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衆院選
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日本のテレビ番組に出演した中村正明さん(出典:http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/2013/0519.html) アフリカを貧困から救った一人の日本人――。モーリタニアという国を知っていますか。アフリカ北西部に位置するモーリタニアは、人口はおよそ300万人。国土の9割は砂漠で覆われており、砂漠と大西洋に沈む夕日を楽しめます。 平均月収はおよそ2万ウギア、円に換算すると7千円弱です。2011年のある日の事です。モーリタニアにある日本大使館に、ひとりの男性がやってきました。「日本に、これを…」。 彼が差し出したのは、お金。それは東日本大震災への寄付金でした。全額は5千ウギア。日本円だと1700円。しかし、彼にとっては月収の4分の1にも当たる大金でした。職員が「あなたのお名前は?」と聞くと、「私は日本の友人です」というのです。 その後も多くの国民が寄付を
愛読者の皆様に悲しいお知らせがあります。 ニッケイ新聞は本年12月18日号を持って廃刊することになりました。 私は1981年に日伯毎日新聞に入社、83年から社長に就任しました。さらに、98年3月にニッケイ新聞に合併してからも、ずっと社長を続けてきました。 このように今まで40年に渡って邦字紙に関わってこれたことに関して、愛読者の皆様、広告主などの協力者の皆様に、心からの感謝を捧げたいと思います。 また、今まで一生懸命に働いてくれた社員や営業員、地方代理人、集金人などの皆さんのおかげでもあります。 中でも、配達の遅れや様々な問題が起きても読み続けていただいた愛読者の皆様には、どんなに感謝してもし尽くせません。 読者の皆様からは「あんたのとこの新聞は1カ月遅れで、しかもドサッとまとめてつく。届いたときから古新聞だ」などとのおしかりの言葉、と同時に「新聞がないと世の中の動きが分からない。邦字紙は
仏教の仏像と神道の鳥居という有る意味ブラジルらしい佇まい(禅光提供写真。撮影=Vitor Nogueira) 「エスピリトサント州に巨大な大仏ができたらしい」――突然、当紙読者からそう問合わせの電話があった。調べてみると、大仏は州都ヴィトリア市から高速道路BR-101号線を北進した先の人口約1万2千人ほどのイビラス市に建てられていた。大仏は101号高速道路沿いにある「鳥居公園(Praça do Tôrii)」内に作られ、台座を含めると35メートル、重さは350トンもある。奈良の大仏は高さ15メートルで重さ400トン、鎌倉の大仏は12・4メートルで120トン。リオ市コルコバードの丘のキリスト像は高さ30メートルなので、それを超える大きさだ。さっそくお寺を探し、住職に話を聞いてみた。 大仏は曹洞宗寺白雲山禅光寺(ビッチ大樹住職、Mosteiro Zen Morro da Vargem)が建立し
「虐げられた人々」が集まるブラジルの不思議 世界中からアメリカに移住したい人は多いだろうが、その逆は少ない。歴史的に見ると、ブラジルは数少ないそんな国の一つだ。「どうして世界で最も豊かな米国から、危なくて貧乏そうなブラジルへ?」と不思議がる人もいるだろうが、そこには歴史的理由がある。 ブラジルというのは不思議な国で、歴史的に世界中から「虐げられた人々」「社会の大変動で居場所を失った人々」が集まって来る。 イタリアからは産業革命で仕事を失った人や大水害などの自然災害から逃れてきた人、オスマントルコ帝国の少数民族差別や虐殺から逃れてきたアルメニア人(サンパウロ市メトロの駅名になっている)、ナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人やオーストリア人、内戦から逃れてきたアンゴラ人、第2次大戦のロシア侵攻から逃れてきたラトビア移民、チェルノブイリ原発事故後にやってきたウクライナ移民、最近でも、独裁政
