シリアの内戦状態が飛び火する様相を見せている隣国のレバノンで19日、大きな爆発が起こり、アサド政権に近い人物の拘束に重要な役割を果たした情報機関のトップが死亡したことから、何らかの報復の可能性が指摘されています。 レバノンの首都ベイルートの商業施設が集まる中心部で19日、爆発物が仕掛けられていた車が爆発しました。 爆発は周辺の建物や車が大破するほどの大きな威力で、治安当局によりますと、これまでに8人が死亡、70人以上がけがをし、死者の中にレバノンの情報機関のトップが含まれているということです。 この情報機関のトップについて、地元のメディアは「ことし8月にレバノンで発覚した爆弾テロ計画の容疑で、アサド政権を支持するレバノンの元閣僚が拘束された際に、重要な役割を果たした人物だ」と伝えています。 レバノンでは、シリアのアサド政権を支持する勢力と、反政府勢力側を支持する勢力が対立を深め銃撃戦が起き