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50音索引 あ行 アヴィケブロン アヴィケンナ 赤い石 悪の樹(クリフォト) 悪魔崇拝 悪魔の喚起 アグリッパ(フォン・ネッテスハイム ハインリヒ・コルネリウス) アシュモール(エリアス) アストロノミコン(アストロノミカ) アブラフィア(アブラハム) アブラメリンの書 アフリカの7つの力 アブルマサル アポロニウス(ティアナの) アラディア アルノー(ヴィルヌーヴの) A∴O∴(アルファ・オメガ) アルベルトゥス・マグヌス アルマデル奥義書 アンダーソン憲章 アルケオメートル アルデミドロス アンドレーエ アンナ・キングスフォード アンナ・シュプレンゲル イアトロマテマティカ イエイツ(ウィリアム・バトラー) イエズス会(薔薇十字との関係) 位階(黄金の夜明け) 位階(フリーメーソン) 今は亡き大いなる地球 イニシエーション(黄金の夜明け) イネス(ブロディ) イリュミニスト イリュミナ
生命の樹 ここにおいては、「魔術カバラ」における生命の樹について、書いてみたい。 生命の樹の理解は、簡単で難しい。 この矛盾した言葉の意味は、要するに、大雑把な基本概念を理解するのは、比較的簡単だ。しかし、それを完全に理解し、瞑想などの実践に使えるまでに理解するのは、おそろしく難しい、ということだ。ましてや、「極める」には、一生涯かける仕事になるだろう。この樹は、根は恐ろしく深いところまで伸びているのである。 生命の樹は、創造による流出の連続した過程を図式化したものだ。 アイン、アイン・ソフ、アイン・ソフ・アアルという3つの未顕現があり、最初の顕現ケテルが現れ、コクマー、ビナー、ケセド、ゲブラー、ティファレト、ネツァク、ホド、イエソド、マルクトと、稲妻のように連続した流出が起こる。 ビナー、ゲブラー、ホドは「竣厳の柱」。コクマー、ケセド、ネツァクは「慈悲の柱」となり、それぞれが対照となって
松浦彦操と紙折りの神事 西洋にも、ロープや紐の結び目が呪力を帯びるという考え方がある。これは、ヨーロッパの民間信仰でも盛んに使われたし、現代魔女術においてもこれを重視し、「影の書」などにも、それが説かれている。 だが、こうした信仰は、わが国のほうが、ずっと複雑で多様であるように思える。 わが国では、紐の結び目だけではなく、折り紙や切り紙が呪力を帯びると言う信仰がある。 このような一定の規則によって作られた「紐の結び目」や「折り紙」、「切り紙」が呪力を帯びるという信仰は、身近なところでも生きている。例えば神社の注連縄などが良い例だろう。 他にも、冠婚葬祭で用いる「水引(ご祝儀やお香典を入れた袋についてる金や銀の紐)」や「熨斗(のし)」などが良い例であろう。これは、もともと呪術的な護符の一種なのだ。 また、病人に千羽鶴を折って、これを送って病気や怪我の回復を祈るのも、こうした呪術の残滓であろう
タットワ タットワは、インドのヨーガにおけるヤントラを西洋魔術に移植したものである。 この5つのシンボルはインド哲学でも重要なものであり、やがて仏教にも取り込まれた。これは真言密教の瞑想でも重要なものともなり、いわゆる五輪塔として墓石等にもされ、われわれ日本人は身近にも見ることが出来る。 このヤントラの西洋魔術への移植は、かなり強引だったと思わざるを得ない。 実際そうした考えからか、海外の魔術師たちには、瞑想のシンボルにはタットワよりも、むしろ(「樹」と分りやすく照応した)タロットを中心にワークをすべきと考える人も多いらしい。 にもかかわらず、これはGDの魔術師たちによって実践されたし、現在もなお、多くのGD系の魔術師たちによって愛用されているのも事実である。 理由は簡単である。これらタットワの図形は、赤地に三角、空色の円形、銀の三日月と非常にシンプルで、視覚化が非常に容易であるからだ。
