橋内部の腐食が進み、積載量の大きい車両が通行止めになって工事が始まった。重さに耐えられず、崩落が懸念されるが、観光客の通行は多い(ワシントンのアーリントン記念橋で) 米国で道路や鉄道などインフラ(社会基盤)の老朽化が進み、橋の崩落や脱線事故などが相次ぐ「インフラ危機」が問題になっている。全米の老朽化したインフラを補修するには3兆6000億ドルが必要との試算もあるが、対策費を確保するための増税に政治家は消極的だ。 ■崩落の恐れ 首都ワシントンでポトマック川に架かる「アーリントン記念橋」。バージニア州とを結ぶ主要道路で、5月下旬から緊急工事が始まり、通行規制されている。米当局の調査で、橋の鉄骨の腐食が想定より速く、重さに耐えられず崩落する恐れがあることが判明した。 ペンシルベニア州ピッツバーグの「グリーンフィールド橋」は、大小二つの橋が重なる異様な姿だ。橋の下を通る道路にコンクリートが崩れ落ち