西谷修-Global Studies Laboratory 時事的なコメント、関連企画のお知らせ、その他西谷の仕事に関連する公開用ノートなどを、雑誌のコラム感覚(?)で公表しています。 少しブログの更新を留守にしたが、この間、3月19日(月)にISC・21(稲垣正浩主催)の研究会でナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』をどう読むか、について講演、21日、22日には立命館大学で開かれた国際会議「カタストロフと正義」に参加、主に招待講演者のジャン=ピエール・デュピュイと、彼の持論「啓発的破局予言論」について議論した。そして23日から一週間は主として研究打ち合わせのためフランスに行っていた。 ISC21の研究会では、まず、アメリカの行動主義心理学と新自由主義的経済体制の適用に見られる人間観・社会観の共通性を説明し、ついで、市場の自己調節機能に信を置く自由主義経済の考え方と、西洋近代の「自由」の