「東映太秦(うずまさ)映画村」(京都市右京区)が今秋、施設の重点を時代劇からアニメや特撮ヒーローに移して改装オープンし、隣接する東映京都撮影所が使われていた、地上波の民放では唯一の時代劇レギュラー番組「水戸黄門」(TBS系)も今月19日、42年の歴史に幕を下ろした。 殺陣師の高齢化が進み、周辺の商店街のにぎわいも薄れつつあり、<日本映画の故郷・太秦>に消えゆく時代劇の悲哀がにじむ。 「これまでは水戸黄門におんぶに抱っこのところがあった。新しいものを見いだしていかないといけない」 9月15日の改装オープンに際し、岡田裕介・東映社長は記者会見で強調した。新たなターゲットは「ファミリーと外国人観光客」(東映)。同撮影所の敷地の約2割を映画村に取り込み、隠し通路などで出口を目指す「からくり忍者屋敷」など従来の路線を維持するアトラクションもできたが、目玉は、プリキュアや歴代の仮面ライダーなどを展示・