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アメリカ大統領選
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アニメ, 映画 客観:★★★★☆(4つ半)主観:★★★★★(5つ) 見てきました。当然ネタバレします。 まず当然『コードギアス 反逆のルルーシュ』の外伝である以上、視聴者・創作内容に対してある程度の「制約」が掛けられていた作品だということは間違いないと思います。というのは、端的に言えば二次創作になってしまうということですね。これは外伝としてどうしても仕方のないこと。視聴前から、比較対象はまず真っ先に挙げられるのが『機動戦士ガンダム』などにみられるスピンオフ作品(たとえば『ポケットのなかの戦争』や『08MS小隊』など。どちらも名作ですね)や、あるいはマブラヴオルタネイティヴのスピンオフとしての『クロニクルズ』シリーズ、特に『ザ・デイアフター』になるだろうと思っていました。これは二次創作・スピンオフ作品として絶対に比較されるという制約です。言ってみればギアスです。これは「そういう勝負」をもとも
雑記ネタバレしてます。 すげー面白かった訳ですけど、ちょー面白かった訳ですけど、ぼくは基本的なスタンスとしては「まほよ」というコンテンツ単体ではどうかなーという気がしてる、んですよね。この物語の骨子って何かっていうと「青子が魔術師としての生き方と学校生活を両取りできるかどうか」っていう所だと思ってます。このテーマ自体は、Fateの凛とまったく同じだと思いますけど、凛は魔術師としての方にやや比重が重くなっているのが違いですかね。まあそれは今はおいといて、何が物語の基本かというと、青子がその信念を貫けるかどうかっていう所だと思います。その動機を持つに至ったのが、最序盤の猫が死んじゃった時におじいちゃんの元に持っていくというエピソードというのも分かります。 で、その両取りをできるかどうかの試金石になっているのが静希草十郎ですよね。なぜなら、魔術師としての側面を貫けるかどうかは、魔術の隠匿をできる
雑記, 感想羽海野チカさんの『3月のライオン』を読んで、ずっと考えていた。残酷なまでに厳しい現実を常に突きつけられ、それでも懸命に喘ぐように生きる桐山零くんという少年の物語な訳ですが。余りの苛酷さに読んでて血を吐きそうになる程なのですが、何がそんなに苛酷なのだろう? 何が苦しいんだろう? と悩んでいたりしました。それは、まあ相手の人生を蹴散らしてまでも進むしかない自分の暴力性や、それを要求するシステムそのものが苦しませているのだろう、と思う。ようは、戦っている訳ですね、零くんは。戦っている。その感じがとても通底にあって、本質的に激しい感情が作中を支配している。口では相手の事を思いやったりしていても、結局勝ち残るしか、生きる手段が無い。負けられない理由や、周囲の後押しが描かれてはいても、根っこの所でみんなこう考えているんだ。「負けたくない」と。何に? 何だろう。 話は変わりますが、冬の本……
感想, 漫画なんか横文字ばっかりのタイトル。ダントツで好きなのはカペタですが、ARMSもエデンも面白い。曽田さんの漫画は本当に好きなのですが、魂の温度が凄く高い所にあるのが素晴らしいといつも思うんです。モチベーションを燃やす人間の姿を見るとぼくも「やらなきゃあかんぜよ!」みたいな気持ちになるんですよね(なぜか土佐弁)。カペタは昴のあとに書かれた……というか昴の途中あたり?から書かれている話だけあって、初期のころは絵柄が完全に昴で、あの「妖しい」感じがビンビン伝わってきます。そのあとはある意味「健康な」絵柄にもどってしまって、ある角度から見れば魅力が半減してしまっているのですが、それでも面白いものは面白い……というか面白さの質がたぶん全然『昴』とは違うんですよね。昴は個人の天才をどこまで突き詰めて描くかという一点に集中して描かれていると思いますが、その点カペタはもっと「チーム」寄りというか、
