この記事は流行語で見る中国バブル崩壊の歴史(中)の続きです。データと流行語から、現在の出来事の分析と将来の可能性を考えています。 すでに「失われた〇〇年」に入っている可能性私の持論ですが、中国はすでに中国版「失われた〇〇年」に入っている可能性が高いと思います。日本版「失われた30年」の定義は「低成長・デフレ」が特徴ですが、中国はマクロ経済で見ると力強く、一見すると低成長とは思えません(*GDPの数字自体に各種のツッコミもありますが、ここでは触れません)。 しかしながら私が「失われた〇〇年」に入っていると思う背景は、若者失業率の高さと、流行語に現れている消費者行動にあります。もともと中国は工場などの製造業が主流で、大卒者が志望するホワイトカラーの産業育成が追い付いておらず、逆にITやゲーム産業に対する締め付けを行っていました。そこに2019年のコロナショックが襲い掛かりました。 出典元:ht