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糖質(炭水化物)の制限は絶食と同じ 最近、炭水化物を摂らないと、糖尿病がよくなるとかダイエット効果が大きいなどと主張する人がいます。このような主張に同調者が多いのは「炭水化物(ごはん、パン、うどん、そば、いも)を食べなければ何を食べても構わない、アルコール(蒸留酒)も飲み放題」ということにあります。だれでも簡単に挑戦できますが、超人以外は長続きしません。身体が危険を察知して炭水化物を要求するからです。 ある講演会で「炭水化物制限食は危険だ」という話をしたところ、2週間で体重が10キロ減ったという医師が「嘘だと思うならやってみろ」と色をなして反論しました。私は「嘘だとは思いません。炭水化物を摂らないということは絶食と同じですから、体重が減るのは当然です」と応えました。炭水化物を摂らなければ、蛋白質や脂肪をたくさん摂っても体重が減るのです。 まだ、20年、30年と続けた人がいないので、炭水化物
炭水化物とアルコール 炭水化物の重要性をさらに理解していただくために、炭水化物とアルコールの関係を述べておきます。ご存知のように、私たちが飲用するアルコール(エチルアルコールまたはエタノール)は穀物や果物などの炭水化物を微生物(酵母)の力を借りてアルコール発酵させたものです。すなわち、アルコールは炭水化物からつくられます。ここからアルコールに関する大きな誤解が生まれてしまいました。それは、アルコールは炭水化物と同等のエネルギー源であるという誤解です。困ったことに今でも「日本酒を飲むときはご飯(炭水化物)を減らしなさい」などとおっしゃる方がいます。 アルコールは炭水化物ではありません。体内に吸収されたアルコールのほとんどは代謝されて酢酸になります(最終的には炭酸ガスと水に分解されます)。脂肪酸はメチル基(CH3-)が鎖状につながった有機酸(CH3CH2…CH2COOH)です。炭素の鎖が数によ
糖質の制限は危険です! 決してアルコールをたくさん飲んではいけません 糖質制限に挑戦している方々へ。アルコール性肝障害の危険性が非常に高まります。 炭水化物とアルコール 炭水化物を制限しながらお酒(アルコール)を飲むのは非常に危険です。最近のお医者さんはこのことをほとんど知りません。炭水化物制限食の推進者は「炭水化物の多いものを食べなければアルコール(蒸留酒)は飲み放題」などと無邪気に無責任なことを言っています。 飲酒時の炭水化物の重要性を理解していただくために、炭水化物とアルコールの関係を述べておきます。ご存知のように、私たちが飲用するアルコール(エチルアルコールまたはエタノール)は穀物や果物などの炭水化物を微生物(酵母)の力を借りてアルコール発酵させたものです。すなわち、アルコールは炭水化物からつくられます。下の図をご覧ください。 ここから、アルコールに関する大きな誤解が生まれてしまい
糖尿病体験 本章の始めにまず、私の糖尿病体験を述べることにします。私が「糖尿病」と診断されたのは1989年(51歳)のことです。私の糖尿病はもっと前から始まっていたのでしょうが、たまたま受けた勤め先の健康診断で「尿糖陽性」を指摘され、2回のグルコース負荷試験註を経て「糖尿病」ということになりました。 註ブドウ糖(グルコース)負荷試験は糖尿病の診断に必須の検査です。グルコース水溶液を飲む前(空腹時)と飲んだあとに血液中のグルコース濃度(血糖値)とインスリン濃度を測定して、被検査者の血糖処理能力(耐糖能)を判定します。グルコース溶液の代りに、相当量のデンプン部分加水分解物の水溶液が用いられることもあります。現在は75gのグルコースが用いられていますが、50gあるいは100gでも判定は変わりません。日本ではかつて「270gの米飯+1-2個の鶏卵(+患者の希望によって少量の香の物)」(約100gの
炭水化物の少ない食事によってインスリンの働きが悪くなる 『ターザン(Tarzan)』(No.612, 11/10 2012) に「糖質制限が体型と常識を変える」として「正しい糖質制限ダイエット」が特集されていました。「糖質制限バッシングに提唱者が理論的に答えます!」と高雄病院理事長の江部康二先生と東海大学の大櫛陽一先生が登場しておられます。 『ターザン』は健康志向の強い男性に人気の高い雑誌ですから、読者がお二方の主張を信じて糖質制限を実行するかも知れません。危険です。以下にその誤りを指摘しましょう。 炭水化物を摂ると血糖値が上がってインスリンが分泌されることは間違いのない事実です。しかし困ったことに、一般の人だけでなく糖尿病の専門家という人たちも、炭水化物の多い食事によってインスリンの必要量(=分泌量)が増えると思っています。真実は正反対です。炭水化物が多く蛋白質と脂肪が少ない穀物中心の食