雑記, 物語論1)チームビルディングの物語は、各個人の内面の物語を解決することで「結果的に」チームが出来上がっていくというメカニズムがあるらしい。2)『へうげもの』は、基本の読解ラインとして「作家論」として読むと面白い……というか分かりやすい3)師匠越えの物語の類型は?? 以下それぞれ詳細に。1)チームビルディングの物語。「チーム作り」を主題ないし副題に据えている物語はいまどんどん増えている傾向があると思うんですけど、それはどういうプロセスを得て作るのか?というと今までぼんやり理解していたけども、メカニズムがよく分かっていなかった。最近のチーム作り物語の典型例は「ちはやふる」「医龍」「少女ファイト」あたりで、無意識にそのテーマにも触れているものとしてチーム競技のスポーツを題材にしている物語全般がそうでしょう。少年漫画だと、マガジンなら「あひるの空」も「エリアの騎士」もそうだし「振り向くな君
雑記, 物語論『オールラウンダー廻』を読んでます。面白いです。二巻だったか三巻だったかの作者後書きで「努力・友情・勝利の復権(ルネサンス)を目的として描いています」みたいなことが書いてあって、少年漫画だなあと思った。いちいち復権せにゃならんのは大変しんどい作業というか回りくどいんですけど「動機を喪失した状態からそれでも前に進む為にはどうしたらいいのだろうか?」というのは現代人がいつも考えちゃうことのひとつのようで、それについて色々な回答が物語のなかで示されているように思います。ついったーでもいつぞや呟きましたが、現代人――というか若い人って基本的に動機があんまりありません。ちょっと前のおじさんおばさん達のなんと動機の溢れること。それに比べるとぼくら若者は基本的に目が澱んでおり、やる気がありません。どうでもいいや、っていうのが基調低音ですよね。なぜこんなにやるきないの? というと色々個別問題
雑記, 映画, 感想見終わった。 善き人のためのソナタ。1980年代の東ドイツが舞台で、シュタージ(国家保安局)に所属するヴィースラー大尉が、劇作家ドライマンを監視することになり……という話。見終わった第一の感想としては、面白かったです。すごく頭の良い脚本だと思ったので、真似たいなーと思う所はいっぱいありました。ドライマンらに心が近寄っていったためにヴィースラーの犯した行動が互いを追い詰めていく辺りのくだりとか分かりやすくうまいなーと感心しました。古典映画は脚本が優れているのが多いと聞きますが(つまり基本的に現代に近いほど脚本は陳腐になりがち(感情移入に頼るため))、上映が06年で最近の映画のわりには感情移入に頼りすぎない脚本らしい脚本で良かったと思いました。「国家なんてウンコやね(´・ω・`)」「そうだね(´・ω・`)」の一行で済む話といえば話でもある気がしますが。テーマ的な複層さはあま
漫画, 物語論最近24巻まで読み終わった。とにかくものすごい。何がすごい? →最後に行けば行くほど物語のテンションが上がっていくこと →ヒーローが信じられない奇跡を起こしていくドラマで始まってチームを造りあげていく物語で終わる。 →朝田がヒーローとして終わらない。 →23巻に描かれる物語の脚本構造は完璧。朝田が造りあげたチームが、本当に朝田抜きでも成り立つチームなのかを試す ために課された試練が「朝田を手術すること」というこれ以上ない物語のダイナミズム! 完璧な脚本。 →各登場キャラとの関係性の密度がハンパない。 →朝田加藤、朝田伊集院、加藤伊集院、荒瀬伊集院、朝田伊集院、朝田ミキ、加藤ミキ、霧島朝田、伊集院霧島 野口朝田、野口加藤、国立国立息子、とっつぁん朝田、とっつぁん伊集院、とっつぁん加藤、ミキ霧島 木原霧島、野口霧島、鱈淵さん(笑)。
