つの影響と、その思想からの脱却を図ったブログパブリッシングの実証実
今回は、これまで電子「書籍」がなかなか売れなかった理由について解説します。 電子書籍元年と言われて3年経ったのにも関わらず、なぜ電子「書籍」が厳しい現状なのか。 大きな理由は、私を含めた事業者が電子コミックばかりに力を入れてきたから。 電子コミックしか売れないとよく言われがちですが、正確にいうと、電子コミックは長編が多く客単価が高いのでジャンル全体として売れているように見えるのです。さほど売れないコミックも沢山あり、有料購入ユーザー数でいうと、書籍もコミックもさほど変わりません。購入者数には大差がなくても客単価(=購入冊数)の違いがジャンル売上の大差を生み出しているわけです。 電子書籍を求める読者が電子コミックを求める読者より少ないとは限りません。ただし、事業者サイドからすると、コミックにはアニメや映画などでメディア化露出された長編作品が多いため、新規読者増と客単価増が見込める電子コミック
今週は、久々に本の話題で盛り上がった1週間でした。 村上春樹さん待望の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、まるでドラクエのような深夜の行列を呼び、新聞、テレビにも大きく掲載されました。本屋大賞を受賞した百田尚樹さんの『海賊とよばれた男』と、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した船橋洋一さんの『カウントダウン・メルトダウン』も読書の醍醐味を味わえる傑作です。 中でも、オススメは『海賊とよばれた男』。出光興産創業者の出光佐三氏が激動の昭和を駆け抜ける様を描いた大河ロマン小説です。 海賊とよばれた男 上 [単行本] 敗戦によってすべてを失った主人公、出光佐三は戦後、中東の産油国からの直接取引に成功するなど事業を通して戦後日本の復興に尽力。積荷の主有権を巡ってイギリスから提訴されたものの、出光が全面勝利を収めました。国内外の批判に屈せず、戦勝国に対しても毅然とした態度を貫いた主人公が
春になり、街でフレッシュマンをよく見かけるようになりました。 見かけるだけではなく、時折思わずのけぞることも。 この間、20代前半の大学の後輩2人と飲んでいたら「電子書籍業界に入りたいんですけど」と突然言われ、のけぞってしまいました。 従来の漫画とかラノベ、ボーイズラブ愛好者ではなく、ふつうの本好きのようです。 これは時代の変化の現れなのか。ただの奇特な若者なのか(笑)。 電子書籍市場を傍から見たら、右肩下がりの出版市場と比較してほぼ右肩上がりに拡大しているように思われがちです。ところが、電子書籍の仕事を始めて10年経った私の実感としては、最初が小さすぎたの一言に尽きます。仕事のやりがい云々は個人差があるのでさておき、ルックスも能力も高そうな将来性豊かな若者が身を投じるほど魅力的な業界かというと、疑問符がつきます。 ひと昔前と比べ電子書籍市場全体が伸びている割に、給料相場は決して高くありま
しばらくなりを潜めていた楽天koboが、今週久々に脚光を浴びました。 苦境を伝えられつつも、三木谷社長が何かを発表するたびに話題を集めてしまう点はさすがです。 楽天、出版関係者に戦略語る「Amazonに対抗可は楽天だけ」 2013年4月4日、都内のホテルに大手出版各社を集めて同社が開催した楽天ブックスと楽天koboの事業戦略説明会にて、三木谷社長は勇ましくこう宣言しました。 「2020年に日本の電子書籍市場を年間1兆円まで伸ばし、楽天は市場シェア50%の5000億円を取りたい。 それが我々の使命だ」 チャレンジングな目標設定は良いことですし、実現すればいいだけなので市場規模やシェア目標については特に言及しません。 残念だったのは、説明会の「絵づら」がちょっと古かったこと。 昨年の楽天kobo発売時も同様だったのですが、三木谷社長が各大手出版社トップを脇に従えた絵づらの古さがいかんともしがた
