<生命体を創造する合成生物学> ・・・J・クレイグ・ベンターは人類社会に今後何が起きるかを警告している。2009年のインタビューで「われわれがひとたびゲノム(生物の遺伝子情報)を利用し始めれば、人間の生命への概念と認識が変化する」とベンターは語っている。ベンターは彼のテクノロジーを「合成ゲノミクス」と呼んでいる。 「コンピュータによってデジタル化された生物学情報を利用し、新しいDNAを特定の目的のために創り出すことが合成ゲノミクスだ。・・・つまり、生命体のルールを学んでいけば、われわれは、自己学習できるロボットやコンピュータシステムを開発できるようになる。非常に急速な学習という新時代が始まりつつある。こうした未来のテクノロジーによってすべてが塗り替えられていく。この変化から逃れられる人間の生活領域は存在しない」 新しいバクテリアを誕生させたベンターの研究を「4D(4次元)プリンティン