雑記, 同人, 宣伝, 小説こんにちは、お久しぶりです。すっかり放置しっぱなしでしたが、近況などはtwitter等で確認してください(人任せ)。割と忙しい毎日です。何が忙しかったかというと、同人誌を作ってました。ここ一ヶ月くらいこそこそと。入稿は既に済ませてある状態ですので、とくに何か間違いがなければ、今年の夏コミ、C78に参加致します。ジャンル(?)はマブラヴオルタです。アージュ関連の島にいます。場所はこれ。 三日目【東ヤ-26b】サークル名『アセティック・シルバー』 ――です!『マブラヴオルタネイティヴ』二次創作小説*1を頒布予定です。当然新刊です。書籍タイトルは『二つの姉弟、還り往く頂きの調べ』です。 表紙がえらく素晴らしいですが、ぼくはまったく描いてません。任せっきりでした(笑)。イラストをお願いしたのはPixivで活躍中の、ぽんじりさんです。すばらしいイラストありがとうございま
漫画, 物語論, 感想 まずぼくは、この物語がとても大好きです。読んでて幸福感がものすごくて、読んでいる最中「やべぇ、なんつー俺得漫画……!」とか思っていました。読んでる最中すげー幸せだった(笑)。この主人公の黒沼爽子という女の子がもうまじでかわいくてたまらんくて、超ツボなんですよね。それにくわえて、その主人公を外側から見ている人たちにもまた謎の感情移をして、ひさびさに良い物語体験ができた*1。それにしても、この『君に届け』が売れている理由はなんとなくわかる気がします。結論からいえば、ぼくは主人公の造形の妙だと思う。だってたぶん、少女漫画のなかでこういう主人公ってかなりめずらしいと思うんですよ。「いかにも少女漫画然とした少女漫画」のなかで、こういう主人公はあまり見た記憶がない。いや、まあ、いかにも『少女漫画然とした少女漫画』って何だよ? と聞かれるとかなり言葉に詰まるんですけど(笑)。ま
ラノベ, 雑記 文章が下手。 というところに全面的に目をつむって読むとけっこうおもしろいラノベ、という感じ。文章が下手なのは間違いない。断言する。絶対下手。読みにくくて仕方ない。ただし。それを差し引いても十分に独特さがあるのはたしかだ、とも思う。たとえばキャラクターの造形の仕方。抽象的な概念をベースにキャラクターが造られていて、当麻の「偽善使い」や、周囲にいる人間すべてを傷つけてしまうがゆえに「最強ではなく無敵を目指した」というアクセラレータのキャラなど、なかなかに個性があると思う。そしてまた、そのキャラクター同士のかみ合わせ方が奈須きのこばりに上手くて、「その人だから救うことができた」を描くのがとても上手い。「超電磁砲」こと御坂御琴と主人公の上条当麻の関係がまさにそうで、それはコミカライズの『とある科学の超電磁砲』を読むほどにそう感じる。御坂御琴では「どうしてもできなかった」ことを、上条
考察, 感想, 物語論, ノベルゲーム 傑作です。 一気にプレイし終えました。いくつか瑕疵があるけれども傑作だといって差し支えないと思います。テーマ的にもループものとしての構造的にも、ゼロ年代を締めくくる作品の一つであることに間違いありません。どんな話か、の紹介については敷居さんがよい記事を書いてくださってますので、そちらを見る方がよいでしょう。 リンク:『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』はガチ - 敷居の先住民 さて、ではスタート。ぼくの記事はネタバレしまくりなので、ご覧になるまえに十分注意してください。そしてまた勿体ないので、公式サイトと、この記事は、プレイしてから読むことをお奨めします(笑)。 内容としては『紫色のクオリア』とほぼまったく同系統の物語で、だけどテーマ的にはやや及ばなかった、という印象でしょうか。惜しい、と思います。とはいっても十分すぎるぐらい楽
