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Tweet 世界とつながる、視点がひろがる PARC映像作品の期間限定無料公開! 新型コロナウイルスの感染拡大防止にともない、多くの学校が長期の休校措置をとり、図書館をはじめとする市民の利用施設も休館となっている現状を受けて、PARC制作の映像作品の期間限定無料公開を実施します。 これらの作品はこれまでに、全国の大学や高校の授業で教材として利用され、市民の学習会でも上映されてきました。感染症への対応に追われるなかで、学生にとってはもちろん、多くの市民にとっても学びの場が失われてしまっているのではないか、と私たちは懸念します。そして、これらの作品をインターネットで無料公開することで、世界とのつながりを多くの方々とともに考え、よりよい未来を描くための議論の輪を作っていくことに貢献できれば、と考えます。 ※5月6日までの各週、順次作品を無料公開していきますので、この機会をぜひご活用ください。 【
私たちの生活に欠かせない存在となったコンビニエンス・ストア(コンビニ)。お弁当やお菓子、生鮮食品、日用雑貨を買うだけでなく、公共料金の支払い、宅急便の受け取りなどサービスも多様化し、日本全国で約5万5000店が、年中無休365日24時間営業を行なっています。 しかし、コンビニには何の問題もないのでしょうか? ほぼすべてのコンビニは「フランチャイズ・チェーン方式」の個人営業店ですが、オーナーからは長時間労働と執拗なノルマを本部から強いられているという声があがっています。アルバイト学生たちからも「自腹で商品を買わされるブラックバイト」と敬遠されるようになりました。さらに、消費期限が切れる直前の商品が「見切り品」として安く売られることはなく、まだ食べられる食品の多くが廃棄されています。便利さと快適さの裏側で、私たちが失ってしまっているものとは? コンビニを通して、私たちの社会のしくみ、生産と消費
Q10 Q 1 9 Q 3 Q21 Q 2 4 Q16 Q 1 1 Q13 Q20 Q12 Q 6 Q 9 Q 1 9 Q 2 4 ? 編集・発行:TPPテキスト分析チーム TPP そうだったのか ! 24 02 03 今世界では、最も裕福な上位10%の富裕層が世界の富の87.7%を所有 しています。 日本でも2%の富裕層が純資産1億2000万円以上の富を得て いる一方で、貧困率は6人に1人(2014年) 。 ひとり親など大人1人の世帯 に限れば貧困率は54.6%で、先進国で最悪の水準です。 1980年代は、富裕層がより豊かになれば、いずれ貧困層にも富がこぼれ 落ちる「トリクルダウン」が信じられていました。 しかし30年以上たった 今、行き過ぎた市場原理主義や自由貿易推進こそが、世界の貧困・格差を 生み出す原因であることが実証されています。 グローバル経済の推進者で ある経済協力開発機構(
TPPテキスト分析チームは、2016年3月16日、第3次レポートを公表いたしました。無料ダウンロード、コピー等自由にご活用ください。 ダウンロードはこちらから 昨年10月に「大筋合意」をし、2月4日に12か国での署名が行われたTPP協定。日本政府は暫定仮訳を公開していますが、そもそも協定文は本文と付属書だけでも5000ページを超える膨大な量であり、付属書や二国間交換文書など関連文書すべてが公開・翻訳されているわけでもありません。TPPの全体像を十分に把握し、私たちの暮らしや日本社会にとっての問題や懸念を精査することはまだまだ時間がかるといえます。米国はじめ各国でも、協定文の公開以降、国会議員や市民団体が分析と問題提起を続けています。 TPPは農産品の関税だけの問題でなく、投資や金融、食の安全基準や食品表示、サービス貿易全般も含んでおり、さらには国有企業や電子商取引などこれまでの貿易協定にな