リオ市警は12日、3日から行方不明になっていた24歳の女性の遺体が、切断された状態で見つかったと発表した。13日付現地紙が報じている。 殺害されたのはビアンカ・ロウレンソさん(24)で、3日から行方不明となっていた。ビアンカさんは3日、SNSに水着姿の写真と共に「何も恐れずに起き、平和に過ごせるのはいいことね。私はもう何も心配していない。神様、ありがとう」と書き込んだが、 その日、友人たちとのシュラスコ・パーティの最中に、元恋人のダルトン・ヴェイラ・デ・サンターナ氏によって無理やり連れ去られ、消息を絶った。 遺体はリオ市北部の海岸「イーリャ・デ・フンドン」で、バラバラに切断された上、水に漂った状態で見つかった。 ビアンカさんの恋人だったサンターナ氏は地域での麻薬取引を指揮していた疑いがあり、家族や友人らは一様に、ビアンカさんとの別れ話を受け入れられなかった同氏がビアンカさんを殺害したと疑っ
特別寄稿=ヘミングウエーに釣り教えた日本人=キューバで名声誇った松島の漁師=サンパウロ市在住 酒本恵三 2020年8月28日 ※『ラテンアメリカの日本人』(原題:The Japanese in Latin America、ダニエル・マスターソン/サヤカ・フナダ=クラッセン共著、米国イリノイ大学出版部、2004年) より抜粋 ヘミングウエーがノーベル賞をもらったときにたずねていったことがある。彼はハバナ市(キューバ首都)の背後にある小丘陵の上にあるスペイン時代のとりでに住んでいた。家屋そのものとし ては、客間が広いという以外普通の家であった。 昔の物見台を改造したのであろう。家屋の隅にぽつんと突き出している塔のようなものがあって、四方がガラス窓になっていた。原稿を書く部屋として使っているといった。庭には猫が20匹あまり遊びたわむれて、木に登ったりしていた。 客間の窓に沿って三角形に低い書棚が
地球の反対側から世界目指す!=元ジャニーズJr.岡本カウアン=ブラジル人気番組でデビューへ 2020年3月12日 「You、僕本物のジャニーだよ!」――2012年2月12日、携帯に突然かかってきたジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏(故人)からの電話は、デカセギ子弟で日系四世の岡本カウアン(23、愛知県出身)の人生を変えた。日本の芸能界で最大手の事務所に入所し、歌もダンスも経験ゼロの状態から猛レッスンを重ねて、芸能界の父、ジャニー氏の下で才能を開花させてきた。それから8年―両親の故郷であるブラジルへ単身で渡ったカウアンは、14日(土)に人気番組「プログラマ・ラウル・ジル」に出演する。 「ジャニーさんから初めて電話がかかってきた時、友達のいたずらだと思って一度切っちゃったんですよ」。6日に来社したカウアンは、ジャニー氏との思い出を振り返って笑った。当時は14歳、日系ブラジル人が多い愛知県豊橋市
ホーム | 特集 | 2007年移民の日特集 | 作家・北杜夫さんと独占インタビュー=ブラジル日本移民を書いた長編小説『輝ける碧き空の下で』=2回訪伯=日系人と心温まる交流=訪伯時のエピソードきく 作家・北杜夫さんと独占インタビュー=ブラジル日本移民を書いた長編小説『輝ける碧き空の下で』=2回訪伯=日系人と心温まる交流=訪伯時のエピソードきく 2007年6月27日 2007年移民特集 2007年6月27日付け 「ブラジルの突き抜けるような碧い空がなつかしい」「弓場農場では蝶のおじさんだった」「移民百周年を心から祝福したい」――。歌人・斉藤茂吉を父に持ち、エッセー「どくとるマンボウ」シリーズなどで人気の作家、北杜夫さんがこのほど、ニッケイ新聞の独占インタビューに応じた。北さんといえば一連のシリーズのほかに、ブラジル日本移民の歴史を書いた長編小説『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞受賞)でも知
JRパス=「狙い撃ちするな!」と怒りの声=在外邦人だけ来年末で終了=大阪万博も控えているのに 2019年2月19日 「ジャパン・レール・パス(以下、JRパス)」の海外在住日本国籍者への販売・利用期間は当初、2017年3月末に終了されるはずだったが、世界の在外邦人や当地コロニアからの切実な願いが届き、来年12月まで延長になっていた。しかし来年末に再び利用期限が切れる問題を受け、コロニアから批判の声が上がっている。コロニアからは「年寄りの楽しみを奪うのか」「大阪万博も控えているのに」と悲痛な叫び声が出始めた。 JRパスはJRグループの6社が共同で提供しており、1枚で日本中を周遊できる入場券。現在の利用資格はJRグループによれば「日本国の旅券及び『在留期間が10年以上であることを確認できる書類で、在外公館で取得したもの等』を有する方」とされているが、21年からは「日本に短期滞在する外国人の方」に
