【ソウル共同】太平洋戦争中に三菱重工業の名古屋市の軍需工場などで働かされた元朝鮮女子勤労挺身隊の韓国人女性らが同社を相手取り、未払い賃金や慰謝料の支払いを求める訴訟を起こすことを決めた。24日に韓国南部の光州地裁に訴状を提出する。原告弁護士が23日、明らかにした。 原告は韓国人女性4人と遺族1人。韓国最高裁が5月に、1965年の日韓請求権協定では強制徴用者らの個人の請求権は消滅していないと判断したことを受け、韓国内での提訴を決めた。 13~15歳の時に日本に連行された原告の梁錦徳さん(81)らは、かつて日本で同社と日本政府を相手に同様の訴訟を起こし敗訴が確定している。