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災害への備え
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よく、起業は飛行機の離陸に例えられる。滑走路の残りの長さ=手持ち資金で、速度を上げながら(=時間あたりの資金消費量を増やしながら)進み、手元資金が尽きるまでに離陸できればOK、でなければ離陸失敗で事故、というわけだ。 この例えでは、もし途中で離陸できそうにないと判断した場合は、強引に滑走路を延長する(=増資)か、離陸できることに賭けてそのまま突き進むことになる。 僕の仕事スタイルは、これでいくと小型のグライダーだ。滑走路は要らなくて、小高い丘があればいい。よほど条件が悪くない限り離陸はできる。その後も小回りはきくし、景色もよく見える。でも1人しか乗れないし、速度はジェット機より比較にならないほど小さい。 この比喩はけっこうよくできている。 とくにエンジニアであれば、「小回りがきく」ことはきわめて重要だ。ちょっと気になるライブラリが出たり、面白そうな本に出会ったりしたときに、その日の仕事の予
どんな分野でも、成否がアイデアとモチベーションにかかっているような仕事をする場合、もっとも大事な要素は執念深さだと思うわけです。 少々の失敗ではたじろがない心がないとやってられないので、手がける分野が好きでないと。いくら失敗しても執念深く継続するためには、好きな分野であることは必要条件。 ソフトウェアというのは道具なので、何のための道具なのかというのが常につきまとう。純粋にコンピュータの世界で閉じているソフトウェアは例えばOSとかコンパイラとかVMとか仮想化環境とかだけど、それはソフトウェア全体からみればごくわずかな世界で、ほとんどのソフトウェアは「ソフトウェアの世界に生きていない人」が使うためのものである。 なので、良いソフトウェアを作るためには、そのソフトウェアがターゲットとしている世界もよく知っている必要がある。 プログラマとして優秀だが会計は素人、という人が会計ソフトウェアを作って
ソフトウェア業でどう食っていくかを考えたら、次の3つのコースがある。 (1) 既存の会社の社員になって組織の一員になる (2) (1)の組織を作って運営する側になる(新規に作るか、昇進を目指す) (3) 組織から距離をおき独自に活動する(フリーランスなど) もちろん、この3つに優劣があるわけではない。どのコースになるかは個人の資質と意志と運で決まる。 僕の場合は(3)を選択しているわけだけど、その目的はやはり「作りたいものを作りたいペースで作る」というのが最大だ。 サラリーマンだと当然上からの指令で動くわけだけども、自分の意に合わないものを作るときのストレスといったら思い出すのもイヤである。その指令が出てくる理由というのも大抵それなりに合理的で、有効な拒否ができないのがまた嫌らしい。 一方、組織を運営する側になるのも、エネルギーの大半を人間関係の調整に費やすことになるのでちょっとこれは得意
前回の続きを書こうと思いつつまた時間が空いてしまいました。相変わらず仕事は忙しく、明日から上海出張だし、ドタバタしてます。あと最近の目立った事件としては、オリンパスの空売りで大きく取ったくらいかな... 【Windows95】 日本での発売は大学1年の秋だった。これにあわせてPCとあわせて新調するため、家庭教師やらゲームセンター店員やらのアルバイトで金をためて買った。 なにしろ衝撃だったのは、「複数のソフトウェアが同時に走る」「変なメモリにアクセスしても、そのプロセスだけが死んでOSは死なない」というところだった。当時、自分の知識はほぼ8086アセンブラとBASICだけで、プロセッサのプロテクトモードの存在を知らなかったのである。素朴に、「複数のソフトウェアが同じアドレスを使ったらどうすんの?」と思っていたのである。 勝手な思い込みで、Windowsはある種のエミュレータなんだな、だからプ
C 言語や Windows プログラミングはこのようにして習得したが面白かったので自分の遍歴も書いてみます。単なる昔話なので、他の人の参考になるかは不明ですが。 ●ファミリーベーシック 僕のはじめてのプログラミング体験は小学5年のときのファミリーベーシックだった。ある年のお年玉をつぎ込んで買ったはず。 このときは大したプログラミングはしておらず、ファミコンのAボタンを押すとマリオがジャンプするくらいのことしか作らなかったと思う。 というか、この時点では外部記憶装置はオーディオ用のテープしかなく、しかもこのテープレコーダは予算不足で買えなかったので、FAMILY BASICのカートリッジ内のメモリ(数KB)がすべてだったのである。 ●PC-9801 RX2 中学生になると同時(1989年)に、親にねだって買ってもらった。ディスプレイと込みで30万円はしたはずなので、決して安くない。マシンスペ
