約1年近く続けてきたスーパーコンピューターの系譜。その最後として今回はFPGAを解説したい。 古くはCCC(Cray Computer Corporation)の閉鎖後に設立されたSRC Computersが、FPGAをベースとした製品をリリースしていた(現在もしている)し、CRAYも一時期XD1をリリースしていた。 昨今はマイクロソフトがデータセンターでFPGAを使っていたという話もあり、実はデータセンター向けのニーズが徐々に増えつつある。このFPGAについては連載307回でさらっと解説しているが、もう少し細かく説明しよう。 あらゆる回路を構成できる反面 ICを複雑につなぐ必要がある FPGAはField Programmable Gate Arrayの略である。“Field Programmable”が肝で、つまり製造後に内部のロジックを書き換え可能なゲートアレイという意味となる。もち