米軍が来月にも沖縄の普天間飛行場に配備を予定する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイをめぐり、野田佳彦政権が関係自治体への協力要請など準備作業に着手した。 北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出などで日本の周辺環境が険悪化する中で、米海兵隊の装備・能力を向上させるオスプレイの導入は、日本の平和を守り、日米同盟の抑止力を高める上で不可欠といえる。 初仕事にあたる森本敏防衛相には、丁寧な説明などを通じて粛々と配備を進めてもらいたい。同時に、日本の安全に欠かせないのは普天間移設だ。野田首相もこれを機に地元説得を強め、移設実現に改めて全力を投じてほしい。 オスプレイは海兵隊の主力兵員輸送機の後継機で、沖縄には計24機が順次配備される。飛行機とヘリの機能を併せ持ち、現行の大型ヘリCH46よりも騒音が少なく、速度は約2倍、搭載重量は3倍という。航続距離が約6倍の2200キロあり、無着陸で朝鮮半島をカバ