《ブラジル》世界で4冊目の日葡辞書発見=白井、田代両氏がリオで=1603年に長崎で出版 2018年10月10日 「南米にはないと思われていたキリシタン版『日葡辞書』を9月17日、リオ国立図書館で発見しました」――5日、サンパウロ州立総合大学(USP)東洋学科の田代エリザ准教授と信州大学の白井純准教授が来社し、そう語った。「キリシタン版」とは1600年前後に長崎でイエズス会が発行した書籍の総称で、40点以上出されたと言われる。中でも日葡辞書(Vocabvulario da Lingoa de Iapam)は当時の日本語を知るうえで非常に貴重な第一級資料といわれ、世界で3冊しか現存しない。それが、今回4冊目がリオで発見された。 「ちょっと見てください」と白井准教授のノートバソコンの画面を見ると、同辞書の写真があった。「Abaraya」(あばら家)という項目には「Casa Velha」(古い家)
Pesquisadores e funcionários retiram peças dos escombros do Museu Nacional após incêndio. 2日夜から3日未明に火災に見舞われ、2千万点を超える所蔵品の9割を焼失したとされるリオ市の国立博物館で、冷却作業を行っていた消防士達が、主要展示物の一つだった人類の頭蓋骨が展示されていた付近で頭蓋骨を発見、回収した。 同国立博物館の主要展示物の一つだった頭蓋骨は、米州大陸では最古の1万2千年前の人類の骨で、ルジアと名づけられていた。 ルジアは今回の火災での最も大きな損失の一つとされていたが、4日の報道によると、ルジアが展示されていた付近で、消防士が頭蓋骨を発見。研究者達が既に、ルジアのものであるかを調べ始めたという。 ルジアの頭蓋骨の価値は、消火作業に当たっていた消防士達も知っており、消火作業中に頭蓋骨を救い出そ
ホーム | ブラジル国内ニュース | 《リオ市》国立博物館火災続報=消火栓水ナシ、火災報知機故障=ずさんな管理体制明らかに=削減一方の防災、修繕予算 【既報関連】2日夜に発生した大火災で、リオ市の国立博物館が、2千万点といわれる貴重な所蔵品のほとんどと共に全焼した。火災から2日後の各紙は、屋根も床板も焼け落ち、部屋を分ける内壁と外壁だけになった「築200年の元皇帝の歴史的建造物」の衝撃的な写真を大きく掲載している。 同博物館は防火扉もスプリンクラーもない上、火災報知機は故障で機能せず、消火栓には水がないという有様だった。 クリスチアーナ・セレージョ副館長は「焼けずに残ったのは所蔵品のせいぜい1割程度ではないか」とし、「火事の危険性を訴えてきたのに、予算も足りず、全ての手続きに時間がかかって…」とやり場のない怒りを浮かべた。 国立博物館は今年、防災、防犯、修繕関連費を一切かけていなかった。最
19世紀にブラジル王室も暮らした、現国立自然史博物館(Tomaz Silva/Agência Brasil) リオ市北部サンクリストヴァン地区にあるサンクリストヴァン宮殿は、19世紀にブラジル皇室が暮らした場所で、窓からの視界には、広大なキンタ・ダ・ボア・ヴィスタ公園が広がる。 国立自然史博物館(リオ州連邦大学所属)となっている同宮殿の内部は、より一層荘厳な空気を現代に伝えているが、よく見ると、何年も修復されていない家具は傷み、壁には〃しみ〃が浮かんでいる。 この古びた宮殿の部屋で、人類学者のアレックス・ケルネル氏は働いている。 ケルネル氏は、この宮殿が危機に瀕していることや、博物館には大変価値のある所蔵品があることに世間の目を向けさせようとして、保存状態も悪く、決して使いやすいとはいえない元「皇帝の間」をオフィスにした。 ケルネル氏は、「ここは本来、偉大で、大変価値のある場所。ここの所蔵
サトウ・カンパニー=特撮ヒーロー映画1月公開へ=ブラジル版ジャスピオン製作=移民110周年で日本映画祭も 2018年5月19日 特撮ヒーロー「ジャスピオン」ブラジル版を来年1月公開へ――サンパウロ市近郊バルエリ市アルファビレの映画配給会社サトウ・カンパニーが、2月に同映画の製作を発表した。同社が8月に予定する日本映画上映イベント「Japan Filme Experience 2018」(以下JFE)では、その監督、配役が発表されるほか、日本移民110周年を記念して日本映画110本が5都市で各11日間上映される。同社の佐藤ネルソン社長、ジャケリーネ・ルッチェシさんに3日、取材した。 同社がリメイクを発表した日本の特撮ヒーロー「巨獣特捜ジャスピオン」は、1988年に当地で放送され、子供達のヒーローとなった。 佐藤社長は「今年で放送から30年、大人になったファンが多く、たくさんのブラジル人俳優が
