先日の対談イベントで、cakesの加藤貞顕氏が、指摘していたことで、ネット上で文字を販売する上で、大きな課題を指摘していた。電子書籍の100円を基準にした安売り時代の到来だ。そうした時代が来ることはほぼ間違いない、それはすでにアメリカで起きている現象だからだ。実際、私自身も採算を度外視して、すでに荷担している。二冊の書籍をKindleで発売したが、多くの人に読んで貰える方を優先しており、とても、儲かるとは思っていない。 (筆者が5月発売した『南の島のトゥグ』のAmazonのページ) ■電子書籍市場に待ち構える100円以下の安売り競争 加藤氏は、この対談の中で、電子書籍のマーケティングが非常に難しいと述べていた。iPhoneのAppStoreでは、カテゴリーといったところのランキングしか導線がない。書籍の場合には、書店の店頭で平積みするといったやりかたなど、書店での展開には、様々な選択肢があ