「グローバル」との付き合い方 文=廣瀬 純 「グローバル」と付き合うのはとても難しい。なぜか。それは「グローバル」というものがその名の通りとてつもなく大きく、あるいは広く、ぼくたちのイマジネイション(想像力=構想力)の限界をはみ出してしまうもの、要するに「でかすぎる」もの―カントなら「崇高(サブライム)」と言うだろう―だからである。世界中であれほどの数の人々が抗議デモを行ったにもかかわらず、それをものともせずにUSA政府がイラクへの武力侵攻を開始したとき、ぼくたちがいやというほど思い知ったのはまさに「グローバル」のこの「ばかでかさ」であり、それとの付き合いの困難さ以外の何であったか……。 アントニオ・ネグリとマイケル・ハートは、彼らの共著『〈帝国〉』(以文社)のなかで、この「グローバル」を「〈帝国〉」と名付け、その存在論的な基盤であり、なおかつそれに対する抵抗の主体にもなり得るものを「マル
1 チリ南部におけるサケ・マス養殖に関する調査報告 佐久間智子(アジア太平洋資料センター・水産資源研究会) □ 調査担当者 佐久間智子(全体コーディネート、報告書作成) 松平尚也(ビデオカメラ) 藤井正夫(現地コーディネート、スペイン語通訳) □ 調査日程(現地滞在期間:2007 年 3 月 5 日~15 日) 3 月 3 日(土) 夜間:成田発(米ダラス経由)4 日(日)午前サンチャゴ着 5 日(月) (株)ニチロ・サンチャゴ事務所(インタビュー) テラム財団(現地 NGO)(インタビュー) チリ鮭鱒産業協会(インタビュー) 6 日(火) テラム財団(インタビュー続き:ビデオ撮り) 吉村氏(関連産業に関わる現地日系人)事務所(情報収集) テクノ・プレス(業界紙の出版社) (資料収集) 夕方:プエルトモントに飛行機で移動 7 日(水) マリン・ハーベスト社 孵化場(見学) アクア・チリ社
何気ない日常を過ごす大学生がふとしたきっかけでTPPを追いかけていく。 TPP交渉に参加した日本。自分たちの暮らしはどうなるのか。農業問題と工業問題に二分化する議論ではTPPの本質にたどり着くことはできない。これまでの自由貿易協定の中でもっとも規模が大きく分野も幅広い経済連携協定。米国議会の貿易担当議員ですら、その交渉内容を知ることはできない。秘密の協定の背後にいるのは誰か?そして自由貿易とは何か? 制作:特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)2013年 監督・編集:土屋トカチ 構成:安川直佑/土屋トカチ 監修:内田聖子 監修協力:関良基 出演(聞き手)・取材・イラスト:清水由紀奈 出演:内田透/佐藤正光/安斎由希子/安斎哲/白石淳一/東山寛/色平哲郎/布施恵輔/安田節子/内田聖子/Maricarmen Llamas Montes/孫崎享/Lori Wallach/鈴木宣
22歳 洗濯屋。夢を持つ人びとを憎んだ日々 文=平井 玄 「31歳。希望は、戦争。」は、かって私自身の言葉だった。 私が31歳の時は1983年。まだ新宿二丁目の実家で洗濯屋をやっていた頃だ。そのちょうど10年前の1973年、学生運動の流れで大学に居づらくなり、父親が配達中にバイク同士の衝突事故で半身不随になったことをキッカケに、傾きかけた家業に手を染めていた。大学も運動ももういいや、という捨て鉢な気持ちもあったが、この運命の転がり方の中から何か掴むしかない、という開き直った気分もあった。優等生面を一皮剥けば、いかがわしい岡場所育ちの「毒を喰らわば皿まで」という根性もどこかに隠れていたらしい。 ここは郊外の住宅地ではなかった。南は新宿旭町(現高島屋前)から北は歌舞伎町と大久保の境目辺りまで。夜の商売が9割を超えるわが生業のクライアント様は尋常な方々ではなかった。自転車を転がす配達営業でどなら