ダイレクト出版『日の丸電子書籍はなぜ敗れたか』を通じた実証実験のテーマは、執筆経験も制作予算も持たない素人作家の処女作がKindleダイレクトパブリッシングでどこまで読者に届くか。 今回、自ら実験してみた、ブログ連載発の「赤字にならずに持続可能な」セルフパブリッシングモデルの手順は下記8つになります。 ※あくまでもひとつの事例です。成功方程式ではありません。 【原稿執筆】 1.仕事や趣味など実体験をテーマにしたブログ連載を50回書く 書きあげるのに特殊な創作スキルや経験が必要な小説ではなく、あくまでも身近な実体験に基づく「TrueStory」の方が書きやすいでしょう。コツはブログ連載の更新頻度が空くと電子出版自体が面倒になりがちなので、なるべくマメに更新すること。2~3ヶ月間ぐらい書き続けた連載を、自動的にePub単行本化してすぐ販売開始するイメージです。 1ブログエントリーに1~2時間(
本日4月1日、当ブログ連載「21st century Book Story」を開始してちょうど3ヶ月経ちました。 連載開始から2ヶ月経った頃、ブログ読者数が2万人を超えたので、8割以上を占めるブログのリピーターの方の1割ぐらいが買ってくれるんじゃないかという狸の皮算用のもと(笑)、3月19日にKindleダイレクトパブリッシング(KDP)を使って処女作をリリースしてみました。 これまでの電子書籍の世界では、フォロワーが1万人以上いる著名人や月間数十万PVを誇るごく一部のアルファブロガーや芸能人は別にして、素人の一般人によるセルフ出版物は値段やテーマを問わず2桁しか売れないとされてきました。 実際にやってみて、Kindleが出た今でも変わらないのか?という疑問をクリアにしてみたかったからです。 とはいえ、いきなり小説が書けるわけでもないので、これまでの電子書籍プロジェクトを回想したブログ連載
3月19日、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)を利用して、処女作『日の丸電子書籍はなぜ敗れたか』を刊行してみました。 当ブログ連載「21st century Book Story 」に10の未公開エピソードを加筆。編集者なし&制作コストなしで「素人でも出版できる」ブログパブリッシング第1弾です。 当ブログを読んで下さっている方々等の口コミのおかげで、初日で100冊以上購入されました。この記事を書いている時点のKindleベストセラー有料総合ランキングは58位、「本・図書館」ジャンルランキング2位。 その後、Yahooニュースなどにも掲載されました。 「日の丸電子書籍はなぜ敗れたか」電子マンガビジネスの興亡を電子書籍で描く ※amazon商品ページへのリンクが切れているのが残念ですが(笑)。 デザイナーや編集者の手を入れず、執筆経験のない素人が制作・電子化コスト0円でセルフパブリ
日の丸電子書籍はなぜ敗れたか -21st century eBook Story- (電子書籍の世紀) [Kindle版] Kindlestore、iBookstoreとここ数年、国内の出版業界、電子書籍業界から「黒船」と畏怖されていた巨大ストアが日本でも稼働し始めました。 おかげで、黒船幻想がもたらしていた電子書籍バブルもそろそろ落ち着きそうです。 従来のフォーマットやビューワーや細かいスペックや新機能といった、電子化会社や開発会社目線のマニアック話はもういいでしょう。 これからは、 どんな作品がどこで読めるのか、 電子出版時代の「本」や「雑誌」とは何か、 電子出版でしか届けられない作品とは何か、 といった、普通の読者や作家目線の話が中心になってくるはずです。 一方で、2000年に政府が発表した日本型IT社会の実現を目指すe-japan戦略の延長線の、国産オンライン書店ネットワーク構築の
先週、気になるニュースがふたつありました。 パナソニックが出版社買収検討 電子書籍を強化 ヘルスケア事業は売却へ 海外向け電子マンガ配信のJManga事業終了発表 パナソニックは、企業スローガン「ideas for life(アイデアズ・フォー・ライフ)」のCMでもおなじみの、日本が世界に誇る家電メーカー。 米フォーチュン誌が発表する2011年フォーチュン・グローバル500では電機業界の売上高ランキングでサムスン、日立、シーメンスに次ぐ世界第4位。米国のコンサルティング会社インターブランドが発表するブランド価値ランキング「2011年インターブランド・ベスト・グローバル・ブランド・リスト」では世界69位につけています。 80年代に日本企業が栄華を誇っていた頃には及びませんが、世界的企業であることには変わりありません。世界的ブランドは国内でも健在で、毎日コミュニケーションズが発表する、「201
