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  • 説得に必要な体積 - レジデント初期研修用資料

    誰かに何かの行動をお願いしたり、期待したりするときには、言葉の内容に気を配るよりも、その人の手元に「体積」を送るやりかたを考えたほうが、説得という成果はより近づくのではないかと思う。 ワープロとメモ書きの昔 今回出版させていただいた「内科診療ヒントブック」というは、もともとは研修医の大昔、同級生と交換したメモ書きの束だった。 有名な研修病院は、どこもその頃から独自のマニュアルを作り、いろんな出版社から販売していた。どれも使いやすくて、でもそうした何かを持っていない側としてはそれがいかにもうらやましかった。当時から、研修していた病院ではローテーション研修のシステムが組まれていたから、同級生がお互いのメモ書きを交換すると、結果として内科全科の知識を集めることができ、休みを使ってそれを全部ワープロで打ち上げた。 Win95 も発売されていなかった昔、研修医にはPCは遠すぎて、自分はずっとワー

  • 整理タンスは早すぎた - レジデント初期研修用資料

    ソースでわかるSixapart転落の歴史 というエントリーを読んで考えたこと。 そもそもプログラムなんて全然分からない、リンク先の人に比べて、圧倒的に低レベルなユーザーであった自分もまた、同じような頃に、違った体験を通じて、MovableType に挫折した。 ユーザー体験は相転移する blog 時代の最初の頃、そもそも素人に手が出せるblog スクリプトなんてMovableType ぐらいしかなかった。 今も昔も、プログラムが理解できないユーザーにとっては、ファイルを書き換えることは「手探り」なのだけれど、当時のMT は、インデックスファイルに画面にあらゆる機能が書き込まれていたから、けっこうどうにかなった。 素人であった自分にとって、「どうにかすること」というのは、「こうしたい」という機能をGoogle で検索して、誰かが公開してくれたソースをそのままコピーして、自分のファイルに貼り付

    aozora21
    aozora21 2011/01/26
    私がMTを使いこなせなくなった理由が解明されている!
  • 理解は大切 - レジデント初期研修用資料

    交渉ごとというのは今のところ、「理解」「説得」「納得」というのが基的な流れであって、納得が達成できなかったときに、話を切り返す起点としての「謝罪」というものがあって、交渉は、このサイクルを回しながら、最終的な「納得」へと導く技術なんだろうと考えている。 いずれにしても、交渉のはじめには「理解」があって、相手に対する理解と、自分自身が何を知っていて、何を知らないのか、きちんと理解していないままに臨んだ交渉は、グダグダになってしまうのだろうと思う。 昔話 3年目ぐらいの頃、僻地の施設に飛ばされていて、患者さんを「追い出す」役割を仰せつかったことがある。 80歳をずいぶん過ぎた糖尿病の患者さんで、糖尿病のコントロール中だったのだけれど、夜になると居酒屋さんに飲みに行ったり、インスリンの量を勝手に変えてみたり、病棟でたばこを吸ったり、とにかく問題が多かった。 その施設に来たばかりの頃、看護師さん

  • 会話タグは便利 - レジデント初期研修用資料

    病棟のローカルルールで、たとえば急変のコールだったら「急変です」とか、指示の確認をしたいだけなら「確認です」とか、看護師さん達に、会話を切り出す前に、これから話す内容の「タグ」を宣言してもらうようにしているんだけれど、これだけのことで、ずいぶん快適になる。 丁寧な言葉は疲れる 今はたぶん、日中どこの病院に行っても、病棟と医師との通信手段は院内PHSだと思うけれど、看護師さん達はたぶん、「丁寧な会話を心がけましょう」なんて教わっているものだから、電話を取って、必ず最初に、挨拶が始まる。 会話の内容は、単なる確認であったり、書類の書き忘れを指摘するためであったり、あるいは患者さんが今そこで急変していて、今すぐ来てほしいという内容であったり、病院で交わされる会話には、さまざまな重要度があるのだけれど、最初は必ず挨拶。 自分たちの側は、これから始まる会話が、どんな重要度なのか、電話からそれを推し

    aozora21
    aozora21 2010/05/01
    ○○について質問です、とか、用件は二つあります。ひとつめは、と切り出すなあ…。丁寧なことばはむしろ都合の悪いことを言う必要があるときに恣意的に使うかも…
  • ブクマ通貨圏作ってほしい - レジデント初期研修用資料

