朝日新聞被曝隠し問題取材班(代表:佐藤純) 原発労働に関する一連のスクープ 「線量計に鉛板、東電下請けが指示 被曝偽装」など 東京電力福島第一原発の構内で、事故収束作業に日々従事する約3000人のうち9割が、東電社員ではなく「協力会社」と称される下請け会社の作業員たちだ。彼らが多重下請け構造の末端で不安定かつ危険業務に従事させられている実態は、事故直後から一部では報じられてきた。だが、線量計を鉛のカバーで覆う「被ばく隠し」を作業員に強いる、それを拒否した作業員は職を追われるといった原発労働の過酷な現実を、企業名や具体的な会話のやり取りを示すことで生々しく読者に伝えた今回のキャンペーン報道の説得力は計り知れない。深刻な労災事故や反社会勢力の介入を招きやすい「偽装請負」の問題や、こうした構造を指摘した学者の主張を、「原子力ムラ」が総力を挙げて圧殺する姿の活写など、今回の件をごく一部の問題会社の