牛乳の生産量はなぜ飛躍的に増大したか ー ウシに穀物と濃厚配合飼料を与えたからである 欧米とて昔から肉や牛乳の消費量が今のように多かったわけではない。畜産品は貴重な換金農産物であった。西洋人の牛乳消費量が増えたのは早くても1930年以降のことである(牛乳の歴史を参照)。 シャープ(Sharpe RM)とスカッケベク(Skakkebaek NE)は、1993年にランセット(Lancet)誌上に発表した外因性内分泌撹乱物質(=環境ホルモン)に関する有名な論文*で、環境ホルモンの一つとして牛乳中の女性ホルモンに言及するとともに、「先進国では乳製品の消費量が多過ぎる。その傾向は1940年代から1950年代に始まった」と述べている。事実、1890年ごろの乳牛1頭からの搾乳量は1日たかだか5リットル程度に過ぎなかったのに、1930年ごろからヨーロッパの牛乳生産量が大幅に増えた。 *Sharpe RM,
ハリスは牛乳を飲めなかったが、日本人は牛乳を飲まなかった 1856年8月~1962年5月にかけてアメリカの駐日総領事(後に公使)として伊豆の下田に滞在したタウンセンド・ハリス(Harris)は、日本人の牛乳に対する考えに驚愕した。ハリスが下田奉行・井上信濃守に牛乳の手配を申し入れたところ、奉行は通訳・森山多吉郎*を通じて牛乳の差配を断固拒絶したのである。ハリスの『日本滞在記(中巻)』(坂田精一訳:岩波文庫、1954年)の訳註に次のような文章がある(以下のやりとりは大日本古文書「幕末外國關係文書」之十四」に所載のものという)。さして難解な文章ではないからそのまま引用する。 *森山多吉郎:改名前は栄之助。幕末に外国との交渉で活躍した通訳兼外交官。 此方(森山多吉郎)「このほど當所勤番の者へ、牛乳の儀申立てられ候趣をもって、奉行へ申聞け候ところ、右牛乳は、国民一切食用致さず、殊に牛は土民ども耕耘
牛乳(酪農)の歴史 マリア・ロリンゲル 原典:Milch besser nicht 2nd Edition, Maria Rollinger ISBN 978-3-940236-00-5 日本人は、ヨーロッパ人は2000年も昔から牛乳を飲んでいると思っている。それは事実ではない。ヨーロッパで牛乳飲用が始まったのはわずか150年前のことに過ぎない。それまで牛乳はバターとわずかなチーズを作るために搾られていた。このような歴史的事実は食品業界や牛乳業界にはマイナスなのであろう。現在では摂取エネルギーの30-50%を占めている酪農製品であるが、ヨーロッパ人はずっと長い間ほとんど牛乳製品と無縁で生きてきた。だから、酪農業界は牛乳の歴史を無視し続けたのある。以下の文章は、「Milch besser nicht」の著者マリア・ロリンゲル自身による英文要約を和訳したものである。著者・マリア・ロリンゲルによ
このたび、その一部を「プラント教授の乳がんとの闘い」として紹介していた「Your Life in Your Hands」が、『乳がんと牛乳-がん細胞はなぜ消 えたのか』というタイトルで翻訳出版された。 乳がん・前立腺がんにならないために、乳がん・前立腺がんで死なないために、多くの方々に読んでいただきたい。お読みになって納得されたら、乳がんや前立腺がんになってしまった人はもちろんのこと、乳がん・前立腺がんに関心をお持ちの方々に本書を薦めていただければ幸いである。
雑穀食の農耕民族の性能力は絶大であった。現代人の目からみると「毎晩なんて」と思うかも知れないが、江戸時代の農民夫婦はみな一茶のような生活を送っていたのである。「日本人は性に枯淡」という迷信があるが、実際は逆に極めて濃厚であった 参考文献 一茶は句日記に自分の交合(媾合とも書く。性交のこと)の記録をのこしている。交合記録をのこしたということは一茶の特異な性格によるものであろうが、頻繁な交合そのものは当時の農民夫婦にとって当たり前のことであった。テレビもない、灯火もとぼしい、飯を済ませて日が落ちれば、囲炉裏の明りで藁仕事をして、一つ床につく。床に入れば、肌を合わせ、全身を弛緩させ眠りにおちるというのが生活の流れのになっていたのだ。とくに冬場の冷えた寝床の中で暖をとるのはお互いの人肌である。安上がりかつ効率のよい人間湯たんぽであった。どちらからともなく腕をさしのべ、脚をからませるのは自然の成りゆ
