印刷 関連トピックス欧州連合(EU) アサド政権によるデモへの弾圧が続くシリアについて、国連は28日、専門家による調査団の報告書を発表した。政府軍や政府系民兵組織が子ども256人を殺害するなど重大な人権侵害があり、「人道に対する罪」にあたると指摘した。 8月の国連人権理事会決議に基づき、3月以降の弾圧の被害者や目撃者ら223人に聞き取り調査した。軍などがシリア全土で組織的に市民の殺害や拉致、拷問をしたと認定。シリアは調査団の入国を認めず、3500人とされてきた犠牲者の全体像はなお不明だが、報告書はシリアにすみやかな暴力の停止と責任者の捜査の開始を求めた。 また、ロイター通信によると、欧州連合(EU)はこの日、医薬品や食料品を除く貿易でのシリア向けの金融支援を禁止する追加の経済制裁措置で基本合意した。12月1日のEU外相理事会で正式合意する。(ジュネーブ=前川浩之) 朝日新聞デジタルで