18.魔女宗とペイガニズム運動 ※ここで言う「魔女術」とは、現代魔女術のことです。いわゆる「魔女裁判の魔女」については、ここへ。 ・魔女宗とは??? ・月の女神と鹿角の男神 ・マーリンとアーサー王伝説 ・村の魔女 ・アラディア ・マーガレット・マレーの仮説 ・ジェラルド・ガードナー登場 ・ヴァリアンテとソロの魔女 ・ファーラー夫妻、暴露す ・バックランドと「樹」 ・シビル・リーク宣教す ・アレキサンダー派の功罪 ・新再編正統黄金の夜明け団 ・ディアーナ派と大母神 ・フロスト夫妻と一神教の魔女宗 ・フェミニズムとペイガニズム ・男性の霊性とペイガニズム ・ニューオリンズ派とブードゥー教 ・「影の書」 ・8つのサバト ・カルロス・キンズブルグとベナンダンディ
クロウリーの生涯 20世紀最大の魔術師とも呼ばれるアレイスター・クロウリーは1875年にイギリスのリーミントンで生まれた。この時の彼の名はエドワード・アレクサンダー・クロウリー。彼がアレイスターを名乗るのは十代の後半になってからである。 彼の両親はビール醸造業の経営者で裕福な一族だった。皮肉なことに、この魔術師の両親は熱心なキリスト教原理主義者だった。より正確にはエクスルーシブ・ブレスレン派という宗派で、英国国教会派からの分派である。多くの伝記作家達が、この極端な原理主義派が、クロウリーの人格形成に大きく関わっていると指摘する。それが正しいかはともかく、彼がキリスト教を嫌う大きな原因となったことは、おそらく間違い無い。 クロウリーの父は、彼が12歳の時に死去した。父の死の直後に彼は、このエクスルーシブ・ブレスレン派の寄宿学校に入れられたが、そこで宗教的な虐待を受けた。この虐待によって衰弱し
イルミナティ(パヴァリア啓明結社)の興亡 イルミナティは、フリーメーソンやユダヤ陰謀説と並んで、盛んにいい加減なヨタ話の種にされる秘密結社である。 イルミナティは、「パヴァリア啓明結社(イリュミネ)」とも呼ばれ、急進的な社会改革思想を持ち、徹底した自由と平等を唱え、反キリスト教、反王制を唱え、一種のアナーキズムを主張した。そして、原始共産主義的な共和制国家の樹立を主張した。 とはいうものの、この結社は創立当初においては、そんなに過激な結社だったわけではない。また、初期においては政治的な色彩も薄かった。 創立時においては、学者の知的サークル的な色彩が強かったのである。 実際、シンボルによる人間の意識への働きかけを考察し、キリスト教神秘主義者の立場から、魔術、カバラ、ヘルメス哲学を擁護したカール・エッカルツハウゼンも団員だったが、彼は過激な政治的革命思想には批判的だった。 イルミナティの創立者
「科学的」とはどういうことか? オカルトに関わっている者によって、この「科学的」って言葉は、よくよく縁があるもんなんですよね。 オカルト否定論者は、私のことを「非科学的」と言います。また、あるオカルティストは、「霊や超能力の存在は科学でも証明された!」とか、「私のやってるのは占いではなく、科学である!」、「魔術は科学である」と主張したりします。 が、ちょーーーっと待った!! ここで、「科学的とはどういうことか?」ってことについて、ちょっと落ち着いて考えてみるべきだと思います。 もちろん、ここで言う「科学」とは、自然科学のことです。 思うに、オカルトについて「科学」を持ち出すなら、科学のルールについて知らなければなりません。 これは、「科学VS科学」の論争においても、また「科学VS科学以外の思想」についても、同じです。科学を語るにも、科学を批判するにも、科学のルールを知らなければ、議論は成立