最近話題になったCEDEC2011での本城氏の講演について。 僕はこの手のソーシャルゲームのビジネスモデル、すなわち人の射幸心・見栄・自己顕示欲を突いて金を絞るゲームには否定的なクチだったのだけど、これを読んでむしろ逆に評価したい気持ちになってきた。 ここまで「一見さん」の興味を引くことをがんばっているのは、昔のアーケードゲームの世界に戻ってきたなあ、と思うわけです。僕のアイデンティティのけっこうな割合は1990~2000年のゲームセンターにあり(当時は総収入の7割はゲームに消えていた)、実は当時のゲームはこのソーシャルゲームの世界に近い。 * 少数のマニアだけでなく、「ちょっと待ち合わせまで時間のある人」「ちょっと休憩中の外回りのサラリーマン」が頭数的には主要な顧客 * 何の予備知識もなくふらっと店に入ったとき、100円玉を入れたくなる仕組みが必要 * 一度ゲームオーバーになっても、10
久々の更新です。 相変わらず忙しいですが、最近の仕事の大きなポイントは上海と香港に良いビジネスパートナーが見つかったことです。いつまでも日本だけで活動してても明るい展望は描けないのでチャンスを伺ってましたが、来月ぐらいからこちらの新プロジェクトに本腰を入れることになります。日本が総体的にはだんだんダメになっていく、というのは抗し難い流れだけれども、震災と菅政権がそれをグッと加速させたと思う。 今日書くのは、先月の「なぜ優秀なプログラマは人を雇わないか」に関連して、いかにして少人数の非請負型プロジェクトの成功確率を上げるか、という話。前から考えていたことを、新プロジェクト開始にあたって改めて整理してみた。 ここでいう成功、というのは、きっちり黒字を出す、ということである。 例題として、平均的なプログラマ10人のチームで10ヶ月かかるプロジェクトがあるとしよう。100人月だから、ざっと1人月5
今回引っ越したときに、ようやく家のテレビも地デジ対応になりました。 もともとテレビは1ヶ月に1~2時間くらいしか見ないので(半分はニュース、もう半分は娘と見る子供向け番組)、買い替える意欲は乏しかったのです。待てば待つほど性能あたりの値段は下がるし。 そこで、新しいテレビ(東芝のregza)のマニュアルを一通り見たところ、驚きの機能がいろいろ。その中でもぶっちぎりの衝撃度だったやつを紹介します。 このテレビはレコーダー機能が内蔵されており、HDDは別に買ってくる必要があるがUSBで繋げばすぐ使える。その関連で、「メールで録画予約ができる」という機能があった。 これが凄すぎる。録画の指定方法は気が狂っているとしか思えない。この画像(マニュアルのページを撮影したもの)をみてほしい。 このように、決まったフォーマットでチャンネルや時刻やパスワードをテキストで書いて送る仕様なのである。 さらに、こ
図らずも注目を浴びてしまいましたねー。前回のを書いたときの自己査定では、「はてブ」の数で100行けば多い方かな、というところだったのですが、400弱まできました。このブログでも史上2位です。 いくつか書き足らないところ、コメントを見て気づいたところ、等があるので補足します。 ●そもそも会社を大きくしようと思っていない 初めて仕事でソフトウェアを書くようになったのが19歳(15年前)なので、これまでの経験で自分が経営者向きでないことはよくわかっている。単に資質的に向いていないだけでなく、過去のサラリーマン時代に経営者としての苦労を垣間見ているので、あれははっきりやりたくないと感じる。脇で見ているだけでもそう思うのだから、実際にやったらどれほどのものか。 いくつか指摘があったとおり、「大きな組織でないと作れない製品がある」というのはそのとおり。だが、そうすると製品ではあっても作品ではなくなって
僕の知っている範囲だと、優秀なプログラマはフリーランスか小規模な法人のオーナー社長であることが多い。人を雇っている場合でも、ほんの数人である。もちろん僕もその一人。そりゃまあGoogleやMicrosoftの本社には凄いプログラマもいるだろうけど、日本人だと本当に一匹狼系の人が多い。 僕もフルタイムの従業員を雇って1年以上経ち、人を雇うと何が起きるのかについてけっこう分かってきた。なので、なぜこのようになるのかについて考えてみた。 なんと金銭的な面「だけ」でも、合理的な理由をつけることができる。僕を含めた何人かを平均したモデルで例を出してみよう。すごく単純化しているけれど。 いま一人の優秀なプログラマがいて、平均的な会社でサラリーマンとして働いても年俸1000万取れる実力があるとしよう。この人が独立した場合、「好きなプロジェクトを選べるのでやる気が出る」「独立していることについてのリスクプ
