自動車メーカーとして有名なホンダが手掛けた民間機「ホンダジェット」は、現在ヒット機として快進撃を続けています。ここに至るまで、どのような経緯を辿ったのでしょうか。 2003年12月3日初飛行 ホンダの航空機事業子会社である米国ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)が手掛ける飛行機「HondaJet(ホンダジェット)」シリーズは、発売以来堅調な売れ行きを記録しており、「日本発の民間飛行機」では歴史的な快進撃を続けています。ただ、その初飛行からはすでに19年が経過しています。2003年12月3日、ノースカロライナ州にあるピードモント・トライアド空港でのことでした。 拡大画像 報道陣に公開された「ホンダジェット エリート」(2018年、伊藤真悟撮影)。 ホンダジェットは、個人が飛行機で移動する際などに使用する、いわゆる「ビジネス・ジェット」です。機内寸法は高さも幅も約1.5mで、乗員乗客あ