英語力底上げのため文部科学省が全国学力テストの「英語版」を導入する。平成31年度から中学3年全員を対象に英語力を確認する新しいテストを行う計画だ。 英語ができるにこしたことはないが、話す中身が重要だ。話したいことがなければ、身にもつかない。学ぶ目的を明確にして指導を進めてほしい。 すべての学力を支える国語力の充実も忘れないでもらいたい。 日本の英語教育は「何年勉強しても道案内さえできない」などと揶揄(やゆ)されてきた。使える英語がなかなか身につかない。 英語の全国テストは、文科省が発表した英語力向上推進プランに盛り込まれた。「住所を伝えられる」「身近な話題について文章をつくれる」といった、読む▽書く▽聞く▽話す-の4技能で、「基礎」「熟練」など国際標準規格を用いることが考えられている。 文法や読解に偏りがちといわれてきた英語の授業を見直し、とくに「聞く」「話す」能力を高めるねらいがある。