JR西日本が平成23年春のダイヤで、東海道線と山陽線の「新快速」をすべて12両編成にすることが6日、分かった。現在、新快速の半分超を8両以下の編成が占めており、全12両編成化で輸送力は22%増強される。京都駅では、新駅ビルが完成した9年度から在来線の乗降客が1割強も増えており、大阪駅のリニューアル工事の完成で予想される一層の乗客増やラッシュ時の混雑に備える。 新快速は京阪神間を最短時間で結ぶ普通列車で、最長区間は敦賀(福井県)から網干(兵庫県)。主要駅間の所要時間は京都-大阪間29分、三ノ宮-大阪間22分と、いずれも競合する私鉄より5分以上早い。 現在、上下線合わせて1日148本が大阪駅を発着しているが、このうち80本が8両以下で編成。長距離を利用する乗客の増加で混雑率も上昇している。 このため、JR西日本は21年度から約40億円を投じて40両を新造し、すべての新快速を12両編成化すること