宮城県沿岸で、震災がれき処理施設の建設が進んでいる。名取市閖上(ゆりあげ)地区の津波で被災した海岸では、がれき焼却プラントが組み上がってきた。 施設では、震災がれきの分別・破砕・焼却などをする。名取市、岩沼市、亘理町、山元町の4カ所に、国の補助金約1270億円をかけて県が建設している。気仙沼市や石巻市などにも建設される。 県環境生活部によると、名取市や亘理町の施設は3月下旬に運転を始め、4月上旬には焼却ができるようになるという。各施設は、それぞれの自治体で出たがれきを処理する。 ただ、県内のがれき総量は1500万トン以上で、県外にも約350万トンの処理を要請する必要があるという。【手塚耕一郎】