和歌山大保健管理センターは、来年2月にひきこもりの若者などを対象にした海外研修旅行を開催する。行き先は中米・グアテマラで、参加者を募っている。 同国は96年までの36年間、内戦が続き、死者・行方不明者は20万人に上るといわれる。70年代から、同センター所長の宮西照夫教授が精神疾患の調査や内戦被害者支援に携わっており、学生も現地に同行してきた。 近年は同センターを訪れるひきこもり経験者も参加。戦災者の子どもとの交流などがひきこもり状態の学生が立ち直るきっかけになっているという。内戦被害者が作った民芸品を購入して大学祭などで販売し、収益を学校の支援にあてるなどしている。 旅程は2月18~27日。現地に5泊し、和大生などが支援を続ける学校の生徒と交流し、内戦犠牲者の大半を占めるマヤ系先住民の伝統文化なども学ぶ。 同センターは研修の意義について、交流や長期的な支援が「『誰かの力になることができる』