かねてからヤマ場とされてきたアメリカ株式市場の「11月上旬の戦い」が終わった。買い勢力が勝るのか、売り勢力が勝るのか。戦いはFOMC(連邦公開市場委員会)、雇用統計、中間選挙、10月CPI(消費者物価指数)と続いたが、勝敗は10日の「逆CPIショック」に伴う「NY(ニューヨーク)ダウ1201ドル高」で一応の決着を見た。 すでに11月10日の株価大幅上昇の重要性は、前回の本欄「『日本株買い』は暗号資産市場が混乱しても不変だ」(14日配信)などでも指摘したとおりだ。 相場は十分な休養をとり、再び上昇態勢へ 10日のNYダウは3万3715.37ドルとなり、9月30日の安値2万8725.51ドルからの上昇率が17%超に達した。それからほぼ2週間、相場は十分な休養を取り、再び上昇態勢に入ったとみる。 というのも、この間、大幅上昇に対する利益確定売りに押されることがなかったからだ。先週末25日のNYダ