子どもの成長を支える場でありながら、ブラック労働環境が問題視されている学校現場。ニュースなどでも盛んに取り上げられているテーマではありますが、実際に働いている教員は、どのような思いを抱いているのでしょうか。 本記事は、公立校の中学教員であるAさん(仮名)に「1人の一般教員として感じている“学校の労働環境の問題点”」を語ってもらう連載企画となります。 教科の担当教員を2人→3人にするだけで、働き方がこれだけ変わる ―― 普通の時期で、残業時間が100時間以上。どうしてそんなに長時間労働になってるの? Aさん(以下略):例えば、「中学校で国語を教えていて、担任を持っている教員」がいたとするでしょ。要は“どの学校にでもいる普通の先生”だよね。 うちの学校は3学年それぞれ4クラスずつあって、国語の教員は2人。国語の授業は1クラスあたり週4コマ(3年生は3コマ)。学校全体で週に44コマ、国語の授業が