日本では、政権を批判する言葉として「長期的ビジョンが欠けている」というのがよく使われる。 僕はそれに対し、今時そんなのあるわけねーじゃん、と思っている。国が一丸となって一つの方向に進むのがよく機能した時代はとうに終わっている。特にインターネットの普及後は、国ではなく各個人がどう生きるかを自分で選択するのが基本であり、国は最低限のインフラを提供すればよいと思っている。 しかも日本は衰退過程にあるのは明らかなので、いっそうこのビジョンを示すのは難しい。ビジョンの欠如をもって政権を批判するのは、できっこない課題を与えつつそれができないことを理由に攻撃するというたいへん卑劣なものである。 ところでで、今日ふと http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100730 これを思い出した。有名なブログではあるが、これは非常に印象的でよく覚えている。 震災後、いよいよこの路線が現実
さらにその後の採用活動の顛末です。 現在、候補者は1名にまで絞り込まれました。今回の採用活動では、彼を採用するか誰も採用しないかのどちらかになる、というところまで進行しました。 なお、2次試験は論述で、3人にやってもらいました。普通にやると3~5時間はかかる内容なので、メールで課題を送って1週間後くらいに受け取る、という形式です。ある程度まとまった量の文章を書いてもらうとその人の「地」がかなり出るので性格はかなりよくわかります。 その結果を踏まえて候補を1人に絞り、次は面接となります。九州在住だったので交通費を払って東京に来てもらいました。幸い?酒好きとのことだったので、夕方に面接をセッティングしてそのあと飲み屋で続行、という形式になりました。 面接だとさらにその人の性質がわかるけれども、まだ採用かどうかの判断は下せない。そこで今回は、最終試験として、かなり実際の仕事に近い内容のまとまった
以前、図らずも注目を集めてしまった人材獲得の件からおよそ1年経ちました。 そこで、再び募集をかけてみようと思います。今回は転職サイトは使わずにここで告知します。 【募集要項】 ●これは1次試験です。合格者には次のステップの案内を送ります。(2次試験以降は非公開で行います) ●待遇はその人の実力次第ですが、年俸で500~1000万円の間になるでしょう。基本在宅勤務です。居住地不問。 ●仕事は相場に関わりのあるソフトウェアを作ること全般です。クライアントサイドはWindows(C#)/iOS/android, サーバサイドではJava/Rubyがターゲットになります。その中から、得意なもの・興味のあるものを担当してもらいます。 ●上記の言語/プラットフォームを知らないのは問題にしない(勉強すればいいだけなので)ですが、ソフトウェア作りに適度なプライドと熱意を持っていることは問題にします。(過剰
今年ももう終わり。 この1年は家族との時間を重点確保だったのでこなした仕事量は例年よりかなり少なめだったけど、最近新しい仕事仲間も増えたことだし(どのくらいの戦力になるかは不明だが)、来年は今年地下で進行させていたプロジェクトをどんどん表に出していきたい。 またこの1年は、人に指示を出して仕事をさせるという点で僕にとってはいろいろ経験が大きかった。この立場になると、ついつい「泥臭くて技術的価値は低いけど任務遂行のためには必要」なことを人にやらせたい誘惑が出てくるものだというのが自分でよくわかった。こういう作業はハッカーは忌み嫌うものだし、僕も他人に指示されたらあまりやる気はないものなので、エンジニアリングとして楽しい仕事になるよう常に心掛けたい。 「泥臭くて技術的価値は低いけど任務遂行のためには必要」 これについて考えさせられた事件がサラリーマン時代にあったのでこれを書いてみようと思う。