本年はブラジルへの日本移民110周年であり、そしてまた世界人権宣言が採択されてから70年の記念の年であります。国際連合は、第2次世界大戦でなされた残虐な行為に鑑みて、1948年12月10日に人権条約の基礎となる宣言を採択しました。 数多くの日系アメリカ人や日系カナダ人へなされた強制収容は、1980年代末アメリカ、カナダの両国において損害賠償により、その誤りが認められました。 ブラジルにおける日本人移民や日系人の状況も北米のそれと異なってはおらず、蛮行の極みに達していました。当時の保守的な政治家により擁護された不当な制度は、政治的な迫害と人種差別を引き起こしました。 「ブラジル国民を構成する民族」(白人、黒人、インディオ)が当時の前提条件でした。そこから外れた民族の苦しみは、単に東洋人という外見だけでなく、心理的に非常に大きかったと言えます。 この当時の警察による暴力行為は処罰されないままと
「日本に観光旅行にいった日系人が、刺青(タトゥー)のために銭湯の入場を拒否された」との連絡が編集部に入った。ブラジルではファッション感覚で気軽に刺青を入れている若者が多いが、日本の日本人が入れ墨をしている人を見たら「ヤクザ」だと認識する風習がある。そのため観光地でも温泉や銭湯で、入るのを拒否されることがある。東京五輪を前に外国人観光客誘致に力をいれる日本側だが、同時に「文化の違いをある程度は受け入れる」、もしくは「来日以前に十分に広報する」などの対策も求められそうだ。 日本の観光庁サイトでは「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に関する対応について」(http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics05_000183.html)として同庁が行った調査を基に、刺青がある外国人旅行者の入浴に関する留意点や施設側の対応事例をまとめ、施設の対応改善を促している。ただ
ホーム | 連載 | 2009年 | 日本人奴隷の謎を追って=400年前に南米上陸か?! | 日本人奴隷の謎を追って=400年前に南米上陸か?!=連載(1)=亜国に残る裁判書類=1596年に売られた日本人 ニッケイ新聞 2009年4月9日付け 「南米日本人発祥の地」は一八〇三年にロシア船に乗ってフロリアノーポリス港に到着した若宮丸の四人――とのイメージが強いが、史実をたどると、どうやらそうではないようだ。それよりも遙か以前、今から四百年以上も前に南米の地を踏んだ日本人の記録が残されている。日本とブラジルとの歴史的関わりを考える上で、ポルトガル(中世「南蛮」と称された)は欠かせない国だ。この三国関係を軸に、改めて日伯の歴史を俯瞰し、カトリック布教と大航海時代という背景の中で、日本人が四百年前にブラジルに来ていた可能性を検証してみた。将来を見通すには、その分、過去を知る必要がある。百年の歴史か
サンパウロ市ヴィラ・ロボス公園内の州立図書館に、日本語書籍専用棚を設置するために活動している日本語教師の五十嵐松酒早苗クリスチーナさんが先月30日、進捗報告のため編集部を訪れた。 日本語書籍専用棚設置のために図書館から提示された条件は、2000年以降に刊行された日本語書籍を100冊以上用意すること。9月の活動開始から、五十嵐さんの下には既に100冊以上の本が集まり、順次図書館へ納入を進めている。しかし、図書館から納入を断られる書籍も多く、困っているという。 図書館の受け入れ基準は不透明で、30日現在までに64冊を渡して、受け入れられたのは31冊だけ。子供向けの絵本や日本文化を紹介する本、動植物に関する本、村上春樹など世界的な有名作家の本が受け入れられ、その他小説などの一般書籍は受け入れを拒否される傾向にあるという。受け入れられなかった本は、再度受け入れを求めるが、一部は他の公立図書館に取り