シンガポール交渉にて、 米国の「日本の参加問題」発言リーク! 日本はTPP交渉に参加しても、 交渉内容に何の影響も与えられない! TPP参加表明を絶対に許さない! 緊急声明文 内閣総理大臣 安倍晋三 殿 日本のTPP交渉参加が、3月中旬になされるのではないかとの報道が繰り返しなされています。 同時に、この間、TPP交渉に2012年12月から参加したカナダ、メキシコに対して課せられた不利な条件についての報道もなされ、多くの人びとが日本のTPP参加後の交渉の行方をそこに重ね、懸念しています。事実、カナダとメキシコは、大変に不公平な条件のもとTPP交渉に参加しました。つまり、過去3年間の交渉ですでに合意してきたいかなる内容も再交渉できないという「同意」が要求されました。さらに、すでに決定されている膨大な項目について新たな提案をすることも禁じられていたのです。 日本の参加についても、カナダやメキシ
アナーキズムの隘路をめぐって――即時的な解放欲求の中で 文=今田剛士 思想史上においてアナーキズムは、20世紀前半に衰亡した古典的な思想および運動とされている。しかしながら近年、その死に絶えたはずのアナーキズムが、全く新たな相貌を備えて復権したかのような印象を持つことが少なくない。 「反グローバル化」運動における非集権的なネットワーク組織や直接行動的な運動への志向。日本国内においても、新自由主義経済の矛盾に抗議する動きの中で見られる、営利企業に代わる自律的な自発的結社への注目、目的合理的成果よりも表現的なものを重視したデモンストレーションなどが、再びアナーキズムへの関心を高めているようである。 無論、これらをある特定の主義として括ることは正当ではない。それでも既存の政治への不満が、幾つかの点でアナーキズム的傾向を有する表現形態をとりつつあるとするなら、かつてのアナーキズムの問題点を参照する
「人文」の未来 文=宮崎裕助 「人文」という言葉から、どんなイメージをもつだろうか。なんだか漠然としているが、かしこまった印象、どことなく権威的で、古めかしい感じをもつかもしれない。 さしあたりはそれを、人文科学、人文書、人文教養、等々に結びついた文系的な知の総称だと了解しておこう。しかし実のところ、私のような、学問としての「人文」にたずさわる者にとっても、いまやその実体や役割が何なのかをきちんと説明することは難しくなってきている。 もともと人文学(humanities)の語源をなすフマニタス(humanitas)という言葉に込められていたのは、古代ローマ・ラテン文化以来キケロらの文人が培ってきた、人格形成にふさわしい知識・教養のことである。 これは、人間固有の価値を表現し、全人的な教育の基礎をもたらすとされてきた。自然科学が自然界の物体や有機体という客体を研究するのに対し、人文科学は、価
地方都市と社会的なものについての点描 文=宇城輝人 見慣れた地方都市のロードサイドを想起してみる。うどん・そば、中古車ガリバー、スーツの青山、メガドラッグストア、ヤマダ電機、マクドナルド、墓石屋、消費者金融の無人店舗、学習塾、とんかつ、ガソリンスタンド、アダルトDVD本屋、カラオケ、ネットカフェ、ボーリング場、広大な駐車場越しに見えるショッピングセンター、ファミレス、県立大学の標識……。 都会的文法あるいは農村的文法から自由になり、ある種の効率性にもとづいて配列された欲望は、剥き出しであるがゆえにかえって味気ない記号に回収されてしまう。毒々しい外観とは裏腹に無毒化されたかのようだ。わかりやす過ぎる記号は、人間の行動が実体的な生活へと結晶化するのを阻害する。内攻するエネルギーの震え。 地方はあいかわらず、いやむしろますます都会と対立しているのだが、それはもはや田舎としてではない。「郊外的なも
