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まさか誰も、大学院を卒業する1週間前になって、自分が「不法移民」になるとは想像もしないだろう。 しかし、人生何が起こるかわからない。現に自分は2025年の5月22日、結果的に約1日という短い期間ではあったが、「不法移民」を経験した。 ハーバード大学 留学生受け入れ資格はく奪5月22日、私はハーバード大学大学院のクラスの友人たちとワシントン州シアトル・オレゴン州ポートランドを旅していた。5月29日に卒業を控える私たちにとって、卒業前に自由に使える最後の期間である。その日も朝からポートランドを観光しようと友人たちとレンタカーに乗り込んだ時、その知らせは届いた。 私の通う大学院の学生チャットに唐突に貼られたリンク。それはニューヨークタイムズの速報記事だった。 「トランプ政権がハーバード大学の留学生受け入れ資格を停止」 驚きと同時に、「ついにここまで来たか」と思った。 というのも、今年の3月末から
トランプが再び大統領に就任し、3週間が経過した。 昨年の大統領選での彼の勝利は衝撃的ではあったものの、同時に「あり得る未来」として想定されていたシナリオでもあった。 しかし、実際に彼が1月20日に就任してからの多くの動きと周りの動揺をここアメリカで見ていると、皆が想定していた「波乱」をはるかに超えた「大波乱」が訪れていることを実感する。 「トランプ2.0政権」がこの短期間で出した大統領令の数々は、単なる政策変更の枠を超え、アメリカという国の価値観や国際的な立ち位置を根底から揺るがすものばかりである。 そして私には、彼のこれらの施策が、アメリカを(良きにつけ悪しきにつけ)100年前の時代まで「巻き戻し」ているのではないか、という感覚がある。 「100年前のアメリカ」といえば、それは1933年にフランクリン・ローズヴェルトがニューディール政策「新規蒔き直し」を開始する直前の時代である。 「巻き
ハーバードケネディスクール留学記+日常で自分が考えたことを書き並べていきます。 プロフィール: ハーバード公共政策大学院に留学中(ソーシャルインパクト研究) ← 戦略コンサル(企業/政府/NPO向け) 。 社会課題、難民・移民、NPO経営、経営コンサル、海外留学など。
長かったこの2日間を、深夜の大学図書館で思い返している。 世界が注目するこの激しい選挙戦を、アメリカの大学のキャンパスで、それも公共政策大学院で迎えることができたのは、今後自分の留学生活を振り返っても大きなハイライトになるだろう。 だからこそ、眠い目をこすってでも自分が聞いたこと・思ったことを書き残しておきたいと思う。 熱気に包まれるキャンパス11月5日、大統領選当日のキャンパスは言わばお祭り状態だった。 選挙の論点を整理するイベントに続いて、学生・教授たちが一堂に会して開票速報を見守るライブビューイングが夜中まで続いた。どちらの候補がどの州を取った、という「当選確実」がディスプレイに大きく表示されるたびに、学生たちは大きく盛り上がった。 「マサチューセッツ」「ハーバード」と聞けば想像がつくかもしれないが、ここで学ぶ生徒たちの大半は民主党・カマラハリスを支持している。ハーバード大学があるマ
前回の記事では、2023年10月7日の奇襲攻撃が、その後いかにハーバードに飛び火したのか、そして学長がいかにして辞任に追い込まれたのかを振り返った。 学長が辞任して一連の騒動は終息すると思った者もいたかもしれない。しかし、実際にはこの「戦争」はその後学生たちを巻き込んでより肥大化していくことになる。 今日はこの「学生 vs 大学」の戦争の様子と、一年を振り返っての私の思いを残しておきたい。 5. 「学生 vs 大学」という新たな戦争1月に学長が辞任してから、ガザでの戦況は悪化の一途を辿っていた。3月にはガザでの死者が3万人を超えた。 BBC News Japan3月17日にはネタニヤフ首相が、多くのガザ市民が避難している南部ラファへの攻撃を行う計画を発表した。 これらのイスラエルの横暴な振る舞いやそれを公然と批判しない大学に対して、アメリカの学生たちはデモを通じて抗議の意思を示し続けた。
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