内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は24日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、震災翌日の3月12日に東京電力福島第一原子力発電所1号機への海水注入が一時中断された問題について「(私が菅首相らに)『再臨界の可能性はゼロではない』と言ったのは、事実上(可能性は)ゼロだという意味だ。『注水はやめた方がいい』とは絶対に言っていない」と釈明した。 首相官邸側は、3月12日の班目氏の発言を「専門家の意見として大変重く受け止めた」(福山哲郎官房副長官)としており、政府内での認識のズレがまたしても浮き彫りになった形だ。 また、班目氏は「職務を全うすることこそが私の使命だ。ここで逃げ出したら末代の名折れだ」と述べ、辞任しない意向を強調した。