感想, 小説, 読書 「――父さまは人殺しになるの?」 『図南の翼』『黄昏の岸 暁の天』といった物語をかかえる傑作ハイ・ファンタジーシリーズ『十二国記』、待望の新作である。本屋をさがしまわって「yomyom」Vol12を買った。掲載されていたのはたった80Pしかなかったのだが、それでもまったく後悔はしていない。 なぜって――そりゃあ超面白かったからだ。いやまあ、面白いと云っていいのかわからん内容なのだが、ものすごい小説だったことは間違いない。だってすげーもん。なにこれ。マジパネェっす主上。 この『落照の獄』がどんな物語か。それは主人公・瑛庚(えいこう)が『不正解しか存在しない二択のどちらを選べばいいのか延々と悩み続ける話』だ。 狩獺(しゅだつ)と呼ばれる、連続凶悪殺人犯の判事を務めることになった瑛庚が、死刑か、そうではないか、ひたすら悩む。ただそれだけといえばそれだけなのだが、これがま
雑記, age, エロゲ 序盤:よく分からないけどチートできるようになったおwwwこれで楽勝だおwww 中盤1:チートしてもこの世界は救えないお!(キリッ(←なんだかんだで上手くいっているから、所詮わかったつもり)。 中盤2:ま、まりもちゃんが……おっおっ。ほんとにチートしても救えないなんて、この世界はほんと酷いクソゲーだお……。もともといた世界だったら、こんなことは無かったお! この難易度はチートしてもクリアできないって分かったから、難易度なんて下げてしまうおっ! こんなクソゲーとはおさらばだお! 中盤3:難易度下げたら周囲の人にウイルス感染とかどんな仕様だお……。なにやっても迷惑しかかけられないとか、どうしようもないお……。もう死ぬしかないお……。 中盤4:えっ、あのクソゲーをクリアすれば、こっちのゲームのプレイヤー達のウイルスが消去される仕組みなんだお!? わ、わかったお、クリアす
感想, 漫画 某氏から「えっ、読んでないんですか? じゃあ読んでみてください」……と、言われた*1ので読んでみた(勉強不足だと言われたようなもんだから悔しかったらしい)。まずは、一巻のみ読了。 ……うぅーーーーーーーーーーん(笑)。 ぼくは動物をあつかった物語において、もっとも肝要なことは「動物という他者を描くこと」だとおもっています。いいかえると、動物が理解不可能で、意味不明な行動をおこなっている物語のほうが説得力を感じる、ということ。動物というものは自らがんばって理解しようとしないかぎり、理解できないものだとおもうのです。ま、動物に限ったことではありませんがね。 ぼくは猫好きで、実家では猫を飼っていますが、人間に理解できんような行動っていうのはままあるもんです。正確には、理解した気になっているけれども実際には違っている行動、というのがままある。たとえば猫じゃらしを追いかける猫。…………
感想, 読書, 漫画 積ん読状態だった山岸涼子の『牧神の午後』を読みました。 やっぱ山岸涼子すげええええええ。 恥ずかしながら『舞姫』とこれしか山岸涼子作品は読んだことがないのですが、どちらもすばらしい作品だとおもいます。というかすごすぎる。 山岸涼子作品を読んで、この人に通底する思想ってなんなのかということを考えると、何かをうしなった人間は何かを得ているかもしれないが、何かを得た人間はその代償として何かを失っているのだ、ということ。 『牧神の午後』の主人公は、ニジンスキーという男。 バレエダンサーとしてすさまじい才能をもっており、そのころロシアを興奮させた、実在の人物。身体能力もさることながら、まるで本当に憑依しているかのように舞い踊り、誰にもマネできないような独創性があったという。デビューからまもないのに世界中のバレエファンが彼の虜になったというから驚きである。さらにはバレエ振り付
考察, エロゲ, 物語論, 感想 というわけで、プレイが終了しました。面白かったです。 ……さて、この物語の一番の魅力は何か。 そう問われれば、"気合いの入りまくったテキスト"と"異常に作り込みまくった設定"とぼくは答えます。 この話はとにかく、細部までこだわりぬいて作られている。 本編はおろか各章の、間奏部でさえもいちいち真剣にブッ飛んだテキストを魅せてくれるし、グレタガルドは中二設定全開だし、言葉ひとつとっても細かい所へこだわりまくり。そしていわんやキャラクター造形をや。柳原フレイムバーズのアホども(失礼)はじめ、針生蔵人やら、鳳翔やら、DQN全開の高内やら、名前聞くだけで笑いがこみ上げてくる軽部狩男やら、とにかくサブキャラの作り込みようがはんぱじゃない。軽部がとんでもないことやってたっていう過去がちょろっと出てきたり、翔と鳴の両親だったり、米田さんが昔はレイヤーだったとか、はっきり