●Self Control! 来週末の配信開始に向けて、当ブログ連載「21st century Book Story 」でアクセス数が多かった回を中心に加筆しながら、電子書籍を鋭意作成中です。 電子書店やWebメディアの原稿はかなり書いてきたものの、著者として1冊書くのは今回が初めて。 書いてみて改めて実感することは、編集者の必要性。 セルフ校正はもちろん、編集者による締切設定がないといつ書き終わるものやら。。セルフ締切、セルフ配信の道は甘くはありません。そして、営業マンはもちろん取次という大量配本システムにも頼れない中で、いったいどこまで読者に届くのだろうか? 同じ思いを抱えながら、真夜中に執筆しているセルフパブリッシャーの方々に、懐かしの名曲を捧げます。
私が、21世紀の電子書籍プロジェクト回想録「21st century Book Story」を書き始めたきっかけは、大みそかに下北沢で開かれた本のイベントでした。 ブックコーディネーターの内沼晋太郎さんが昨年オープンした書店、B&Bで開催した年越しイベントのゲストには、本の世界で面白い活動をしているユニークな方々が集まっていました。 ▼本で年越しイベントゲスト 石橋毅史(『「本屋」は死なない』著者、元「新文化」編集長) 佐々木大輔(『セルフパブリッシング狂時代』著者、NHN Japan) 仲俣暁生(『再起動せよと雑誌はいう』著者、「マガジン航」編集人) 山内康裕(「マンガナイト」代表) 米光一成(「電書カプセル」監督、ゲームクリエーター) 聞き手:内沼晋太郎(numabooks代表、ブックコーディネーター) とりわけ、お仕事をご一緒したマガジン航の仲俣暁生さんや新文化編集長退任前というタイ
●New Book Paradiso 私は本の先達から、戦後から20世紀末にかけての「本の道」をめぐる物語を語り継がれました。 話を聞いた当時は出版ビジネス経験が浅く、業界に対する興味もさほどなかったので昭和の昔話かと思っていましたが、なぜか記憶の隅から離れることがなかったのです。 時が経った今、出版史上のエポックメイキングな出来事といえるKindle&iBooks上陸で、国内出版市場が大きく様変わりする中、久しぶりに思い出しました。まるで、私の大好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の出版界バージョンのような物語を。 少年とその恩師との、映画館をめぐる友情と映画の世界への愛を描いた本作のように、本と本の世界に対する深い愛憎は、ある程度の経験を経て初めて理解できるものなのだなと。 今では当たり前のような環境ですが、本の仕事をしている先達が豊かな環境を用意してくれたのだと。出版不況と言われ
数えきれないほど多くの困難をくぐりぬけてきた、その先達は、遠い目をして語り始めました。 思えば長いこと本の世界を生きてきた。 今日伝えたいのは、 君たちが生まれるはるか昔の本の話だ。 1945年。長かった太平洋戦争は終わり、日本は負けた。 占領期のGHQによって、いろいろな制度や法律が変えられた。 良かったこともあるし、悪かったことや失われたものもある。 勤めていた会社がなくなり、職を失った人々は、ただの本好きに戻った。 戦前の治安維持法の下で、モノを言う自由、書く自由、読む自由がない恐怖を味わった個人が気がついた。 「流通の自由なくして言論の自由なし」 本を選ぶ自由すら奪われ、支配されることに慣れた人々は、自分で考えることをやめた。 誰かの大きい声や自分以外の大勢の声を疑いもせず、いとも簡単に信じこむようになった。 軍部や新聞の大きな声を信じこむようになった。 本を読まなくなったから自分