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《黒人女性、貧困、リオ五輪初の金メダル、ブラジルの顔》―スペイン「エル・パイス」紙ポ語版10日付電子版はそう報じた。柔道家ラファエラ・シルヴァの金メダルはブラジルのものだが、実は日本の〃勝利〃でもある。日本の日本人にも心から喜んでほしい▼彼女はリオ市郊外の巨大貧民街「シダーデ・デ・デウス(神の町、以後CD)」という皮肉な名を持つ場所に生まれ育った。奇しくも開会式の演出責任者、映画監督フェルナンド・メイレレスの出世作『CD』は、その町の子供が凶暴な麻薬密売人になる姿を描いたもの。2年前のW杯直前に公開された彼の弟子監督が作った映画『Grande Vitoria(偉大な勝利)』は貧困・非行から柔道で立ち直ったブラジル人の実話。開会式から始まり、今回の金メダル獲得劇はどこか『CD』の続編を見ている趣がある▼ラファエラは幼いころからケンカ早い乱暴者として知られ、社会適応させる意味で柔道NGOに入っ
【リマ共同】歴史的な接戦となったペルー大統領選決選投票は9日も開票作業が続き、選挙管理当局が発表した中間集計(開票率99・99%)で、クチンスキ元首相(77)の得票率が50・11%、ケイコ・フジモリ氏(41)が49・89%となった。票差は約4万。得票率の差が劇的に変化することはなく、開票が進むにつれ、フジモリ氏の敗色が濃厚との見方が広がっている。 開票済みの中には疑問票として選管とは別の審査機関に送られ、精査中のものが数万票あるとみられる。このため選管当局が開票率を100%と発表しても、当選者がすぐに判明しない可能性もある。 反フジモリ色の強い地元紙は8日付の1面で「事実上の大統領」との見出しでクチンスキ氏の写真を掲載。「専門家によると、残票や疑問票を考慮しても現在の差は覆らない」と報じた。 別の新聞も、フジモリ氏の当選は厳しいとの専門家の見方を紹介。国家統計情報庁の元長官で経済学者のファ
ホーム | 日系社会ニュース | 特別学級の在日ブラジル人児童激増=知的障害増加? それとも…=「ここ数年で特に顕著」=中川さん「危機の子供たち」 「これからは危機の世代、新たなデカセギ子弟問題が浮上してきている」――NPO法人「カエル・プロジェクト」代表の中川郷子さんはそう話し、頭を抱えた。2008年金融危機後、日本に残るブラジル人はデカセギから定住者に変化しつつあると本紙でも度々報じてきたが、その子弟が小中学校の「特別支援学級」の高い割合を占めているというのだ。日本でのブラジル人コミュニティに何が起きているのか。(桃園嵩一記者) 「特別支援学級」とは、小中高校で〃教育上特別な支援〃を必要とする児童や生徒のために設置された特別クラス。主に知的障害者、肢体不自由者、身体虚弱者、弱視者、難聴者などが入れられる。そこに占める外国人児童の割合が異常に高まっているというのだ。 世界金融危機が起きて
「南米日本人発祥の地」は一八〇三年にロシア船に乗ってフロリアノーポリス港に到着した若宮丸の四人――とのイメージが強いが、史実をたどると、どうやらそうではないようだ。それよりも遙か以前、今から四百年以上も前に南米の地を踏んだ日本人の記録が残されている。日本とブラジルとの歴史的関わりを考える上で、ポルトガル(中世「南蛮」と称された)は欠かせない国だ。この三国関係を軸に、改めて日伯の歴史を俯瞰し、カトリック布教と大航海時代という背景の中で、日本人が四百年前にブラジルに来ていた可能性を検証してみた。将来を見通すには、その分、過去を知る必要がある。百年の歴史から日系社会の将来を考えるより、より長い歴史の中から日伯関係を俯瞰することで、日系社会の二百年後、三百年後を構想するアイデアの一助にならないだろうか。(深沢正雪記者) ニッケイ新聞 2009年4月24日付け スペインには四百年前の日本人の末裔が
ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ラファエル・マルケス、日本の思い出を語る=元大宮アルディージャのFW=今年は名門パルメイラスで15得点の活躍
大手牛丼チェーン店の「すき家」が、先月からラーメンの取り扱いを始めた。1杯13レからという低価格を実現。11月末までにサンパウロ市の全店舗で提供する予定だ。日本のメニューには無い商品で、話題を呼んでいる。 すき家を展開するゼンショー社グループにラーメンチェーンがあり、そこからノウハウを得て実現した。麺は配合や太さを指定しブラジル内で発注。チャーシューは肩ロースを使い、同じくブラジル内の自社工場で加工している。 すでに8月20日にサンタクルーズ店が、そして9月15日にパライーゾ店がラーメンの提供を開始した。種類は4つで前述の醤油(13レ)、チャーシューメン(17レ)、坦坦ラーメン(15レ)、ねぎラーメン(15レ)。 この価格帯について取締役の藤原美明さんは、「東洋街の専門店では手頃な値段でお客様に受け入れられている。すき家でもこれくらいの価格なら満足していただけるかと思い設定した」と語った。