書評, 小説, 読書, ラノベ, 感想, 考察 このシリーズ、『図南の翼』辺りが最も評価が高いようだが、ぼくは『風の万里 黎明の空』を好む。 この小説を読むと、いつも、成長とは何かと考え込んでしまう。この作品の三人の主人公は、物語のなかでそれぞれに成長していくのだが、その過程があまりに都合よく思えるのである。 ひとは、それほど早急に変われるものだろうか。変わらなければならないものだろうか。『風の万里 黎明の空』はぼくにそんなことを考えさせる。 いずれにしろ、〈十二国記〉はやはり傑作である。必ずしもぼくの趣味ではないけれども、日本のファンタジィを代表する名作といっても、そう過言ではないだろう。(〈十二国記〉再読。 - Something Orange) あ、これ、すごくよくわかります。 実はぼくも『風の万里 黎明の空』を読んだときに、同様のことを考えた。祥瓊や鈴の成長ぶりは素晴らしく、目を張
考察, 感想 評価:★★★★☆主観:★★★★★ 「『ひまわり』やるなら『シンフォニック=レイン』やれ」と各所から脅され(嘘です)、プレイ終了……。 めちゃくちゃ面白いじゃんこれ!!!!! ということで、以下感想文。ネタバレ全開なので、よっっっっっぽどでない限り、未プレイの方は見ないことをおすすめします。ということで、シンフォニック=レイン。面白かったわけですが、やはりこの物語のキモはそのトリックにあるでしょうね。双子で面貌がそっくりというだけで「あぁ、きっと何かやってくるな(笑)」とは思っていたのだけれど、そういう手があったか!!!! という感じ。トリックが暴かれるトルタ視点の「al fine」というシナリオ冒頭は、本当に大混乱した。まさかアルが寝たきりで、全てがトルタの仕業だとは思わなかった。アルになりすまして、クリスを訪問する……というのはありえるかもとは思っていたのですが、全部か
物語論, age, 考察, エロゲとあるマイミクの日記で、オルタの事について言及されていたので、ぼくなりに意見を述べてみたい。 このブログを読んでいる人間ならば、ぼくが『マブラヴオルタネイティヴ』という物語にどれほど影響を受け、そしてどれだけ愛しているかはお分かり頂けると思う。これからぼくなりの「マブラヴオルタネイティヴ観」を書きたいと思うが、おつきあい頂ければ幸いである。 まず、このマブラヴオルタネイティヴという物語は「歴史」や「現実を写し取った物語」という側面が非常に強いとおもっている。ぼくたちが生きている世界の歴史は、悲惨な出来事の連続だ。民族浄化という虐殺だって起こるし、『硫黄島の手紙』をみたときも思ったが、日本の過去だってそういうことはある。『風雲児たち』を読んだときは、平賀源内や高野長英という男の死に様に涙を流したし、薩摩の人間達が、幕府からどれだけ苦しい目にあっていたか、そし
小説, 読書, 感想 いままで読んでなくてごめんなさい!! と、思わず謝りたくなるほど面白い本(笑)。いうまでもなく傑作でした。めちゃくちゃ面白かった!!★5ですわ。すげー。まじすげー。すっごい分厚いけど!レンガを持ち歩いてる気分だったけど!(笑)でも面白い……。 妖怪が一匹も出てこない『妖怪小説』『魍魎の匣』をはじめ京極堂シリーズは百鬼夜行シリーズとかも言われていて「妖怪が出てくる小説なの?ミステリなのに?妖怪が出てきたら全部妖怪のせいにできちゃうじゃん……プギャー」とか思っていたんですけど、全然違いました(笑)。偏見です。京極堂にすげえバカにされそうです! このシリーズに出てくる「妖怪」とは、人間の思念や意識・心などが作り出す「モノ」なんだよね。 これは科学では証明できないもので、自意識や心が作り出す幻のようなもの……と言い換えてもいいのだと思う。たとえば、この『魍魎の匣』では、