東京電力がウランを購入している、オーストラリアのオリンピック・ダム鉱山。 福島第一原発で使われていたウラン燃料の一部も、この鉱山で採掘されたものでした。 2011年10月10日、豪州連邦政府と南オーストラリア州政府は、地元の先住民族たちの反対の声を無視して、この鉱山を3倍に拡張する計画を承認しました。 ウラン鉱山は、核燃料サイクルの中で、「もっとも放射能汚染が激しい場所」と言われています。 鉱床からは放射性のラドンガスが放出され、採掘や製錬の過程で生まれるウラン残土やテーリング(鉱さい)といった放射性廃棄物が 露天に放置されるため、放射能が拡散してしまうからです。 鉱山労働者や周辺住民の被曝、鉱さいを貯めるテーリング・ダムによる地下水の汚染などが懸念されます。 豪州ではその土地の先住民族の人びとの声や権利を無視して、ウラン鉱山開発が行なわれてきました。 そして、人びとは土地や、それまでの暮
■What's Ocuupy WallStreet? ■国際リンク ・OCCUPY TOGETHER ・Occupy WallStreet ■10/15の東京でのアクション ・ ■TOKYOを占拠せよ! 2011年9月17日、米国のニューヨーク・ウォール街にて、米国の経済界・政界に対する大規模な抗議運動が起こりました。合言葉は、「ウォール街を占拠せよ!(Occupy WallStreet)」。「1%の金持ち、99%は貧乏」「富裕層に課税を!貧乏人に食べ物を!」。参加する若者たちは、ピザの箱の裏や段ボールにこうしたメッセージを書き、貧困と格差が広がりきった米国社会に怒りをぶつけています。 この運動は、インターネット上で次々と呼び掛けられ全米はもちろん全世界へと広がっています。多くの国では米国同様、利潤のみを求める暴力的な市場経済が広がった結果、人間のいのちや暮らしが脅かされ、貧乏人は生きてい
デモ開催にあたって 日時、デモコースなど詳細 デモ参加に関してのお願い 賛同メッセージのお願い デモ開催にあたって 3月11日、東日本大震災が起こりました。 この未曽有の大災害のあと暴走し始めたのが福島原発です。 原発からは日々、放射能が飛散し、土壌を汚染し、放射能に汚染された水が海へと垂れ流されています。 このことによって福島県や茨城県の農家、漁業者は大きな打撃を受けています。 福島県産のほうれん草、小松菜、かぶ、キャベツ、ブロッコリー、水菜、椎茸などから、 また茨城県、栃木県、群馬県、千葉県産のほうれん草などから 規制値を上回る放射性物質が検出されています。 これが報道されると、規制値を上回っていない農産物に対しても、 「福島県産の野菜は危ない!」「茨城県産も買うな!」と、 風評被害が猛スピードで広がり、農家は出荷もできず困っています。 毎日のご飯の際に放射能を心配しなくてはいけない。
現在、ツイッターにて皆様から「ノミネート企業」を募集中です。「この企業こそがブラック!」と思う企業名と、その理由・根拠を必ず書いて、投稿してください。理由や根拠は、WEB投票の際の参考・選考基準にもなりますので、できるだけ具体的な事実を記載していただけるようお願いいたします。 ノミネート企業の投稿先のツイッター・アカウント名は @parc_jp です。あるいは http://twitter.com/parc_jp からどうぞ。必ずハッシュタグ #blackco_jp をつけてください。ツイッターをお使いでない方は、PARC事務局までメールでお送りいただいても結構です(office@parc-jp.org)。 WEB投票は、2011年1月20日頃から開始します(2週間程度を予定)。皆様からの投票結果を集計した上、2月中に2010年の「ブラック企業大賞」を大公開!します。楽しみにお待ちください
特集 まちがいだらけの「魚食文化」 魚や貝、甲殻類など、海の恵みは古くから日本の食卓を彩ってきた。しかし現在、これら水産資源の枯渇が世界的に懸念されている。気候変動の影響なども指摘されるが、その大きな原因は乱獲だ。 本来、水産資源には自然の営みの中で子孫を残し、再生産し続ける力がある。しかし、その力を上回る量の資源が、世界中の海で獲られ続けているのである。将来にわたって魚を食べ続けていくためには、漁獲量の規制をはじめとする管理が早急に必要だ。 2010年、様々な国際会議の場で、日本の魚介類消費が話題に上がった。とりわけ、ワシントン条約ではクロマグロの国際取引禁止案が議論され、話題騒然となった。そうした議論で日本政府が用いてきた反論のキーワードが、「魚食文化」だった。「魚食文化」を支えるための「伝統的」な漁には問題がなく、今さら規制すべきではないとの主張が展開されたのである。 だが、「魚食文