例のビデオの件はなかなか面白い。もしあの海上保安官が骨のある人物なら、おそらく次の衆院選で自民党あたりから出てくるであろうな。ポスターにsengoku38と書いてあるのを想像して笑ってしまった。 テレビでは技術やセキュリティは素人なのでIPアドレスがわかれば身元が特定できる、などと言っているが、もちろん手軽かつ強力は身元隠蔽はいろいろある。そこで、できるだけ足のつかない方法でYouTubeに動画をアップする方法についてちょっと考えてみた。 ●案1 ネットカフェ/漫喫 実際に行われた方法。これは身元確認をしている店では危険だし、それがなくても監視カメラに映ったり店員に顔を覚えられてしまう可能性がある。 ただ、ネカフェのPCにリモート接続できるように巧妙にソフトウェアをあらかじめ仕込んでおいて、充分時間が経ったあと(仕込みから1年くらい)にリモート接続して実行するのは有力かもしれない。 ●案2
ちょっと気になる記事発見。 池田信夫は常識的に考えてこれがおかしいと思わないのだろうか? 保育のコストが子供一人月額50万円なんてそんなのあるわけないだろうに。専属の保育士がいたとしてもそんなに行かないわ。というか、大人でも一人で50万消費している人なんてそういないでしょう。 最近は毎日夕方娘を保育園に迎えに行っているのでだんだんこのあたりの事情もわかってきたが、実感として待機児童の問題は2つある。 ●場所がない 保育園はそれなりの広さがないとできないが、特に都心部ではそれに向いた不動産がそもそも少ない。いくら予算があってもモノがなければどうしようもない。 この領域で市場原理が働いていないというのはその通りだが、保育園というのは学校と同じく自宅近くにないといくら設備や定員があってもどうしようもないのだ。 ●入れるかどうかの基準が不明 希望者が定員より多いとき何が基準になるのかがいまだによく
以前Webで見かけたプログラミングの魔導書というのを買い、ちょこちょこ読み進めて今日終わった。 タイトルはなんかものものしいが、単にC++のマニアックな話題が詰まった本である。 新仕様のc++0xの解説もちょっとあるが、いよいよ変態の領域にきている。ムーブコンストラクタなぞとても使いこなせる自信がない。 いま思い返せば、C++はテンプレートの病的な使い方にフォーカスしてきたあたりから風向きがおかしくなってきた気がする。テンプレートはうまくキマれば格好いいのだが、メタプログラミングのレベルまでいくとコンパイルを通すだけでプログラミング本体と同等の思考力が必要なのがきつい。 この本も変態テンプレートはたくさん出てくるが、テンプレートでどこまでできるかの追求自体が目的化していて本末転倒である。まあ読み物としては面白いし、他の言語なら実行時にしか分からないエラーがC++ならコンパイル時に分かる!と
例の話題になっているGIGAZINEのあれですが... すごく僕が書きそうな文章だ。顛末的にも以前僕が人材募集の件でここに書いたときに似ているし、見た人の反応(2chやスラド)もそっくりだ。 あのときのこと、プラス過去のサラリーマン時代も踏まえての経験として分かったことは、 ●彼や僕が求めているような、ストイックな人材は世の中には非常にわずかしかいない ●仮にいたとしても、もともと優秀かつ独立心が高いので、一度雇ったところでじきに辞めていく確率が高い ということなのであまり積極的に動いても獲得できないのだ。 一方、彼のいうように、金ばっかり要求するくせにロクに仕事をしない/できない奴がたくさんいるのも事実なので、雇う側としてはこういう変な奴を誤って掴んでしまうことは絶対に避けないといけない。ジョエル・スポルスキーの本に何度か書いてあったように、「ダメな人を誤って採用してしまうダメージは、優
iPadを使い始めて1ヵ月強。 現在製作中の相場用アプリも主力機能は8割ほどでき(工数的には8割だが微調整はいろいろあるのでスケジュール的には5割くらいか)、残っていた最大の難所を昨日から今日にかけて突破したので、いまの感想をまとめてみる。 ●本格的なアプリを作るのは大変 これはiPad固有というわけではなくiPhoneでもそうだが、「iPad/iPhoneアプリとして胸を張れるレベルのUI」を作るのは、「Windowsアプリとして胸を張れるレベルのUI」に比べてすごく大変である。軽く3倍は時間がかかる。これは別にAppleが開発ツールを手抜きしているからではなく、 * Windowsはもともとデスクトップに複数のアプリのウィンドウを並べる設計である * 従ってUIはかなりの部分まで標準化されており、アプリもそれに従うのがデスクトップの美観の観点から正しい選択であった * ガリガリとアニメ
