ゆうべの朝まで生テレビでは、意外にも「原発再稼動のルールを決めるべきだ」という点で嘉田由紀子氏と私の意見が一致した。今は2011年5月に菅首相が超法規的な「お願い」で止めたまま、なし崩しに全国の原発が2年半も止まっている。法治国家として、こんな状態でいいのか。 本来は2012年の原子炉等規制法の改正で停止命令の要件を決めるべきだったが、民主党政権が曖昧にしたため、活断層までバックフィット(遡及適用)の対象になってしまった。炉規制法の改正が無理でも、原子力規制委員会規則で緊急停止命令についてのルールを決めるべきだ。 たとえばフランスの原子力の透明性及び安全に関する法律(TSN法)第29条のⅣでは、次のように定めている。 原子力安全担当各大臣は、重大なリスクの解消に適した措置を実施するために必要な期間、その施設の運転を中断することを命じることができる[…]。重大かつ差し迫ったリスクがある場合、