大阪府の橋下徹知事は10日、2009年度予算案で11年ぶりに赤字予算を脱却する見通しとなったことを明らかにした。急激な景気悪化で大幅な税収減が見込まれるが、就任1年目の08年度に厳しい財政再建を実行した結果、同年度末に300億円程度の余剰金が発生。10年間続いた財源不足が解消する見込みとなった。 橋下知事は08年度、都道府県で最低水準となる大幅な職員給与引き下げや私学助成などの削減を行い、約1100億円の収支改善を果たした。 09年度には、景気悪化の影響で府税収入が08年度に比べて約2500億円減少する見込みだが、300億円程度の剰余金を活用することで11年ぶりの赤字予算脱却を達成する見通しとなった。 【関連ニュース】 ・ 大阪府副知事に綛山氏 ・ 橋下府知事を「全面支持」=石原都知事 ・ 地方負担、軽減は困難=国直轄事業の大阪府方針で ・ 外国機の国内線運航に前向き=関空