「官僚の天下り廃止」は鳩山政権の注目点のひとつだ。 天下りをすべて悪とみなすのは早計だけど、無駄を排除することは当然やるべきだろう。 そのために、個人的に「退職所得控除」の税制を見直すことは、割と効果的なのではないかと考えている。 退職所得控除というのは、文字通り退職金の所得にかかる税金を控除する制度のこと。控除というのは、簡単に言うと税金がどれだけ安くなるかということだ。 控除される額が多ければ多いほど有利なわけだが、退職所得控除は、その性質上「ゆるやかな課税」などといわれ、非常に優遇されている。 例えば、勤続30年で退職金が2,000万円だったとすると、 800万円+70万円×10年=1,500万円 2,000万円-1,500万円=500万円 500万円×0.2-42万7千5百円=57万2千5百円 となり、もらったのは2,000万円でも、税金として徴収されるのはわずか57万円。実に1,