2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)をめぐっては、これまでも入札の不手際で解体工事の着工が遅れたり、景観データの誤りで周囲の反発を招いたりするなど、迷走を続けてきた。 文部科学省によると、本体工事も今年に入り設計業者から「工期内に間に合わない」と連絡があり、大詰めの議論の中で初めて明らかになったという。見通しの甘さが露呈した格好だ。 解体工事の入札の不手際は昨年9月、内閣府の政府調達苦情検討委員会の指摘で発覚。工事を発注した日本スポーツ振興センター(JSC)の職員が、入札額が分かる工事費内訳書を事前に開封したとして、やり直しを求められた。 開封は通常の手続きでは認められず、同委は「公平性に重大な疑義がある」と指摘。国会では野党から「官製談合の疑い」とまで指摘を受けた。JSCは入札をやり直したが、本格的な解体が始まったのは今年3月と当初計画よ
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