    炎上回避の方法と、面白いエントリーを集積するやりかたとして。 とりあえず村民には「ブクマポイント」として100程度、入村と同時に配布して、何かブクマコメントを残すときには、 その「ポイント」が消費されるやりかた。賞賛だとか叩きだとか、それを客観的に決めるのは無理だから、どちらにしても、 「ポイント」が一律に消費されるシステム。 ポイントのやりとりが発生しなければ、コメントはだから100回しかつけられなくて、以後はブックマークをすることしかできない、 あるいは、自らのコメントを公開することができなくなる。その代わり、ポイントはやりとり可能で、誰かからポイントをもらったり、 自分のポイントを誰かに託すことができる。 自分のblogを持っている人は、エントリーにつけられたブックマーク数を、そのままポイントとして消費できる。 ブクマ数をたくさん得た人は、そのポイントを使って誰かのエントリーにブクマ

    aozora21
    aozora21 2010/04/10
    誰も私にポイントくれないと思う…orz
  • 本が出ることになりました - レジデント初期研修用資料

    研修医時代を過ごした病院には、何年も使われ続けてボロボロで、外科の若手が練習がてら、人工血管や人工硬膜で破れた場所にパッチを当てた、 なんだか異様な見た目のソファーがあって、勤務時間を終えた上の先生がたが集まっては、毎日遅くまで、患者さんのこと、病気のこと、いろんなことを語りあっていました。 夜間の救急外来は1年生の仕事で、救急外来で診断に困った患者さんが来たときには、実際問題「困る」のは日常であったのですが、ソファーのあるその場所に、資料を持って駆け込むと、そこに集った先生がたから、怒られながら、突っ込まれながら、いろんな科から、たくさんのアドバイスがもらえたものです。 現場の問題は、しばしば複数の診療科にまたがっていることがあって、ある科を回っている研修医にとっては深刻な問題が、別の科の先生にとっては常識になっていたりすることも多くて、いろんな科の医師が集まったソファーセットは、専門科

    aozora21
    aozora21 2010/03/12
    おめでとうございます。
  • メディアにだって生活がある - レジデント初期研修用資料

    「スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術」というを読んだ。 「プロパガンダ」みたいな心理操作の技法を期待して読んだんだけれど、印象操作それ自体よりも、 むしろ「マスコミの人たちもご飯べないといけないんだな」なんて、変なところに感心した。 怪物はいなかった 「報道する側もご飯をべないといけない」という文脈で読み解くと、「陰謀」に見えるものが、案外そうでもなく思えてきた。 飛ばし記事だとか、スクープ争いみたいな印象とは逆に、報道機関というものは、「怪しい」記事は書けないんだという。 記事を書くにも、それを雑誌に載せて流通させるのにもお金がかかるし、出版社はお金を稼がないと続けられない。 それがどれだけ衝撃的な記事であったところで、「裏」が取りにくい、相手から訴えられたら言い訳のできないような記事だったなら、 訴えられた時点で「赤字」になってしまう。こういうのはリス

    aozora21
    aozora21 2009/12/22
    「なかったことにする」テク参考になるかしら。自分用に必要なわけじゃないけれどw
  • 来るはずの 俺の時代が 来なかった - レジデント初期研修用資料

    ネットから実世界への、「越境」の難しさについて。 研修医向けに作った原稿を書きためて、ネットで少しだけ名前が売れるようになって、 商業出版品質にギリギリかする程度になった原稿を持ち込んで、出版社からは好意的な評価を いただくこともできたのに、ようやくたどり着いたこの段階になって、 そこそこ売れた自分の「名前」が障害になって、話がなかなか前に進まない。 匿名世界では何でもできる 昔の「テキストサイト」時代、アクセスがそこそこ増えてきて、身の回りのちょっとした「バカ」をネタにして、 読者がそれなりにつくようになってくると、それがエスカレートしていく人がいた。 何度も何度もバケツでプリンを作ってみたりだとか、マクドナルドに行って、肉を何十枚もはさんでみたりだとか。 同じようなネタを何度も何度も、もう人はそれをそんなに楽しんでいるようには見えなくて、 読者だって、恐らくはそれに飽きていて、その割