ファウスト博士伝説 かの人類史上の大文豪ゲーテの戯曲によって、おそらく世界で最も有名な魔術師、それがファウスト博士であろう。 しかし、名前ばかりやたら有名な割には、彼がどのような人物であったかは殆ど分ってはいない。虚像と実像の知名度の差が、これほど極端な人物もそうそういないであろう。 彼に関する伝説それ自体は、大量に残されている。 また、彼の伝説は古くから、民衆文学や文芸、あるいは上流階級の文学にも格好の材料と考えられ、多くの文学作品のテーマとされた。それは、ドイツの民衆に流布した教訓物語から、芸人の人形劇、かのシェークスピアに次ぐイギリスの大劇作家クリストファー・マーロウによる「フォースタス博士の悲劇」から、ゲーテの「ファウスト」に至るまで、夥しい数にのぼる。 しかし、逆にあまりに伝説が多すぎて、彼の実像がかえって分りずらくなっているのだ。こうした大量の伝説は、その殆どが後世の作り話しで
イサク・ルリア カバラの歴史の中でも非常に重要な地位を占めるイサク・ルリアは、1534年エルサレムでアシュケナジー・ユダヤ人の家で生まれた。 彼の父親は、もともとポーランド在住のドイツ系のアシュケナジー・ユダヤ人で、エルサレムに移住し、地元のスファルディ・ユダヤ人の女性と結婚した。この二人の間に生まれたのが、イサク・ルリアである。 彼の父親は幼少時に死亡した。おそらく1541年頃、カイロに住んでいた豪農の叔父モルデカイ・フランセスに引き取られた。既に彼は8歳の頃から「タルムード」を学び、神童と呼ばれた。彼の天才ぶりを認めた叔父によって、高い教育を受けた。彼はカイロのタルムード大学に入学し、ユダヤ教神学を学んだ。 15歳の時に従姉妹と結婚したが、学生としてそのまま勉学は続け、22歳の時に「ゾハール」を読んだことがきっかけで、カバラに魅せられる。そして、彼はカバラの研究に一生を捧げる決意をする
メスメルと動物磁気 パラケルススは、「流体」が大地や天体から発され、人体へと流れ込んでおり、人体は磁石のように良性および悪性の発散物を引きつけている。このバランスが崩れた時、人は病気になる。だから、こうした原因で起こる病気に対しては、身体の悪い部分に磁石を当てれば、悪い「流体」が吸い出され、大地や天体へと還ってゆく……と考えた。 メスメルは、こうしたパラケルススの説とニュートンの万有引力説の綜合を求めて患者に接しているうちに、自分の中にある種の磁力が働いていると信じるに至る。これが「動物磁気」説である。 1774年、メスメルは痙攣の発作に苦しむ女性を治療していた。彼女の足に磁石を当てると、彼女の症状は沈静化した。 これは、宇宙的規模のものから発せられたものではなく、メスメル個人の人体の内の磁力作用によるもの、と彼は考えた。 すなわち、磁石は伝導体であり、それを用いたメスメル自身が治癒作用を
神代文字の真偽 我が国には、大陸より漢字が伝わる前に、日本独自の文字を持っていたという。 それが「神代文字」である。 こうした文字は、果たして実在したのであろうか? これは結論から言おう。現代残されている「神代文字」なるものは、その殆ど全てが江戸時代から明治にかけて作られたものである。 神代文字と呼ばれるものには、夥しい種類が存在する。 アヒル文字、アヒルクサ文字、イムベ文字、アコシ文字、アメコシネ文字、アメコシアヒル文字、ツクシ文字、ホツマ文字、クサキネ文字、カスガ文字、ウマシ文字、モノノベ文字、コレタリ文字、タネコ文字、豊国文字、モリツネ文字、ムサシ文字、ツシマ文字、アジチ文字、アメコシカズ文字……まだまだあるだろう。 これらは神社の石碑や御札などに残されていることもあれば、こうした神代文字で書かれた古文書なるものまで存在する。だが、その歴史は先述の通り、古くはない。 神代文字の真偽を
ティアナのアポロニウス ティアナのアポロニウスについては伝説が多い。 彼の名を冠した魔術書として「ヌクテメロン」とか「自然の秘密について」等があるが、いずれもずっと後世の作品である。 彼に関する史料としては、フィロストラスによる「アポロニウスの生涯」しかない。これはアポロニウスの弟子のダミスの口述に従って、フィロストラスによって書かれたものだという。 なお、このフィロストラスは170年頃~245年の人物で、アポロニウスだけではなくソフィストの哲学者たちの伝記作者としても知られている。 また、このフィロストラスの書にしてみても、荒唐無稽な記述が多いが、エリファス・レヴィによると、こうした記述は秘儀を含んだ「寓話」であって、シンボリスムを知る人間にのみ理解できる知恵を含んだ「異教の福音書」であるという。 例えば、「一角獣の角で作った杯で飲み物を飲めば、あらゆる毒を無効化する」という記述は、一角