ソフトウェアの仕事をしている人は大抵そうだと思うが(他でもあてはまる仕事は多いだろうが)、日々のタスクは多数のすぐ終わる小さいやつと、少数のじっくり腰を据えてやるべき大きいやつの2種類がある。 最近の僕の場合具体的には、 ●小さいやつ ちょっとしたバグフィックス、顧客からの問い合わせメールの回答、テストが不十分だった機能のUnitTestの追加 ●大きいやつ iPhone/iPad向けの移植作業 という感じだったわけだけど、小さいタスクはやればすぐ終わるのが見えているし緊急性も高いのでついそれを先にやってしまい、それが片付くとつい気持ちが緩んで「さてちょっとデイトレードでもするかな...」と考えてちょろっと相場を張ったり、あるいは単にいろいろWebサイトやblogを巡回しはじめ、気がつくとけっこう時間が過ぎていて「もうじき娘を保育園に迎えに行く時間だからiPhoneは今日は進展なしだな」と
前回に関連して独立の話を補足したくなりました。 過去の経験からいって、自分も含め、独立している人とサラリーマンの人の最大の違いは、仕事を「純粋に楽しんでいる」か「つらいけど、お金を得る対価として仕方なく受け入れている」かだと思います。もちろん全員がきれいにあてはまるわけではないが、傾向としては確実にある。 結局人が生きる意味は日々が楽しくて充実しているかどうかに尽きるわけだから、仕事であれ何であれ、何かを嫌々やる、というのは精神的に損ではないかと。それよりも、やりたいことを存分にやって、自分の能力の100%を常に効率的に絞り出すような仕事をやったほうが「楽しくて稼げる」のでは、と思ったのが独立した理由のひとつでした。 ソフトウェアを作る腕だけは自信があったし、もしダメならまたサラリーマンに戻ればいいだけの話なので特に何を失うでもないわけだから。 一応いまはその計画はある程度成功して(途中で
前回書いてから間が空きました。 最近は5時台に起きて6時台に仕事開始、夕方5時に切り上げて娘を保育園に迎えに行くという生活なので夜が短い。9時過ぎればもう眠いですわ... 最近読んだブログでいちばんおもしろいのはたぬきちの「リストラなう」日記。 本人の文章が上手いのもあるが、とりまきのコメントがいろいろ興味深い。 そんなに他人の給料が高いのが妬ましいならとっとと独立すれば?と思います。 たぬきち氏は40代で年収1000万だったそうだけど、独立してそこそこうまくやっているならば、僕の周りでも30代で年収2000万超はごくふつうにいる。 サラリーマンしかやったことのない人は想像できないかもしれないけどそれが現実だ。みんな自分の物差しだけでコメント書きすぎだなあ、と。もちろん独立したその日から稼げるわけじゃないので誰でもできることではないし、たぬきち氏への批判は「働きに対して」もらいすぎ、という
先日のITMediaでの企画に関連して、わが社も再び人材募集をします。 募集するポジションは2つ。 ●Windowsアプリケーション開発担当 * C#および.NET全般、とくにWindows Formsに高いレベルで精通していることが必要です * どちらかというと、バンバン新機能開発をするより既存機能を丹念に改良・テストする方向性です * 正社員・個人事業主どちらの契約でも可能です * 報酬:フルタイムに仕事する場合、80~120万円/月 * 上記のリンク先にある麻雀の問題を解いて提出することを一次試験とします ●タッチパネルデバイス向けGUI開発担当 * iPhone,iPad,Androidをターゲットに、GUIの研究開発を担当してもらいます * 株/FXの取引経験が長い人、ゲームの開発経験がある人、グラフィックに強い人は優遇します。 * プログラミングの腕はあったほうがよいですが、面
先日図らずも注目を集めてしまった人材募集の件で、blogを見たITMediaの人から来た連絡が発端で座談会をやりました。 その記事の「さわり」が出たようです。 あなたのスキルで飯は食えるか? 史上最大のコーディングスキル判定 タイトルは大げさだけども、座談会メンバーが筑駒の現役高校生2人+筑駒OBの大学生1人という粋な計らいで、内輪ネタも含めて大いに楽しみました。座談会の内容は後日この続編の記事で出るはずです。 それにしても彼らは僕が高校生の時よりむちゃむちゃ頭が切れそうな印象でした。才能のせいもあるだろうけど、子供のころからインターネットに触れている世代はいい意味で異次元な感じがする。これが羽生善治のいう「知の高速道路」ってやつかと内心身震いしました。 座談会でも少ししゃべったけど、彼らのような人材が大企業の歯車になるのだけは断固として避けてほしいですわ。自由にやらせたほうが必ずうまくい
