選挙戦は、離合集散で大混乱だ。太陽の党がわずか4日で消滅して日本維新の会に合流したと思ったら、今度は維新の会に振られた減税日本が亀井静香氏と合流し、民主党を離党したTPP反対派や国民の生活が第一や社民党まで入れた「中道リベラル」の党をつくるという。これはマンガみたいだが、意外に日本のサイレント・マジョリティを代弁しているかもしれない。 右翼対左翼とか、保守対リベラルといった対立軸は、日本ではリアリティがない。アメリカのように民主党と共和党の対立が日常生活まで浸透している国とは違って、日本にはそういう理念の対立がなく、民主党も自民党も世界の基準からみれば「大きな政府」の社民勢力だ。 これに対して維新の会などの勢力は競争原理を理念とし、小さな政府を掲げている。これはマスコミ的には支持を受けているが、私以上の世代は、本音では「もう逃げ切れるからこのままでいい」と思っている。それは大っぴらにいえな