海外展開に成功した即席麺は現地の日常の食生活に溶け込んでいる。いかに早く現地の食文化に広く深く溶け込むかが海外展開での競争優位性を決める。 メキシコの即席麺市場が年々拡大している。その中で約85%のシェアを占めているのは、日本でもなじみ深い東洋水産のMaruchan(マルちゃん)ブランドであるこの圧倒的なシェア自体驚異的だが、それ以上に驚かされるのは次のようなエピソードだ。 ・メキシコで、国会が審議を早々に打ち切った時に、新聞は「議会がマルちゃんした」と報じた。 ・2006年サッカーのワールドカップでのメキシコ代表の速攻は、「Maruchan作戦」と呼ばれた。 メキシコにおいて、「マルちゃん」は単に食品としての普及のレベルを超えて、「簡単にできる」「すぐできる」という意味の言葉として浸透しているのである。 海外で広く浸透した即席麺ブランドは、マルちゃんだけではない。例えば、香港では日清の「
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