日本語に関するシンポとしては過去最大規模という『EJHIB2015(継承語、アイデンティティ、バイリンガルの日本語教育に関する国際シンポジウム)』が8月10~13日まで、サンパウロ大学(USP)で開催される。 USPや関係学会により実行委員会が組織され開催に至った。案内に来社した委員長の松原礼子USP准教授は、「日本語を一地域の限られた言語ではなく、国際語として捉えることが必要。言語政策などを見直す機会になれば」と開催意義を語る。 日本から招いた発表者だけでも33人を数える。本紙で好評発売中の『ブラジル人のためのニッポンの裏技』の著者・松田真希子さん(金沢大学)も講演する。ほかペルー日系人協会、日墨協会、米国、台湾、ロシアからも招聘した。同分野での国際学会としては最大規模だという。 日本語教育100年の歴史、教師の自我と心理、方言やアクセント、ブラジル帰国者の学校選択、平家物語や歌人・藤原
朝日新聞1日付け夕刊記事『悩める 邦字新聞』に対する本紙の抗議を受け、東京本社国際報道部の高野弦部長代理が電話とメールで謝罪、週明けに紙面で訂正記事を掲載すると約束した。この記事は、月間150万アクセスを誇るポ語サイト「IPCデジタル」でも翻訳、掲載されるなど(本紙抗議ですでに削除)、各方面に影響が及んでいる。記事掲載までの経緯、記事を書いたサンパウロ支局の田村剛記者の釈明は、本面『記者の目』で詳細する。 4段見出し『苦境 南米で日系人口減少』は、明らかな間違いであり、南米全体の日系社会の衰退と読み取れる。かつ内容とは違うため、抗議に至ったわけだ。 意図的なものではなく、移民、日系人、日系社会への無関心が誤報を生んだといえる。つまり、恣意的なイメージ操作だ。 「現在も10紙以上の新聞が発行されている」とリードで触れつつ〃現在も〃の驚きは、終始、窮状のみが伝えられる救いのないものだ。アルゼン
ホーム | 日系社会ニュース | 寄稿=成長し続けるパ国牛肉輸出=世界第6位の生産国に躍進=亜国は輸入国に転落の危機?=パラグァイ 坂本邦雄 世界の食肉市場及び貿易に関するアメリカ合衆国農務省(USDA)の最近の半期レポートに依れば、パラグァイの当2015年度の牛肉輸出は、前年比13%増の見込みで、44万トン(枝肉重量換算)に達すると予想している。これは2014年度には19%の成長率結果の輸出量38万9千トンに対し5万1千トンの増加であり、パラグァイは昨年勝ち得た世界で第6位の牛肉輸出国のランキングを今年も依然として堅持する事を意味する。 なお、同USDA・レポートはグローバル・レベルでの牛肉輸出トップ国を次の通りランク付けしている。即ち、①インド240万トン、②ブラジル200万5千トン、③豪州159万トン、④米国109万8千トン、⑤ニュージランド55万5千トン、⑥パラグァイ44万トン、⑦
ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ=「本当の貧者とは誰なのか」=人類を蝕む高消費社会を直視せよ=訳=打村明 2015年3月6日 1日に退任したウルグアイのホセ・ムヒカ大統領が、12年6月20日の「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」会場で行なった演説は、無制限に資源を消費する資本主義のあり方に疑問を呈するものとして注目された。翻訳者の打村明さんは、その時の様子をこうサイト(hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/)に記す。《リオ会議では各国首脳が集まり、地球の未来を議論し合う場なのに、各国首脳は自分のスピーチを終わらせたら、一人一人と消えて行ってしまいました。(中略)ウルグアイのような小国の大統領は最後の演説者でした。彼のスピーチの時にはホールにはほとんど誰もいません。そんな中、カメラの前で残したスピーチは、その前まで無難な意見ばかりをかわし合う他の大統領
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