  • 同意獲得ゲームとしてのネットコミュニケーション - レジデント初期研修用資料

    実世界でのコミュニケーションが、「合意形成ゲーム」であるのに対して、 ネットコミュニケーションというものは、「同意獲得ゲーム」なのだと思う。 ゲームの目的が違うから、おしゃべりの戦略は異なってくるし、ゲームが違うから、 ネットで支持を集めた言葉というものは、ネットの壁を越えて、実社会に浸透できない。 コミュニケーションの大きさと深さ 「2ちゃんねる」みたいな場所には、何となく、「話を聞いたら、それをもっと面白くしないといけない」という、 プレッシャーみたいなものが働いている気がする。 物事を分析する方向で「面白く」するのは大変だから、たいていは、「動物を見た」というお話が 「狼を見た」になって、「狼が襲ってくるぞ」に進化していく。 「ラーメン屋さんのスープが夕方になると塩辛くなる」理屈と同じで、掲示板みたいな場所に留まって、 そこにいる人たちからの同意を獲得しようとすると、話題はどうしても

  • 浮気物語の共通骨格 - レジデント初期研修用資料

    2ちゃんねるのまとめサイトには、定期的に、「浮気物語」とでも形容するしかない、 「結婚相手が浮気して、それが発覚して離婚に至った元夫の書き込み」が登場する。 書き込みはたいてい、発端から別離に至までの物語になっていて、 その都度共感的な返信が列を連ねて、「はてなブックマーク」が30程度から、多いときだと100ぐらいつく。 共通事項がある 2つ仮定する。 2ちゃんねるの書き込みは、基的に創作、あるいは脚色を加えた経験談である 「浮気物語」自体は、恐らくは似たような物語が定期的に書き込まれていて、人気のあるものだけが浮上して、「まとめサイト」に補足される 掲示板世間での生存競争というか、ある種の淘汰を受けた結果として、人気のある浮気物語と、 人気のでなかった浮気物語が存在していて、恐らくは「同情されやすい浮気物語の構造」とでもいうべきものが、 淘汰の結果として、生み出されているような気がする

    aozora21
    aozora21 2009/07/04
    結果から逆に辿ったら偶然ではなく必然であったと思えてくるかも…。ボヤッとして気づかぬうちに終わりを迎えてくれてれば波風は立たないんですけどねえ。それも運命なのだろう。
  • ユーザーは狭く見る - レジデント初期研修用資料

    Google の新しいブラウザ 「Chrome 」を使った感想。 Chrome は速く感じる 今まで使っていて、なんの不便も感じていなかった Sleipnir が、どうにも調子が悪い。恐らくは中で動いているIE8 の問題なんだろうけれど、 blog の更新だとか、コメント欄の管理だとか、エラーが頻発する。 いい機会なので、常用するブラウザを、Google Chrome に変更したんだけれど、これはたしかに速く感じる。 自分には、技術的なことは何一つ分からないし、普段見ているページのほとんどは、 文字しかないようなページばっかりだから、ブラウザの当の速さ、 内部処理の速さだとか、実装のすばらしさだとか、そういうのは全然分からないんだけれど、 素人がちょっとさわってもびっくりするぐらい、Chrome は速く「感じる」。 このブラウザは、ユーザーへの「速さの見せかた」に、気を遣ってデザインされ

  • もうすぐ家が建たなくなる - レジデント初期研修用資料

    何となくだけれど、自分たちの業界では、もうすぐ、「家が建たなくなる」気がする。 業界からは、「いわゆる大工さん」がいなくなる。 煉瓦を積む専門家だとか、かんなをかける専門家はたくさん生まれるだろうし、 そうした「部分の専門家」の腕前は、おそらくは昔ながらの大工さん以上に優秀なんだけれど、 家は建たない。 「家建てる人」を目指している研修医は少ないか、もしかしたら彼らは、「家を建てる」ことを避けている。 部分の専門家 自分が昔習った病院は、「部分の専門家」を生み出す方針だった。 患者さんの方針は上司が決めて、研修医は、まずは手を動かす。 胸水のたまった肺炎の人が入院する。チェストチューブを入れるとか、 人工呼吸器をつなごうだとか、そういう決断は上司が行ってくれて、 研修医は上司の監督下に、手を動かす。 手が動くと、なんだか上手になったような気がするから、やる気が出た。 そればっかりやってると

