黒潮の流れが大きく湾曲する「黒潮大蛇行」と呼ばれる現象が7年9か月と過去最も長く続いていましたが、気象庁は終息に向かいつつあると発表しました。 黒潮は日本の南岸を沿うように北東へ流れる暖流で、気象庁によりますと2017年8月に紀伊半島から東海にかけての沖合で南に大きく湾曲する流れに変わりました。 「黒潮大蛇行」と呼ばれるこの現象は先月まで7年9か月続き、気象庁が1965年に統計を取り始めてから最も長くなっていましたが、船や衛星による観測などから元の流れに戻りつつあるということです。 このため気象庁は9日、終息の兆しが見えてきたと発表しました。 終息までにはさらに3か月程かかる見通しだということです。 「黒潮大蛇行」は今回を含めて過去6回観測されていて、7年余り続いたのは黒潮が運ぶ海水量が少なかったことが影響したとみられています。