アンチ・オカルト なぜか、一番人気が出てしまったコンテンツです・・・・・・トホホ。 リクエスト通り独立させましたが、これは試験的、ということでご勘弁を(あまり苛めないでください~)。 ★はじめに ★論争の問題点 ★キリスト教原理主義 ★サイコップ ★と学会 ★共産主義 ★妖怪博士・井上円了 ★ルネ・ゲノンとロバート・A・ウィルソン
と学会、またしても・・・!! 「と学会」の新刊が出た模様です。 内容は非常に面白いです。実際、私が学生時代に読んだ古いオカルト書なんかも出てきたりして、妙になつかしいなーと思った次第です。 同時に「?」な記述や、あきらかなミスも結構ありますね(苦笑)。 でもまあ、これは仕方の無いことでしょう。 ミスは誰だってやります。自慢じゃないですが、私だってしょっちゅうです。「オカルト百科」も、時々こっそりと修正していたりして(あわわ・・・・・・)。 まあ、「と学会」は、こうした他人のミスを突っ込んで面白がる会だと言われますが、これには私も同意せざるを得ませんね……。 それともう一つ。非常に残念なことに、最近のと学会の一部ライターは、トンデモに対する愛情が薄れ、ユーモアや余裕が無くなって来ている様にも思うのですよ。 要するに、本気になって糾弾してるとしか思えない文章が見られます。 このまま行くと、こう
「高等魔術の教理と祭儀」 近代魔術の父ともいうべきエリファス・レヴィの代表的著書がこれである。 早くもA・E・ウエイトによって英訳され、英語圏の魔術師達にも多大なる影響を及ぼした。 また、シャルル・ボードレール、ヴィリエ・ド・リラダン、マラルメ、ランボー、アンドレ・ブルトン、ジョルジュ・バタイユなどの多くの文豪にも影響を与え、インスピレーションの源泉となった書物。 (私はフランス語の原文を読んだことはないが、)しばしば彼の文章は、独特のもったいぶった遠まわしな表現と評される。 これは、魔術の古典の大仰な文体をそのまま踏襲した結果であろう。この辺りの事情が分からないと、レヴィをコケ脅しの山師である、と誤解してしまうことになるかもしれない。例えば、魔術に対して強い悪意を持った書に「エピソード 魔法の歴史」(教養文庫)があるが、この本の著者は、レヴィを「誇大妄想に取り付かれた男」と決め付けている
オ カ ル ト の 部 屋 魔術、錬金術、占星術、呪術、密教、道教、東洋占術など ~オカルティズム用語の解説およびエッセイのHPです~ ~2002年9月3日開始~
西洋オカルティズム ★魔術 1.新プラトン主義とキリスト教神秘主義 2.ルネサンスと自然魔術 ~フィチーノ、クザーヌス、ブルーノ、カンパレラ、ポルタ~ 3.テンプル騎士団は秘教結社か? 4.カバラ ~ユダヤ教カバラからキリスト教カバラへ~ 5.錬金術とヘルメス哲学 6.パラケルスス登場 7.ディーとケリー 8.悪魔崇拝 ~モンテスパン夫人事件から「サタン教会」まで~ 9.薔薇十字団運動とアンドレーエ 10.フリーメーソン 11.魔術の近代化 ~アグリッパ、バレット、リットン、レヴィへ~ 12.フランスの近代魔術 ~ガイタ、パピュス、ペラダン、ウィルト、ユイスマンス~ 13.黄金の夜明け、設立・分裂・再興・飛躍 14.アレイスター・クロウリー 15.OTOと性魔術 ~クロウリー後~ 16.混沌魔術の世界 17.ダイアン・フォーチュンと内奥の光派 18.魔女宗とペイガニズム運動 19.中南米の
