◇鳥取・障害者施設 県、緊急調査や研修も 鳥取市鹿野町の障害者支援施設「県立鹿野かちみ園」で、入所する知的障害者の女性3人の居室が20~3年にわたって長時間施錠されていた虐待問題。施設側は、「慣習的に続けてきた」と説明するなど、認識の甘さを露呈した。県はほかの障害者支援施設でも同様の事案がないか緊急立ち入り調査を行うことを決め、虐待防止の研修も行う。 「入所者の安全を考えて始めた措置が、長年続くうちに慣習となり、誰も疑問を持たなかった……」。施設を運営する県厚生事業団の山本光範理事長は県庁で記者会見し、こう打ち明けた。3人を担当していた職員10人や管理職も同様の思いだったという。 同施設は1966年に開設され、現在は知的障害者や精神障害者ら約70人が入所。60歳代女性はマグネットやカッターナイフの刃などを食べる「異食」があり、入所以来約20年間、1日10時間は施錠された居室で過ごしてきた。
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