物語論, age, 考察, エロゲ連続オルタ記事劇場その4。 ・マブラヴオルタネイティヴ――「社霞の物語」について - アセティック・シルバー・マブラヴオルタネイティヴ――「冥夜の物語」について - アセティック・シルバー 物語のなかの霞の立ち位置は、いわば「傍観者」でした。純夏の物語を覗き見、そして消費することしかできない。ひたすら眺めることしかできず、消費した物語を生かす「自分の物語」を持っていない。だから霞は苦しむわけですが、最終的にスサノオに搭乗し、純夏とのコネクト役を勤め上げ「自分の物語」も見いだせるように成長しました。 この霞の変化を促したのが、誰あろう、マブラヴオルタネイティヴの主人公白銀武でした。彼もまた「自分の物語」を生きる難しさに悩んでいました。オルタにおいて「自分の物語を生きる」とは、身近な理由を持って大儀に望むということです。次々と迫ってくる、過酷な極限状況に耐える
物語論, 感想, アニメそういえば、マクロスF(の筋立て)が面白く感じられるようになりました。色々と仕込んであったんでしょうが、それバラすのはだいぶ遅かったー……というか。バラしたのを前提にしてどうすんの?って話なのでは?とも思いますが、まぁ、それは置いておく。23話のシェリルかわいーとかも思うけど、どう考えても不安の裏返しでしかないので、心が痛くて可愛いとかそもそも思えない(笑)。ともあれ筋立てですよ筋立て。 マクロスFって、実は『異星起源種との殲滅戦争』モノでもあるので、このブログでよく記事を書いている『マブラヴオルタネイティヴ』ともかなり深い関連があるんですよね。物語に登場してくるバジュラという生き物は、高い適応能力をもち、しかも人間たちよりも物量という点において勝っているところ、それによって人類が追い詰められている所なんかとくに似ている。 もともと、歌とハイスピードバトルシーンを組
考察, 物語論, エロゲ, ageいま4連発ぐらいでオルタの記事書いてます。下書きは出来てるので、二日おきぐらいで公開する予定です。まずは、冥夜の生き様について。かなり長文ですが、お付き合いください。 クーデター編までの冥夜の生き様 冥夜の生き様っていうのは、『自分を生かすという、ほとんどあり得ない瞬間を最大限輝く』っていう生きかただったと思うんですね。冥夜の抱えていた物語はそこに集約されるんじゃないかなと。 なぜそう考えるのか。 冥夜の出自を考えてみます。それは将軍・煌武院悠陽の双子であり影という、表舞台に立つことが決して許されない存在でした。作中にもあるように、将軍家に生まれる双子の妹は、忌子として扱われます。ゆえに「悠陽」と「冥夜」という名前が名付けられました。天皇の子は、二人はいらないわけです。冥夜はいわば、邪魔者。政治的にみても、謀略の道具にしかなりません。よって悠陽に双子の妹が
雑記, age8月17日18:00より開催したアージュ・ニトロプラス・オーバーフロー三社のトップが一同に介した公開会議『C3ちよれんサミット』に参加してきました。もう二週間も前のイベントですが、なかなか楽しかったです!。参加人数50名という少人数でしたし、色々と楽しさを分けることができれば、ということで記事を書きました。ぼくの主観がだいぶ入り交じっていますが、そこは各自で判断して頂けると助かります。ネタは自分でネタだと判断しましょう(笑)*1。もともと2時間のイベントだったのですが、最終的に4時間にわたる超長時間イベントになりました。 場所は秋葉原駅からすぐの『AKIBA DRESS HOLL』。豪雨の中でしたが、50名ほぼ全員が参加。 会場に入ると、かなり狭く、少し肌寒いくらい。地下の仄暗い空間で、スペースはかなりぎちぎちでした。ちなみに、この場にはテックジャイアンの波多野さんなど、その