ラヴェイ ~20世紀の悪魔崇拝~ アントン・サンダー・ラヴェイは1932年にシカゴで生まれた。 彼は、早くからショービジネスの業界に触れ、そうした方面への才能を開花させていた。 高校生のときにサーカス団に入り、猛獣の調教師となった。そして18歳にはカーニバル業界に入り、読心術を学んだ。彼がオカルトや催眠術に触れたのは、この頃らしい。そして、蒸気オルガン引き、占い師、殺人現場専門の警察のカメラマンを経ながら、20世紀の悪魔崇拝の大家としての道を進んで言った。 彼が独自の悪魔崇拝の哲学を構築し活動をはじめるのは、1950年代の頃かららしい。 最初にはっきりさせておくが、彼の崇拝する悪魔とは、世間一般で考えられている悪魔とは、だいぶ異なる。彼の考えるサタンとは、神に謀反を起こして天から堕とされ、セコい復讐にもえるようなケチな存在ではない。 キリスト教の神話に登場するような悪魔ではない。言ってみれ
新プラトン主義 西欧のオカルティズムを遡れば神秘主義に、そしてこの神秘主義を遡れば、必ずこの新プラトン主義という哲学思想に行き着く。カバラとて例外ではない。 プラトンは、我々の属する物質世界、現象世界の上にイデア界(叡智界)をおいた。 このイデアという概念は、プラトン哲学の中心概念ともいえる。 イデアとは言ってみれば、完全にして普遍、永遠の真実性であり、物体としては捉えられない存在である。我々の感覚的世界の事物はこのイデアを原型とする模造であり、イデアを分有してのみ存在する。イデアは、我々の感覚的知覚の対象とはならず、理性的認識の対象である。 ここで新プラトン主義は、この思想をさらに発展させた。 従来のプラトン哲学のイデア界以上の究極の原理を求めたのである。 すなわち、このイデア界にも様々な階層がある。そして、この究極の原理を求めるのならば、一切の多様性を取り除いた原理が求められなければな
ピタゴラス学派 「ピタゴラスの定理」、この言葉を聞いたことがない人はいないであろう。このことからも、彼の名を聞くと、まっさきに「数学者」という言葉をイメージする。これは間違ってはいない。 だが、ピタゴラスの実際の姿を、現在の意味で言う数学者として捉えると、それは大きな間違いであろう。 当時の数学は、哲学であり、宗教であり、魔術でもあった。 エリファス・レヴィは「魔術の歴史」の中で、ピタゴラスを古典ギリシャ最大の魔術師とすら呼んだ。 実際、彼の伝記を調べたなら、そこにいるのは、宗教家、神秘主義者、実践オカルティストのイメージのほうが、ぴったり来ることに気づくであろう。 実際、彼は数学魔術の祖であった。 ピタゴラスは、紀元前581年頃ギリシャのサモス島で生まれたらしい。 彼はとてつもない旅行家で、各国を渡り歩き、学問をつんだ。エジプトは勿論、インドやイギリスにすら行ったという説もある。 彼はク
ナグ・ハマディ文書 1945年12月、エジプト南部に位置するナイル河畔の町、ナグ・ハマディ付近で、一人のアラブ人農夫によって発見された。彼らは肥料に使う軟土を掘り出すために、ナグ・ハマディ郊外へと出かけた。そこは150以上の洞窟がある山で、エジプトの長い歴史の中で、墓場や修道院に使われた場所だった。そこを掘っていると偶然、赤い素焼きの壺が出てきた。好奇心に駆られた彼らは、それを割ったところ、中から出てきたのは、ボロボロになったパピルスの写本の束だった。 彼らはそれを竈の燃料に使っていたのだが、とある事情(そのアラブ人農夫は父親の敵討ちのために殺人を犯し、警察に睨まれており、家宅捜索で没収されるのを恐れた)から、その本を知人のキリスト教神父に預けた。その神父の友人の歴史教師が、この写本の価値に気づいた。 この写本は、そのまま古美術品のブラックマーケットに流されてしまい、転売に次ぐ転売をされ、