PARC自由学校は、世界と社会を知り、新たな価値観や活動を生み出すオルタナティブな学びの場です。1982年に開講して以降、アジア、アフリカ、中南米など世界の人びとの暮らしや社会運動を知るクラス、世界経済の実態や開発を考えるクラス、環境や暮らしのあり方を考えるクラスなど、毎年約20講座を開講しています。 私たちが生きている世界のこと、そしてその世界とつながっている日本社会のことを知りたい。より豊かな暮らし方や生き方のヒントが欲しい。自分らしさを表現するための技術を身につけたい。そんな人たちが出会い、学びあうのが自由学校です。 新しい視点や新しい知識に出会うと、発想が変わります。すると、これまで思っていたのとは違う世界や社会が見えてくるかもしれません。そして、今のようではない社会はどんな社会なのか、どうしたら実現できるのかを考えたくなったり、もしかしたら動き出したくなるかもしれません。自由学校
闇の人脈によって動かされる「世界」、権力と金によって支配された「システム」――いつの時代も存在し、人びとの関心をとらえて離さない陰謀説。トンデモ・非科学的と切り捨てる前に、そもそもなぜ陰謀説が主張されるのか、また、なぜ陰謀説は批判されるのか、その歴史的・社会的・文化的背景を大きく捉え、陰謀説の真偽を見抜く“眼”を養いましょう。このクラスでは様々な陰謀説をトピックにして、歴史・社会を動かす複雑な要因をときほぐし、政治・経済を動かすパワーゲームを解読し、分析力と想像力を駆使しながら物事の本質に接近する方法を学びます。あっと驚く珍説・奇説に出会っても大らかに受けとめ、参加者・講師ともに議論していきましょう。 この講座のPDF版はこちら 全講座パンフレットのPDF版はこちら(約10MB) 講座の内容 ・2010年5月~12月 ・隔週水曜日19:00-21:00 ・全11回/定員30名 ・受講料28
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(通称PARC:パルク)は、南と北の人びとが対等・平等に生きることのできるオルタナティブな(今のようでない、もうひとつの)社会をつくることをめざしています。 世界からの情報の収集や発信、研究、自由学校を中心とした教育、さまざまな講演会やワークショップ、政府や国際機関への政策提言活動など多様な市民活動を行っています。 わたしたちは、自分が変わることで日本の社会が変わり、南の人びとと共に生きていける社会ができると考えています。 世界の多様な人びとと国境を越えて出会い、考えや視野を広げるようエンパワーしあい、ネットワークを広げるための媒介役となることをめざしています。 【調査研究】 市民の目線で、国境を越えた調査活動をしています。これまでに、アジアにおける自由貿易地域研究、日系多国籍企業研究、バナナ・エビ研究、グローバリズム研究会などを行いました。 自
世界では8億人が飢餓に苦しみ、年間970万人の子どもたち(5歳未満)が予防可能な病気などで死亡しています。また、1分間に1人の女性が妊娠・出産で死亡し、11億人が安全な水を利用できず、1日に4000人が汚染された水による下痢で死亡しています。 この危機的ともいえる状況のなか、貧しい国ぐには豊かな国ぐにへの借金の支払いを続けているのです。 1985年、20世紀最大規模のコンサート「ライブ・エイド」が集めたアフリカへのチャリティ募金は、約280億円という巨額なものでした。 しかし、それはアフリカにとって巨額な債務返済分のたった4日分にしかすぎません。 世界の貧しさがどこまでほっとけないものなのか、また、貧しい国ぐにの"借金"=債務をめぐって、今どのようなことが行われているのか 北海道・洞爺湖G8サミットを目前にした今、考えたいと思います。 本パンフレットは、途上国の債務問題についてわかりやすく