1. 日本人の日常茶飯 日本人の食生活の基本は「穀物+大豆+野菜(+魚介類)」であり、日本人は、過去 2000 年にわたって、コメをはじめとするデンプン(糖質あるいは炭水化物)が主成分の穀物に支えられてきた。この食生活は、明治維新によって西洋文化が導入されても基本的に変わることはなかったが、過去40年という短期間では一変してしまった。このような穀物を中心とする日本人の日常茶飯を「粗食」と呼ぶ人がいるが、この食事は「素食」であって断じて「粗食」ではない。 人間の身体は60兆という途方もない数からなる細胞から成り立っている。この細胞は刻一刻と変化している。脳細胞は再生しないといわれるが、この細胞の構成成分は私たちが毎日食べているものによって常に置き換わっている。例えば脳細胞の膜を形作っているタンパク質はアミノ酸の種類や並び方は同じでも常に新しいアミノ酸に置き換えられている。DNAの構成要素であ
すべての哺乳類は、離乳後は親が食べているような固形食物から栄養を摂るようになる。これは自然の経過であって、すべての哺乳動物に共通して認められる食行動の変化である。 参考文献 牛乳に含まれている糖質は乳糖(ラクトース)である。乳糖は2糖類の糖質で、2つの単糖類(ガラクトースとグルコース)から構成されている。乳糖は乳汁以外には自然界に存在しない。人乳中のラクトースは100 g中7.2 gで全哺乳類のミルクのなかで最も含有量が多い(牛乳は4.4 g)。なぜ、哺乳類のミルクに乳糖が存在するのか明らかではないが、乳児で急速に発達する脳髄や細胞壁の構築のため、これらの成分として多量のガラクトースが要求されるかららしい(牛乳成分の特性と健康1993年6月、光生館)。ただし、成人では必要なガラクトースは肝臓においてグルコースから作られるので乳糖を必要としない。乳汁中のラクトースは小腸上半部(空腸)の粘膜上
2005年05月15日 糖尿病 (1)検査前日の夕食にたっぷりの糖質を摂らないと誤って糖尿病と判定されてしまう 糖尿病の検査に糖負荷試験という検査があります。人間ドックを受診された方は体験されているでしょう。この検査では、朝食を食べていない状態(つまり空腹時)で、75グラムのブドウ糖液を飲みます。飲む前(空腹時)、飲んでから30分後、1時間後、2時間後の4回採血して、血糖値を測定します。2時間後の血糖値が200mg/dl以上なら糖尿病、140mg/dl以上なら耐糖能異常(=糖尿病予備軍)と判定します(空腹時血糖値をでも判定できますが省略します)。 アメリカ糖尿病学会が1997年に糖負荷試験は時間がかかる、空腹時血糖値が126mg/dl、あるいはどんなときに測っても血糖値が200mg/dlを超えていたら糖尿病と診断してよいという報告書を出しました。驚いたことに日本の糖尿病学会もこの診断基準を
「健康で長生き」は誰しも望むところですが、この世はとかく不条理です。最近、タバコは今まで吸ったことはない、必ず禁煙車に乗る、家人・客の室内喫煙は固くご遠慮願うという40代の女性が肺がんで亡くなりました。タバコが肺がんに関係があることは間違いありませんが、世人はタバコに罪を負わせ過ぎています。もっと重要なものがあります。それは日常茶飯(毎日の食事)です。あなたが毎日食べているものがあなたががんで死ぬかどうかを決めるのです。わたくし達は酸素を吸って生きている生物です。酸素を利用するかぎり、がんは「避けられない病気」なのです。からだの中にがんができても、がんが命取りにならなければいいわけです。がんを抱えながらも80-90歳まで生きれば不条理とはいえません。そんなことができるかって? できるのです。がんは「避けられない病気」であると同時に「予防可能な病気」でもあります。 糖尿病・最新版 (随時更新
その構造がヒトの肉に似ているという理由で、食用に哺乳類の肉をすすめる人がいる。これを押し進めれば、人肉が食用に一番適しているということになる。ひとが哺乳類を食うということは、ひとがヒトを食うことと同じである。宇宙船「地球号」には60億もの大型獣がひしめいている。あなたはヒトを食うか。「ヒトの肉を食らいし者、全身に紅き斑点を生じ・・・」 ひと殺し 薬としてヒトを食う 美味なるが故にヒトを食う 飢えてヒトを食う ヒトは食料になるか ヒトを食うということ 哺乳動物を食う ひと殺し 「畜生にも劣る奴だ」という罵りことばがある。ひとは畜生に優るか。近親相姦と並んで人殺しとヒトを食うことはひとの三大禁忌(タブー)とされている。 禽獣はメスを奪い合って(縄張り争い)、同種のオス同士が角突き合わせ、牙を剥き合う。負傷が原因で死ぬこともあろうが、ほとんどの場合、敗勢のオスが逃げて一件落着となる。ライオンやオ
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