搬送するために土台から外されたホッキョクグマの剥製(はくせい)=夕張市 【上山浩也】財政再生団体の北海道夕張市が所有していたライオンなど641体の剥製(はくせい)が東京・国立科学博物館に無償で譲渡され、「夕張コレクション」として新天地デビューすることになった。このうち、大蛇のオオアナコンダなど2体は早速、巳年(みどし)にちなんで同博物館で開催中の企画展に登場。他の剥製も特別展などで展示される。財政破綻(はたん)した夕張では放置状態だったが、同市の担当者は「光の当たらなかった剥製が大勢の人に見てもらえる」と喜んでいる。 企画展で展示中のオオアナコンダは体長4.5メートル。夕張から寄贈された経緯の説明も添えられている。 剥製は、大分市内で1972年から約10年間展示されていたものを夕張市が総額9600万円で購入し、83年にオープンした施設で展示。財政破綻後の2007年に施設運営を民間委託
夕張医療の本来あるべき姿が問われている。 そもそも夕張の病のメカニズムは何であったのか。 平成8年私が北海道大学病院総合診療部に赴任してから、何人か夕張在住の方を診察する機会をあった。めまいを訴えていくつもの病院で検査を受けるが、めまい原因不明の女性はご主人を炭鉱のガス事故で失ったトラウマを抱えていた。東京から故郷に戻ってタクシー運転手の職についたものの、仕事は少なく、アルコールで肝臓を痛めていた男性。眼科に入院したものの胸痛を訴えて紹介されてきた高齢女性は、息子の暴力を避けトイレにこもる日々を送っていた。胸痛は外傷であった。 夕張には社会が作り出した病が多いのではないか、そのような印象を深くした。対応には社会心理学的な病気を的確に診断でき、根気よく治療にあたる医療チームが求められると感じていた。 平成19年財政再建団体になった夕張市。市立病院も維持困難となり、指定管理者による公設民営の医
2013年04月16日11:00 by jyoshige 書評「医療にたかるな」 カテゴリwork 医療にたかるな (新潮新書) [単行本] 筆者は読書の際に、興味深い個所にはポストイットを貼っていく習慣があるが、 本書はたちまちポストイットだらけになって、とうとう貼るのを諦めた。それくらい 刺激的で面白い。 夕張と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。 財政破綻、羽柴誠三秀吉、旧・炭鉱の町…… 人によって思い浮かぶイメージは様々だろうが、なんとなく「財政破綻した可哀想な町」 くらいに考えているのではないか。だが本書を読めばそのイメージは180度変わるはず。 夕張が財政破綻したのは住民自身の責任であり、他の誰のせいでもない。 民主主義なのだからよく考えれば当たり前のことなのだが、ともすれば忘れがちな その事実を、本書は我々にこれでもかというくらいに突きつける。 著者は事実上崩壊した夕張市立総合
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