2013年11月3日、日本初の大活字本書店「Viva神保町」が本の街、神保町にオープンしました。 大活字本とは、普通の本の文字サイズでは読書が難しい弱視の方や高齢者の方のために、大きな文字サイズや専用のデザインで改訂して出版される本のこと。 「Viva神保町」は、約2000 ... 今回は、先週第2号をリリースした 「ネット出版部マガジンLAPIS」で試みた実験について。 ネット出版部マガジン LAPIS(ラピス)vol.2 世界を目指すサムライSP (ネット出版部マガジンLAPIS) [Kindle版]鈴木 秀生ネット出版部2013-11-01 ●デジタルマガジン創刊を ... 暑さと忙しさにかまけてブログ更新を2ヶ月さぼっていましたが(笑)、 11月1日、Facebook生まれのボーンデジタルマガジン ネット出版部マガジンLAPIS Vol.2 秋号を発売しました! ネット出版部マガジ
前回エントリーをアップした後に、文中で少しふれた電子書籍取次のBitwayが解散するんではないか、という観測記事が流れました。 ビットウェイとBookLiveが合併、業界再編に動くか 実際は解散ではないですが、ニュースを知った人の一部に流れた感情はある程度予想できます。 作家と読者がダイレクトに結びつくインターネット時代に 「電子書籍取次なんていらないんじゃないか」 いわゆる「取次不要論」です。 取次不要論は今に始まったことではありません。 取次不要論の歴史は古く、戦後のGHQ占領下の時代にまでさかのぼります。 GHQによって施行された独禁法によって、戦前の治安維持法にもとづく言論統制の役割を担っていた「出版省」とも言うべき存在の出版配給会社が「民主化するためには不要な存在だ」と見なされて、解体されました。 日配というその国策会社の元社員たちが、戦後しばらくして設立した会社が出版取次会社の
今こそ、日本人による日本人のための電子書籍専用端末を作ろう。 そうした目的で立ちあがった電子書籍専用端末プロジェクトBK-121は、凸版印刷グループとインテル、三省堂、NEC、UQコミュニケーションによる大がかりな電子書籍専用端末開発・販売プロジェクトです。直接的ないし間接的にこのプロジェクトに関わる人がどれだけいるのかよくわからないほど。 凸版グループの電子書籍子会社BookLive内に置かれたプロジェクトチームには、インテルから出向してきた事業本部長を中心に、通信、物流、アプリ開発、端末開発、電子書籍販売など各職種のプロフェッショナル達が急遽集まって、2012年年内の発売を目指し、怒涛の勢いでサービス開発が進められていました。 私は、電子書籍販売部分を担うプラニンニング・ディレクターとして、端末内の書店のコンセプトメイクと立ち上げ、ストア編成を行う役割。初めてこのプロジェクトに参
前々回のエントリー「読書革命」なんていらない?Koboの炎上が照らしたもので、読者に必要とされていたのは、読書革命ではなく「書店革命」であったと書きました。 どんな本もいつでもどこでも、すぐに簡単に読める書店 2004年に、Σブックプロジェクトに参加した時から追い求め、私たち電子書籍事業者の力不足ゆえに実現できなかったものです。 そもそも、本を流通させるのはインターネット業界や外国の会社のミッションではなく、日本の出版界のミッションではなかったか。 異業種に頼るのではなく、本で食べてきた本の業界こそがこうしたサービスを形にするべきではなかったか。 少なくとも、私たち電子書籍黎明期を知る事業者と出版人は、異業種である楽天KoboやPubooといった新しいサービスやAppleStore、iBooksStore、KindleStoreといった外資系サービスにばかり期待してはいけません。
販売コンテンツ数の水増し問題によって、ネットユーザーの監視下に置かれ続けた楽天Koboですが、新機種KoboGlo発売後の今年に入って新しい動きを見せました。 立命館宇治中学校・高等学校、読書教育推進のために「kobo Touch」を全生徒に配布 全校的な読書教育に注力する立命館宇治中学校・高等学校に、教育振興の一貫として楽天が端末1600台を寄贈する。 同校では読書教育に注力しており、特に中学校では基礎学習の「スタディスキル」として「読書力」を掲げ、3年間で100冊、2万ページの読了を目指している。こうした読書教育の一貫として4月の新学期から、全生徒を対象にkobo Touchを1人1台配布するという。 利用は同校での学業終了までで、特に毎朝全校で実施する「朝の読書時間」で使用。さらに授業での利用も検討予定だ 端末は楽天が推進する教育振興の一貫として寄贈。「koboイーブックストア」でも