精神の革命―ビルマ民主化蜂起と「理念」の力 文=箱田 徹 「こっちは命がけなんだよ!」 ビルマ(ミャンマー)の旧首都ヤンゴン(ラングーン)で2007年8月下旬に行われたデモを撮った動画の中には、見るものに強い印象を残すクリップがある。スースーヌウェ氏の堂々とした姿だ。氏は国際労働機関(ILO)に対し、軍事政権による強制労働を告発したことを理由に逮捕・投獄された経験のある、国民民主連盟(NLD)の若手女性活動家である。 スースーヌウェ氏は、私服公安や軍政の御用組織の男たちに囲まれて身動きできない中、100人もいないスクラムの先頭で一歩も退かずこう叫んでいた。心臓に持病のある氏はじじつ、デモが強制解散させられた際に意識を失い、病院に運び込まれた。その後、軍政の追及を逃れて活動を続けていたが、11月13日に軍政に再び拘束された。 9月末に街頭での行動は「沈静化」させられたが、軍政の民主化勢力への
特集 居住革命!―反富裕・DIY・スクウォット 私たちは「住むこと」になぜ、これほどのコスト、人生の大半を捧げ、生きているのだろう。家賃が高い、土地が高いとよく言われるが、そんな経済のからくりも、そもそもは住宅や土地を私有財産と見なす強固な思いこみ、快適な住処へのこだわり、そこに人々を牽引する社会生活や関係性があればこそだろう。 安心や快適さを求め内部に居座れば、不安定と孤独が増大し、そこから逃れようにも、外部に行き場は見当たらない。私たちが生きる社会空間には、そうした個人化・孤立化の罠が幾重にも張り巡らされている。 前近代的な抑圧の場としての「イエ」から、閉ざされた「家」を経て、真に豊かに生活できる場や空間、関係性はどんなものだろうか。胎動しつつある多様な居住運動に迫りながら、「住む」行為を根底から見つめ直していきたい。 座談会 いちむらみさこ(アーティスト)×杉田俊介(ケアワーカー)×
承認欲求の牢獄から抜け出すために 文=小松原織香 インターネット上で、自らを「非モテ」と称する男性の存在を初めて知ったとき、驚いた。彼らは「女はイケ面とばかり付き合う。だから、不細工なオレはモテない」と言う。それは、私が長く抱えてきた「女の恨み辛み」にそっくりだったのである。私は、「男はカワイイ女の子と付き合う。だから、不細工な私はモテない」と、自分の境遇を憐れんできた。自分が女性であることによって、抑圧されていると感じても、フェミニストは名乗れなかった。なぜなら「ブスのヒステリー」という典型的揶揄を、心底恐れていたからだ。そのように、私が女の痛みとして抱えてきた美醜問題が、男の口から、しかも女を批判する形で出てきたことは、私にとって青天の霹靂であった。 かつて、ミスコン批判が、フェミニズムの大きな運動であったことがある。フェミニストは、「女性は美しくあるべき」という言説が女性を抑圧してい
もうたくさんだ! VOL.1 文=鶴見 済 連載の一回目は自己紹介も兼ねつつ、今時の「自由」や「安定」や「生存」について考えたい。 よりいい学校に進み、卒業と同時によりいい会社に入り、その会社でよりいい役職に就く。一生を「会社人間」あるいは「会社の奴隷」として生きる。それが、一九六四年に東京で生まれた自分にとって当たり前の人生だった。大学検定試験もなかった小中高時代、その人生のレールから降りることは、世の中的に許されていなかったようなものだ。 精神に障害を来たしてまで大学受験にはまった結果、八四年の大学入学と同時に精神科に通いだした。バブル経済時代は消費とネアカ(根が明るい性格)がもてはやされる悲惨な時代で、しかも精神科など今のように気軽に行ける場所ではなく、そのことは誰にも言わなかった。パンク・ロックがあってくれたおかげで、何とか開き直って生きていけた。 八九年に大学を卒業して、とある大