雑記, 読書ぼくはもともと本を全然読まない人だったんだけど、なんとかかんとか頑張って、ここ数年でなんとか年100冊くらいは読破できるようにはなった。とはいっても、クソ忙しいビジネスマンとかがとんでもなく短い時間を縫ってぼくと同じ量かそれ以上(……500冊とか?)読んでいる現実もあるので、あー、全然まだまだだな、と良く思う。 ただ、個人的に本は読まないと(=読めないと)絶対ダメだ!!!!!!とは強く思っていたから、まーなんとか頑張っていまのレベルぐらいにはなった感じだ。だから多読の人がすごい羨ましかったんだよなあ。と、同時に、一週間かかって一冊も読めないようなレベルで(マジです)、毎日数冊読みこなすような次元に到達するのなんて、もう雲の上の存在のように感じていたから、「あー、きっと俺には無理だ……」とか勝手に絶望していたなーとかふと思い出した。目標との距離が離れすぎると、返ってモチベーション
雑記『人ごとじゃないんだよな』とつぶやこう。 漫画や小説、映画……いろいろな物語があるけれども、その物語を「どこか遠い世界の話」だと思っていないだろうか。自分みたいな人間がこんな想像を絶するシーンに遭遇することなど、きっとありえないと、そう決めつけてはいないだろうか。そんなことはないんじゃないか、と思う。 生きていれば、ワケの分からない現実に出会うことがある。現実は小説より奇なり。「他人事」だと思っている人は、物語のようなシーンに遭遇したとき、自分の行動に資することができない。 自分だけが優遇されている世界なんて、そんなものはありえないよ。脳みその中ではありえるけどね。残酷で凄惨なシーンも、想像も付かないような成功も、すべては自分の周りで起こるかもしれないことなんだ。 『人ごとじゃないんだよな』とつぶやき、自分とは関係ないという意識を捨て去るだけで、物語が何を伝えようとしているのか、自ずと
感想, アニメとりあえず視聴直後の頭のなかは「わけわからん」でした(笑)。帰りの地下鉄に乗っている中で、メモとりながら考えてぼんやり分かったかな、というところ。ポニョが家の中を駆け回るシーンで、場内から笑い声があがっていたのが印象的でした。 客層は、カップルと親子連れが多かったかな。子供が見に来ていたっていうのは、ある意味狙いどおりなんだと思うし、もともとそういう作品なんでしょーな。たぶん(笑)。 映像作品としては、やはり一級で子供の動きやらの表現とか、あれを見るだけでも満足できますね。崖からソースケが降りてくるシーンだけで唸ってしましますね。すごいですよー、あれ。まあそこら辺はいつも通りだとして、脚本に関しては謎なところが多いよなあと感じました。少なくともぼくは見終わって第一声が「わけわからん……」でした(笑)。まあ「それでいい」作品でもあるのかな。 ◆現代人(大人?)がこれにリアリティ
雑記, TRPG, 物語論完全に記事としての体裁とか考えずに記事を書きます(笑)。 twitterで絡む人たちを主に集めて、オンラインセッションしました。ま、ようはネット上でTRPGをプレイしましたってことですね。参加者は『明日はきっと。』のきよさん(id:kiyolive)、『マンガ☆ライフ』の水音さん、『やくろあんてな』のやくろさん、mof担さん、Wingsさん、の計5人のプレイヤーとGMとしてぼく。 TRPGがどんなものか。……一口には説明しがたいけども、ゲームマスター=GMがシナリオをシーンごとに進行管理する人プレイヤー達=それぞれに主人公を演じる人。で、18本くらいのシーンで起承転結を付けて一本のシナリオにする、って感じ。伝わるのかしら?(笑)。ようは、小説の登場人物をプレイヤー達に演じてもらって、ゲームマスターは作者の役割(地の文)をやる、ってところですね。どうしても時間がある
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