東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、携帯サイトの掲示板に残されていた加藤智大(ともひろ)容疑者(25)のものとみられる書き込みは、5月中旬以降だけで約3000回に上っていた。 自らを「携帯依存」と呼び、両親への不満、職場の人間関係を巡る葛藤(かっとう)、雇用不安、友人や恋人のいない孤独感などを訴える言葉の羅列から、現代の病理が浮かぶ。ブログに自分の行動や気持ちを分刻みで書き込む流行の「リアルタイムブログ」に近いとみる専門家もいる。 加藤容疑者らしい書き込みのある掲示板は、5月19日に開設され、事件前日の今月7日まで書き込みがあった。 4日には「俺(おれ)が何か事件を起こしたら、みんな『まさかあいつが』って言うんだろ」と記述。さらに親への不満と挫折感を訴える書き込みが並ぶ。「親に無理やり勉強させられていたから勉強は完璧(かんぺき)」「中学生になった頃(ころ)には親の力が足りなくなって、捨てられた