本の紹介285:食のリスク学 ―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点、 中西準子 著、 日本評論社(2010年1月) ISBN: 978-4-535-5874-4 環境リスク学を築き上げてきた著者が、食の安全・安心や食と健康にまつわる問題について、リスク管理・リスク評価の視点から読み解く。食の安全と関連して、環境の問題についてもいくつか取り上げている。 第1部は大学主催シンポジウムでの講演、「食の安全を考える-安全の費用と便益」 の収録。第2部は、フードファディズム (食べ物の栄養が健康や病気へ与える影響を過大に評価したり信じたりすること) を日本に初めて紹介し、食情報等の問題に取り組んでいる食料化学者、高橋久仁子氏のインタビュー(対談)。第3部では、サイエンスライター松永和紀氏を聞き手に、食の安全問題について論争点を取り上げ、考えを語る。そして第4部は、ご自身のブログの中からの、食の安全