11月29日、東京・六本木の「ニコファーレ」で党首討論が開かれ、その様子は「ニコニコ生放送」で生中継された。筆者もネットで見ていたが、ともすれば退屈になりがちな政治家の主張も、コメントの“ツッコミ”と一緒に見ることである種のエンターテインメントとして楽しめると感じ、ニコ動のポテンシャルを感じた。 ただ気になったのは、ユーザーからのコメントは安倍晋三・自民党総裁の応援が多かったように感じられたことだ。ニコ動ユーザーからは各党首の発言に辛辣なツッコミが飛ぶことが多かったが、安倍総裁の発言時は応援や賛意のコメントが目立って多かった。 党首討論の実施に先立ち、民主党の安住淳幹事長代行はニコニコ動画について「極めて偏った動画サイト」と発言。ドワンゴはこれに対し、「根拠の無い誹謗中傷」と抗議していた。 確かに、ニコ動を動画プラットフォームと考えると、誰もが参加できる「中立」なサイトだ。しかし、党首討論