経済のグローバリゼーションが生活の隅々にまで浸み渡り、社会の制度疲労や雇用不安、生きづらさが蔓延する現在。あなたは何のために、どんなふうに日常を生きていますか――? 人とつながり、何かをやってみたいとしても、あるいはそれを拒絶したとしても、私たちは人とのかかわりを完全に断つことはできません。そして、あなたがもし社会をよりよくする主体になりたいと思っていたとしたら・・・・・・いかに生きるか、いかに連帯するか、頭の中を白紙に戻して、一から考えてみませんか? このクラスでは、多岐にわたる分野の講師陣が、いまの思想・言論・政治・社会状況をふまえた上で、現代社会における連帯の可能性をタテヨコナナメ・ディープに語ります。 この講座のPDF版はこちら 全講座パンフレットのPDF版はこちら(約10MB) 講座の内容 ・2009年6月~2010年2月 ・基本的に隔週月曜日 19:00~21:00 ・全13回
上記リンクからの講座詳細ページから直接お申し込みされるか、電話・メール・FAXにて必要事項をPARC事務局までご連絡ください。追って事務局より受講料の請求書・入金のご案内をお送りします。いずれのお申し込み方法でも、入金方法として郵便振替・銀行振り込みを選択された場合はご入金をもって申し込み完了となります。 ※PARC自由学校を初めて受講される方は、受講料の他に入学金10,000円が必要です。一度PARC自由学校に入学登録された方は以降の年度での入学金は不要です。入学金をお支払いいただいた方には毎年受講申し込み受付を開始した時期にパンフレットの郵送やメールにてご案内いたします。 ※入学金と受講料はともに原則として一括でお支払ください。 ※入学金は初めての受講の際にのみかかるものです。以降年会費などは一切かかることなくご利用いただけます。 ※一度お支払いただいた入学金および受講料は講座不成立の
特集 労働開国? ─移民・外国人労働者・フリーター ここにきて、外国人労働者や移民受入れへ向けた動きが活発化している。6月に自民党のプロジェクトチームが1000万人の移民受入れ提言を首相に提出。去る10月には経団連が、やはり受入れへの転換を強く促す政策文書を発表した。ともに人権尊重と民族の平等など「多民族」「多文化」共生を掲げながら、タブーとされてきた外国人労働者の導入を主張している。 いよいよ本格化する少子高齢化、労働力人口の減少を控え、もはや国籍に関係なく日本経済/社会に資する人材の優遇へと舵を切ったかのように見える。こうした形での受入れにどう対峙すべきなのか。あるいは研修生問題や非正規滞在者排除など、いまここの外国人問題は、「格差」「貧困」の議論といかなる関係にあったのか。グローバリズムとナショナリズムの交差する場から、新自由主義体制下の“多文化”や“平等”を考える。 討議 五十嵐泰
「言葉にできない痛み」とは何か 文=小松原織香 トラウマになっていることを語りだすためには、大変なエネルギーが必要だ。だからこそ、「話したい/話さなければならない」という思いが生み出す言葉は、多くの人を釘付けにする。 私は大学生のとき、小さな教室で行なわれた慰安婦問題についての勉強会に参加したことがある。ある学生が、「日本は戦争中に、朝鮮を近代化してあげた。だから、朝鮮人は感謝すべきだ」と主張した。十人ほどの老若男女の参加者が、しーんと黙り込んだ。 ある年配の男性が、自分は在日コリアンである、と前置きして、語り出した。「私たちは、日本が敷いた鉄道を毎日眺めていた。あれは、近代化だった。でも、私たちは一度もあの鉄道に乗ったことがない。だから……」男性は小さな声で、学生の顔を見て、ためらいながら、言葉を探していた。学生は気圧されたように、こわばった顔で聞いていた。男性は怒りも涙もなく、ただ、「
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