東日本大震災以降、雑誌市場がますます冷え込む一方で、元気な雑誌もあります。 30代以上の男性をターゲットにしたモテ雑誌です。 部数3割増 男性ファッション誌が絶好調の理由 雑誌不況下、30~40代が熱い支持 出版科学研究所(非科学的な古い雑居ビルに入っていますが)によると、30~40代男性向けファッション誌ジャンルの2012年の部数は前年を2割強上回る380万部前後を記録したそうです。 意外と知られていませんが、こうしたファッション誌はモテるためにお金を使うちょいモテ(たい)オヤジ層に支持されているため、定期購読者が多く広告収入も安定しています。部数が多くなくても、モテ願望が強い読者を抱える雑誌の価値は依然として高いのです。 現在の30~40代は出版業界では、「雑誌をよく読む最後の世代」と言われています。 私を含めた、団塊Jr世代は雑誌から恋愛を学んできたといっていいでしょう。 小学校時代
AppleStoreでのスマート出版にチャレンジしてわかったことは、2012年夏時点ではオリジナル電子出版事業で黒字化するのは困難だという現実でした。 原稿料と人件費をペイして黒字化するためには、毎月1万ダウンロード以上を記録して、常にAppleStoreブックランキング10位以内をキープし続ける必要がある。新作を毎週投入できれば、無理ではありませんが、売れるジャンルが限られるので競合タイトルが多いことを考えるとかなり高いハードルです。 他の電子書店でも売ればいいじゃないか。 当初はそう考えていましたが、国内の電子書店事情をリサーチしてみると、マンガやラノベ、BL、官能系タイトルではない一般書籍がそこそこ売れるストアはないに等しい。仮にAppleStoreで1万冊売れるタイトルでも、他の国内電子書店全てあわせて千冊売れるか売れないかといったところ。 AppleStoreの販売合計数☓110
前回のエントリーで作家エージェントという新たな職業の可能性について書きましたが、作家エージェントに近い仕事をしている職種が昔からあります。 一部では良くないイメージを持たれがちな「自費出版」会社の編集者兼営業マンです。 作家志望者や作家の卵にいち早くコンタクトして、 「貴方の作品を世に出しましょう。この素晴らしい作品を理解できる私とともに、まだ見ぬ読者に広く届けていきましょう」 と訴え、著者の費用負担で本を作って売る仕事です。 作家エージェントや商業出版社の編集者との違いは、著者が費用を負担するかしないかだけといってもいいかもしれません。最近では、有名な商業出版社も自費出版事業に参入してきているうえ、自費出版社も商業出版物を刊行しているので、両出版社の境目は曖昧になってきています。 それではなぜ自費出版社は良くないイメージを持たれがちなのか? 2013年2月に出版されたばかりの、百田尚樹さ
●マンガ家の「脱雑誌」 編集者主導のデジタル雑誌モデルがなかなかブレイクしない中、マンガ家が編集者抜きで作品を配信していく直販サイトが注目されるようになりました。 代表的なものは、2009年に、『海猿』『ブラックジャックによろしく』で人気のマンガ家、佐藤秀峰さんが開始した、マンガ家によるマンガ直販サイト「漫画onWeb」です。 佐藤秀峰さんは、大手マンガ雑誌社との数々の権利交渉を単身でやりとげ、そのやりとりの一部をご自身のサイトでも公開していることから、ネットユーザーの中では、「マンガ界の革命家」あるいは「マンガ家の武闘派」的イメージを持たれているマンガ家さんではないでしょうか。 以前、佐藤さんに、作品の電子配信許諾説明のためにインタビュー取材を兼ねて、作品の直販に乗り出した理由を伺ったことがあります。 <佐藤秀峰さん> 一部には雑誌の売り上げで黒字の所もありますが、9割以上の雑誌が深刻な
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