グノーシス派とは? グノーシス(Gnosis)の意味は、ギリシャ語で「知」あるいは「認識」を意味する。 これには、いくつもの流派があり、また時代の流れと共に複雑な変貌を遂げて行く。 このグノーシス派は、初期キリスト教の異端なのだろうか? いや、もともとグノーシス主義とでも言うべき思想があって、これがキリスト教を取り込んだと言ったほうが正確であろう。 ともあれ、原始キリスト教にあってローマ教会にとっては、このグノーシス派は、大変な脅威だった。それは、当時の教会指導者達の書き残したものを見てもあきらかである。 実際、一時期グノーシス派は大勢力となり、数の上でローマ教会派を上回っていたこともある。また、聖人として列聖されているギリシャ教父の中には、グノーシス派の指導者と目される者も居る。 グノーシス派は、徹底した弾圧により、歴史から姿を消す。残されている書も極度に少なく、その教義を知るためには、
オカルト百科 ・・・まだまだ、項目は増えるでしょう。 これ、本当に全部ひとりで書けるんだろか? 目次 はじめに ~できたら読んでやってください~ 索引 西洋オカルティズム 東洋オカルティズム インドのオカルト スーフィーとイスラム圏の神秘主義、オカルト 弾圧史 呪術 オカルトと政治 終末論 戯れ言 ~実は一番言いたいこと~ ・
ノヴァーリスと魔術 ドイツ・ロマン派を代表する幻想文学作家にして、オカルティスト。 ノヴァーリスことフリードリヒ・フォン・ハルデンベルグは、1772年にハルデンベルク家の所領オーバーヴィーダーシュテッドで生まれた。1785年に彼の父親が製塩所の監督官に任ぜられたため、家族はヴァイセンブルグに移住。 1790年に、彼はイエナの大学に入学し、翌年にはヴィッテンベルグ大学に移籍。そこで法律学を学んだ。 1792年に、フリードリヒ・シュレーゲルと運命的な出会いを果たす。 この二人の出会いはドイツの文学史に大きな軌跡を残すことになる。ドイツ・ロマン派は、この二人を核にして、形成されたからである。二人の周りには、さらに数人の詩人、文筆家が集まり、機関誌「アテネーウム」を発行する。この雑誌の発行は1798年から始まるが、ノヴァーリスというペンネームは、この時から使用し始めた。 ともあれ、二人の友情は、ノ
髑髏本尊 この髑髏本尊の作成方法は、誓願房心定の立川流批判の著書、「受法用心集」下巻に詳しい。 この書によると、髑髏本尊は大頭、小頭、月輪鏡の3種類がある。 また他に狐の頭部を用いた呪法の記述もある。 まず大頭の作り方であるが、まず人間の髑髏が必要である。最良の髑髏は智者(高僧)のもの、続いて行者(修行を積んだ僧)、国王、将軍、大臣、長者、父、母、千丁、法界髑の順である。 9番目の「千丁」とは、1千個の髑髏の頂上の部分を取り集め、これを磨り潰して丸めたものである。髑髏の頂上には6粒の「人黄」があるという。これは人間の魂魄が宿るところで、人間の命を宿し、生殖に必要な精液を作るところでもあるという。別項で詳述するダキニ天の好物も、ここであるという。これは明らかにヨーガで言うところの「サハスラーラ・チャクラ」が仏教に取り込まれ、変形したものであろう。 次に「法界髑」であるが、これは旧暦の重陽の節
科学のルール 申し訳ありませんが、まず最初にココとココの2つのページを読んでください。 本章は、この2つ「科学的とはどういうことか」と「科学が万能ではないわけ」のページの主張を前提に書かれています。 全章で科学とはリクツだけでは駄目だ。再現性のある証拠によって検証され反証されていないものでなければならない。と書きました。 しかし、友人より、こんな指摘がありました。 「それだけでは不十分だ。トンデモさんは、表面上は自分のトンデモ説を検証しているようにみせかける。しかし、その検証の仕方が出鱈目なのに加え、議論のやり方が詭弁だらけだ。彼らとの議論の争点は、ほとんどそこにある。不精せずに、科学的態度って奴について書け。」 ……なるほど、疑似科学を奉じる人の主張は、むしろ「科学的態度を守っていない」ことに大きな問題があるように思います。 そこで、ここでは科学的態度について述べてみたいと思います。 た
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