大阪府と大阪市の特別顧問の一部が、橋下徹大阪市長率いる「日本維新の会」のブレーンなどを兼ねていることに、開会中の市議会でも異論が上がった。市民の税金から報酬を投じる妥当性への疑問で、橋下市長は「しっかり行政を動かしてくれている」と正当性を強調した。だが、中には大阪府市の仕事と維新の仕事の線引きが曖昧な事例もみられる。 3月24日、府市特別顧問の元経済企画庁長官、堺屋太一氏は、維新政治塾の開講式に出席した後、午後6時から府市統合本部の都市魅力戦略会議に参加。東京からの交通費2万9千円が公費から支払われた。 市側は「政治塾が事前にあることは知らなかった」と説明するが、橋下市長が掲げる大阪都構想などに批判的な自民党の市議は「維新塾に出席するために、そもそも大阪にいるのだから、交通費を支払うのはおかしい」と指摘する。 市特別顧問で嘉悦大教授の高橋洋一氏には、4月14、28両日の会議出席で報酬計5万