〈埼玉〉川口市で昨年3月、大麻を吸い自宅で母親=当時(48)=を刺殺したとして、殺人の罪に問われた同市朝日の無職、本木健人被告(24)の判決公判が16日、さいたま地裁であり、中谷雄二郎裁判長は求刑通り懲役10年の判決を言い渡した。 弁護側は「大麻の急性中毒で心神喪失状態だった」と無罪を主張したが、中谷裁判長は「犯行の経緯など記憶があり、責任能力を失うほど著しい意識障害はなかった」と指摘した。 判決によると、本木被告は昨年3月19日、大麻を吸い急性中毒状態になり、友人に殺されると不安になり殺害を決意。川口市の自宅で包丁を持って友人を追いかけ、止めようとした母親の首を2回刺し殺害した。