  • 一貫性の誤謬 - レジデント初期研修用資料

    経営が迷走した企業だとか、政府に対しては、「一貫性を持った対応が為されていない」なんて批判される。 「一貫性なくしてビジネスに勝機なし」なんて断言する、成功した経営者もいる。 こういう考えかたは間違っていると思う。 成功した人には一貫性が観測される 成功したプロジェクト戦略のことごとくは、あとからそれを振り返れば、 リーダーの、一貫した判断に基づいた運営が為されている。 経営判断や政治戦争の判断に至るまで、「判断の一貫性」というものは、 まず必ずといっていいほど観測されて、だからこそ、「一貫性は大切だ」なんて思われる。 ところがたぶん、「成功したプロジェクトには一貫性が観測できる」ことは真だけれど、 そのことは決して、「一貫した判断に基づいたプロジェクトは成功する」ことを意味しない。 「一貫した判断が観測された」プロジェクトのリーダーは、必ずしもその時、 一貫した基準に基づいて、何かを判

    aozora21
    aozora21 2009/01/16
    風邪の治療を続けていたが劇症型心筋炎で気づいた時には手遅れだった…というお子さんとお子が入院時同じ病室でした。もっと早く大きな病院で検査していれば、と悔やまれました。
  • 否定しない外来対応 - レジデント初期研修用資料

    否定から決定的な対立が発生する 「あなたに抗生剤は必要ない」 「どうしてこんな時間に来たの? 」 「あなたの病気は専門外だ」 たいていの場合、主治医のこんな「否定」をきっかけにして、決定的な対立という状況が発生する。 医師と患者とは、しばしば思惑が異なっていたり、利害が対立することがあるけれど、 お互いの社会的立場であるとか、病院という場所の特殊性であるとか、 様々な要素が挟まることで、病院での対話からは、対立の発生が回避されている。 医師が何かの「否定」を宣言して、たいていの場合、相手がそれで納得することはありえない。 患者さんはだから、「当に大丈夫なのですか? 」とか、「何かあったらどうすればいいのですか? 」だとか、 否定に対して疑問を返す。 最前に「否定」を配置する、医学的な正しさを優先した、教科書的な対応を行ってしまうと、 そこを突破された場合、職業上、「負け」を認めることが許

    aozora21
    aozora21 2009/01/15
    百貨店の新人教育で教わりました…けっして否定のことばを使わないこと。 患者はお客様なんですね。
  • 老人を食べるしかない - レジデント初期研修用資料

    年配のドクターが多い病院だから、「友達友達」ぐらいのところに政治家がいて、 医局ではときどき、政治の床屋談議がはじまる。 大局無視の、田舎の財源について。 地方都市の現況 うちの県は、街作りが完全に破綻していて、県庁所在地の駅前でさえ、夜の8時も過ぎれば真っ暗。 もともと古い街並で、自動車時代のうんと前からある街だったから駐車場を増やせなくて、 飲み屋街だとか、ショッピングモールだとか、人とお金が集まる施設は中心街を見捨てて、 みんな郊外へ移ってしまった。 街の中心に残っているのは、シャッター閉じたままの古い商店と、平均年齢が恐ろしく高い、 駅周辺の、ちょっとだけ高級な住宅地。 駅前からちょっと歩いた場所には、新しいマンションが建築中だったりする一方で、 数年前に炎上した一軒家は、引き取り手もなく、廃墟のまんまになっていたりする。 自動車に見捨てられて、若者に見捨てられて、目立った産業も

    aozora21
    aozora21 2008/12/24
    介護保険適用外の介護サービスを充実させるとか高齢者向けの外食産業とか、身ぐるみ剥ぐというよりニーズに応えるという形で。
  • 若い人はご飯が遅い - レジデント初期研修用資料

    外来もようやく一段落して、14時だとかその後半だとか、ずいぶん遅い時間になって、 アルバイトに来てくれている若い先生がたは、やっとお昼ご飯をべに、医局に戻ってくる。 ベテラン勢、それでも自分が一番年下なんだけれど、この仕事をずいぶん長くやっている人達は、 たいていもっと忙しいのに、同じ時間帯にはほとんどの人が、もうご飯をべ終わってる。 忙しいときにはまず飯をえ 研修医期間を過ごした病院には、そもそも昼休みという考えかたはなかった。 朝病院に来て、病棟で仕事して、後はもう1 日中バタバタとかけずり回って、 自分の手は今より圧倒的に効率悪くて、仕事の量も多かったけれど、 事だけは、それでも3、きちんとべてた。 研修医になって最初の頃、先輩から「忙しくて何から手を付ければいいのか分らなくなったら、まず飯をえ」なんて習った。 「これから心肺蘇生の患者さんが入ります」なんて一報が入った