久々です。 最近はそんなに忙しくないはずなのに、なぜか時間がない。なぜだ。小プロジェクトがいくつも同時進行してるからかな。 ここのところの注目はcocos2d。 相場に関するiPhoneアプリはぽつぽつと存在するが、描画にOpenGLを使っているものはたぶんない。グラフィックで差別化を図るなら僕の作るアプリはOpenGL化を断行すべしと思っていた一方、OpenGLはAPIがプレーンCで古臭い上にドキュメントもいまいち乏しくて二の足を踏んでいたが、この問題はcocos2dがずばり解決してくれた。 しばらく見ない間にサンプルコードがずいぶん充実してきていたので、OpenGLはおろかcocos2dのドキュメントすらあまり読まなくてもサンプルコードをベースにどんどん書いていける。これは素晴らしい。 この分ならiPad発売と同時に実機持って営業活動することができそうだ。 しかしiPhoneできちんと
先日図らずも注目を集めてしまった人材獲得の件で。 1人採用して、実際に仕事を始めて3週間経ったのでその感想。 実は彼は中国人で、日本で生活して5年になるが、正直日本語はやや怪しいところがある。特に会話は。 なので、日本の顧客と直接折衝するような仕事は無理なのだけど、プログラムを書いてもらうために雇ったのであるから言葉の問題はほとんど気にしていなかった。いざとなればこっちが英語で説明してあげればいいんじゃね?と軽く考えていた(中国語はマッタク分からないので...)。 実際フタを開けてみると、本当にそのとおりだった。subversionのcommitごとにdiffを見ればどういう思考をしたかはだいたいわかる。むしろ、自然言語で進捗を報告すると、30%しかできていないのに80%できたと見栄をきったり、1日でできる仕事なのに「これは1週間はかかるッスね」と言って楽をするといった不正が簡単にできてし
僕がいつも読んでるblogで、中学受験についての話が立て続けに出た。僕が受験してからはもう21年も経つんですね。 ●中学受験こそ日本のエリート教育の本流、東大なんてクソ ●中学受験を終えて思うこと この小島先生は僕が中学生のときに数学を教わっていた。「ぼくは、「東京で中学生が数学を教わるなら小島先生」という超有名な人物になってしまった」とあるけど当時確かにそのとおりで、僕はその評判を聞いて親に費用をねだって通ったのである。でも僕はサピックス出身じゃないです。 実は、僕は小学生のときはいわゆる受験エリートそのものだった。1万人以上が受ける試験で1位になったことが2回ある。(ただ、毎週*3年間試験を受け続けて、だが。10回以上1位を取ったもっと凄い奴も複数いた) 一つ言えるのは、当時がんばって勉強してたのは別に大企業に行くためでも東大に行くためでも親を喜ばせるためでもなく、純粋に競技としての試
問題を公開のあと、トラックバックやはてブでいろいろ回答や感想を見ました。 ちゃんとしたコードが書ける人が何人もいることがわかり(まあそういう人がレスポンスを出しているので当たり前か)、一安心です。本当に世間のレベルがあの求人サイトの応募者のレベルだったら、マジで日本のソフトウェア産業は滅びると思っていたからな... コメントの中で特に気になったものいくつかについて書いてみます。 ●「これは知識問題だ」という指摘 過去に似たことをやっていれば有利、というのは確かにそうです。 ただ、そういう予備知識がなくても普通に考えて実装するのに充分な時間として3時間という設定でした。というか、僕も今回の反応を見るまでA*というアルゴリズムは知らなかったよ! また、解答は単に正解が出力できるかではなく、「コードの質」も見てます。僕もこの世界は長いので、ある程度ボリュームのあるコードを見ればその人の実力はだい
さて試験問題です。 内容は、壁とスペースで構成された迷路が与えられたとき、スタート地点からゴール地点に至る最短経路を求めよ、というものです。 たとえば、S:スタート G:ゴール *:壁 $:解答の経路 としたとき、 ************************** *S* * * * * * * ************* * * * * ************ * * * * ************** *********** * * ** *********************** * * G * * * *********** * * * * ******* * * * * * ************************** という入力に対し、 ************************** *S* * $$$ * *$* *$$*$ ************
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