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【話題】自然派X民さん、絹豆腐の原材料に含まれる「シリコーン樹脂」に拒否感を示す pic.twitter.com/qQghu7mDmO — 滝沢ガレソ🪄 (@takigare3) February 18, 2024 シリコーン樹脂ですが、用途としては消泡剤として使われます。消泡剤とは文字通り、泡を消すために使う食品添加物です。 正直気持ちはわかる気もするのです。「シリコーン樹脂」、字面だけならシリコンのペコペコの容器とか想像しますよね。タイヤの原料の天然ゴムは炭化水素鎖で出来ているので、シリコンも関係ないんですけどね(嫌われる言い回し)。 シリコンとシリコーンの違いは信越シリコーンさんのページが分かりやすいので貼っておきます。ケイ素の重合体を総じてシリコーン樹脂といいますね。 こういうとまた「ガラスか!」とか言う人出てくるかもしれませんが。 さて、そもそもなぜ消泡剤なんてものを使わなけれ
食品添加物の中でもなぜか嫌われるランキング上位の「乳化剤」について今回は語ろう。 思うに、乳化って一番理解出来ないから嫌われてるんじゃないのかなと思ってるんだよね(偏見)。よくある論調が↓に示すようなやつ。そこら辺のヤフー知恵袋から拾ってきた。 乳化剤は種類が多くあらゆる加工食品に使用されています。 実体は洗剤の界面活性剤と同じ成分ですが、 これほど有害であっても害は業界によって隠されています。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11266853236 なんていうか、真実が2割くらい入ってるのがまたやらしいところ。 あ、8割は嘘なんですけど。 そんなわけでこのエントリでは、そもそも界面とは? 乳化剤とは? 乳化とは? というところを語っていきたいと思う。 ・そもそも「界面」ってなんなの? 「界面活性剤」の良く
2019年、パンメーカーの最大手山崎製パン(以下「ヤマザキ」)から突如リリースが出され、食品業界の一部が騒然とした。 リリースのタイトルはこうだ。 『「イーストフード、乳化剤不使用」の強調表示について』 これは今でもヤマザキのトップページから読めるので、ぜひ一度覗いてみてほしい。詳細に読まなくても、熱量のエグさが伝わる。 背景から説明すると、ヤマザキってパン業界ではぶっちぎりのトップなんだよね。2位のフジパン、3位の敷島製パン(以下「パスコ」)でが3強なんだけど、この中でも売上高は2位のフジパンの4倍強。 まさにパン業界の王者なんだ。 さて、当時食パンで一番売れてた商品ってなんだろうか。ちょっと年代が高い人だとダブルソフトって言うかもしれない。 これも発売時はヤマザキの中で発売するかすごい揉めたって話があって面白いんだけど、今回は割愛しよう。 答えはパスコの「超熟」。今買ってるって人も多い
何かあるとエセ科学がはびこるのは昨今のコロナ禍でも痛感されている通りかと思いますが、こと食品においては非常に正確性に欠ける情報がまるで真理かのように謳われることがしばしばです。 これは食品という題材があまりに身近すぎて、誰でも語れるものだからだと思っています。ご飯を食べない人はいないし、何らかのこだわりは多かれ少なかれみんなあることでしょう。 その中には、自分にとっては良いものであったという体験や、宗教、最近ではヴィーガンやベジタリアンのような信念、その他色々なものがあるので、発信しやすいテーマなんだと思います。 正直仕方ないところはあるので、僕はあんまり科学で殴るようなことはしません。 実際科学の限界はあって、マクロ的に論文で「これは大多数の人に良い食品です」ということはあっても、ミクロで「でもあなたには毒です」みたいな事実は成立するからです。 食品より厳格なエビデンスを求められる薬の試
【Xアーカイブ】ヤマサとキッコーマンの醤油商品の事例から、食品における容器・包材の重要さについて語ろう。 醤油のパラダイムシフトが起こったヤマサとキッコーマンの事例から、食品における容器・包材の重要さについて語ろう。 2010年に、醤油にとって大きなパラダイムシフトが起こった。 ヤマサが発売した「鮮度の一滴」という商品の全国発売である。発売自体はその前年からエリア限定で行っていたが、評判が良くて全国展開になった。 革命児「鮮度の一滴」。これは終盤のデザイン。 評判が良いのも無理はない。実際に僕も初めて食べた時はそれはもう驚いたものだ。 「あれ、醤油ってこんなに明るい色で、香り高いものなの?」と。 30代以上の方ならわかってもらえると思うが、醤油って黒いものだった。 今も1Lとかのデカいサイズのは黒い醤油だけど、あれを買って、つど醤油差しに移し替えるのがスタンダードだったんよ。 1滴ずつ出
こんにちは、旧研究人材のイツキです。 日頃からXやnoteで分析技術とか商品レビューとかいろいろ語っておりますが、では私の専門の技術領域は何かというと、酵素処理に関する技術になります。これは、社内外に胸を張って言えるレベルでの話。 というのも、私は19歳の時に酵素に夢を抱き、入る研究室も決めたうえで大学を志し、酵素処理技術で商品を生み出すためにメーカーで就職を決めていたのです。手段から何をやるかを決めるという、コンサルとかには喝破される方法で人生を決めてきました。 幸いなことにというか、私が入社した会社は当時酵素を活用した商品は少なく、酵素についての注目が薄かったこともあり、色々やりたい放題させていただきました。 実際、私がこれまでのキャリアで携わった商品・特許・論文・学会発表など、全ての成果に酵素処理技術が関わっています。 とはいえ、世間的には酵素などまだまだスーパーマイナーなものだとい
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