今年3月に第12期全国人民代表大会第1回会議が開催され、胡錦濤中国共産党総書記・温家宝首相から習近平総書記・李克強首相への政権交代が完了した。10年ぶりに新政権が発足したことで、その一挙手一投足に内外の注目が集まっている。 ここでは、新首相の李克強氏の看板政策「都市化(城鎮化)政策」について取り上げてみたい。そもそも、なぜ、いまさら都市化なのだろうか。われわれが普段中国報道などで見かける画像や映像は、北京や上海といった、中国を代表する大都市の情景であり、そこには林立する高層ビルやおびただしい数の車が行き交う高速道路網が映り込んでいる。ここからまだどうやって都市化するのか、する必要があるのか、不思議に思う向きもあるかもしれない。 また、中国の統計によると、2011年末、都市部人口が6億9079万人、農村部人口が6億5656万人となり、都市部人口が初めて農村部人口を上回ったとされる。現在毎年1
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