2018年11月14日 田中 宇 日本の安倍首相が10月末に中国を訪問し、日中関係を敵対から協調体制に転換したのと同期して、日本と共同してTPPなど日豪亜圏の形成に動く豪州(オーストラリア)が、これまでの3年間の中国との対立をやめて、豪外相が訪中した。日中と並び、豪中関係も協調体制に転換した。豪州のペイン外相は11月8日、豪外相として3年ぶりに中国を訪問した。中国側はこれまでの対立関係を棚上げし、豪州を称賛した。 (China: What's really behind the 'thaw' in relations with Australia?) (米国の中国敵視に追随せず対中和解した安倍の日本) これに先立ち、豪州議会は10月31日、米国抜きのTPPへの加盟を批准した。これでTPPの批准国は6つになった。11カ国からなるTPPは、署名国の過半数が批准したら発効するので、豪州の批准によ