  • 専門家のジレンマ - レジデント初期研修用資料

    恐らくはあらゆる業界の専門家は、その専門性が高まるほどに、 外から見ると「いいかげん」に見られてしまうリスクを抱えてしまう。 専門家には、「当の専門家」と、「専門家っぽい人」とがいて、 「っぽい」人の意見は、治療に何ら貢献しないのだけれど、たいていの場合、 手柄は全部、その人に持って行かれる。 循環器内科はラクテックを使う 大学の循環器内科では、初期輸液は例外なく「ラクテック」と決まっていた。 この輸液は来、脱水のきつい人なんかに用いるもので、心臓が悪い患者さんには、 むしろ「良くない」輸液だと習う。 教科書には、心臓の悪い患者さんには「5% ブドウ糖水」を入れるようにと書いてある。 この輸液は、実質何も変えない代わり、心臓への負担が少ない。 心不全を合併した心筋梗塞の患者さんにラクテックを処方すると、 普通の病院だと、上の医師から怒られる。大学だと、逆にラクテックをつながないと怒られ

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    aozora21 2008/12/03
    『自転車置き場の議論』
  • 「下向き」の想像力について - レジデント初期研修用資料

    頭がいい人が、「上」に向かって想像力を働かせて、それまで誰も考えなかったようなサービスを作る方向と、 同じく頭のいい人が、「世の中には想像を絶する馬鹿がいる」という信念の下に、 カモをコントロールするやり方を模索する方向と、想像力には「上」と「下」みたいな方向性がある。 上向きの想像力が生み出すプロダクトはすばらしいけれど、世の中を回しているのは、 むしろ下向きの想像力なんだと思う。 振り込め詐欺のこと 振り込め詐欺の人達が使う手口はあまりにもあからさまで、どうしてあんなものに大勢が引っかかるのか 不思議でしょうがないけれど、あの人達の秘訣というのは、「たくさんの人に電話をかける」、 それが全てなんだという。 「普通」が好きな、常識的な人達は、たぶん「こんな話に騙される人が世の中にいる」、 そのこと自体を信じられない。信じられないから、そもそもああ言うことをやろうなんて思わない。 振り込め

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    aozora21 2008/11/21
    何かの罠にはめられているのをすべて無視してこの社会を生きられないから多くの人は妥協して選択する。まったくの阿呆を相手にしていてもあまり儲からないような気がします。
  • 神様のまずい設計 - レジデント初期研修用資料

    人間の体はよくできているけれど、ライフスタイルが変化すれば、やっぱり「設計」は古くなる。 胃を切った人は元気 「メタボ検診」の悪影響で、病院に健康診断の患者さんが大挙して、一時大変だった。 普段病院に来ないような人達をたくさん診察して、「胃を切った人は元気だよね」なんて、 医局で話題になった。 今70歳ぐらいになる人達が若かった頃は、胃潰瘍の治療といったら「手術」だった。 当時はまだ、開業した人達も手術してたから、今だったら薬を飲むだけで済むような人が 片端から手術を受けて、胃を切除された。 胃を切られた人は、べられないから太れない。やせた人が来て、お腹を見ると手術跡があって、 「これは昔、潰瘍で」なんて教えていただく。診察して、後日血液検査を見ると、みんな正常値。 こんな人が何人か続いた。 サンプルは偏っているし、観察者の主観でしかないから、この事実にはまだなんの意味もないけれど、 「

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    aozora21 2008/09/29
    「自然死」がけして自然ではない現実に繋がる?
  • かっこ悪いことは本当はかっこいい - レジデント初期研修用資料

    どんなベテランでも判断ミスから自由になれないし、油断すれば失敗する。患者さんに怒鳴られたら 腹も立てるし、相性のいい研修医とそうでない研修医、神様じゃないから、平等に接することなんてできない。 ときどき完璧になれても、常に完璧でいられる人なんていない。それを「たるんでいる」とか批判すること それ自体が欺瞞であって、むしろ完璧になりきれない人、だらしのない、失敗ばかりする医師こそが 「正常」であって、そこから始めないといけない。 みんなミスをする どんなときでも冷静沈着、どんなに疲れているときでも熱心さを失わない人は、たぶんどこかおかしい。 その人は、人としての「正常」なんかではありえなくて、何かが過剰であって、 たぶんどこかで、その過剰さの代償として、必要な何かが欠けていたりする。 「正しい医師」というのは、相当に理想化された、 目指すべき対象としての存在になってしまって、世間が求める「正

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    aozora21 2008/08/06
    かっこ悪いことは本当はかっこいいんですが、現在に満足していて過去を回想する場合、整合性を持たせて「よかった選択」としてしまうのではないでしょうか…。リアルタイムな葛藤を赤裸々に書けたらいいですが…