大相撲改革 「八百長は厳罰」の規定を作れ(2月18日付・読売社説) 昨年の野球賭博事件を機に、外部有識者らで組織された独立委員会が日本相撲協会の組織改革案をまとめた。 大相撲の信頼回復には協会組織の抜本改革が必要だ。だが、待ったなしの課題は、改革案が触れなかった八百長問題の実態解明と再発防止の徹底である。 独立委はこれまで、協会が公益法人として存続していくための組織のあり方を検討してきた。 野球賭博事件の際、協会は自己申告した力士を厳重注意にとどめ、幕引きを図ろうとした。問題意識の希薄さと危機管理能力の欠如を露呈した。 独立委が改革の柱の一つに、理事会の大幅な体制見直しを据えたのは、そうした甘い体質の排除を求めたものだろう。 12人の理事のうち、力士出身でない外部理事は現在2人だが、これを半数にまで増やすように要請している。 外部の視点で旧弊を改め、閉鎖体質から脱皮していくことこそ抜本的な
「君、テープレコーダーの研究をやらないか」。ソニーの前身、東京通信工業の創業者、井深大から声がかかった。外出先で、GHQが持ち込んだ録音装置を初めて見たという。「やりましょう」。バラック建ての工場で、木原信敏さんは即座に答えた。 ▼2年前に入社したばかりの若手技術者が目を付けた素材は、蓚酸(しゅうさん)第二鉄だった。取締役だった盛田昭夫と神田の薬問屋を駆けずり回って、ようやく見つけた。紙テープへの塗りつけに成功するまで、試行錯誤が続く。「本日は晴天なり」。最初の試作品から再生した声が聞こえてくると、工場に駆けつけた井深は、木原さんと抱き合い喜んだ。 ▼昭和39年に結婚した木原さんの披露宴で、井深はこんなスピーチをしている。「今日、この会場でみなさまが8ミリ撮影をしておられますが、われわれの夢は、このような簡単な、どこの家庭でも買えるようなVTRを供給したいと思っています」。8ミリビデオ開発
極めてわかりにくい行動と言わざるを得ない。民主党の小沢一郎元代表に近い衆院議員16人が会派離脱届を出し、新会派を結成すると表明したことだ。 岡田克也幹事長は会派離脱は無効だとしており、離脱届は宙に浮いている。 参加メンバーの代表格である渡辺浩一郎氏は、予算関連法案の採決時に反対する可能性について「あり得る」と認めた。あらかじめ明白な造反行為を想定しているなら、会派離脱ではなく離党すべきだろう。 会派離脱の理由については、菅直人政権が「国民の生活が第一」の政治理念を守らず「国民への約束を捨て去った」などと説明した。「予算の総組み替えなどはほぼ手付かず」といった政権に対する批判は、これまでの小沢元代表の主張と重なっている。「菅政権は本来の民主党政権ではない」と言い切るなど、政権打倒の姿勢も鮮明にした。 だが、ムダの排除でマニフェスト(政権公約)の財源を生み出すとのシナリオが破綻したからこそ、マ
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