http://www.yoshimotobanana.com/diary/2012/03/ 今月の事件と言えばひとことにつきる。 「父親が死んだ」 ああ、びっくりした。もうこわいものはない。もちろん人生にはこれからもいろんなことがあるだろう。しかし予想がつくことのなかで最高に恐ろしいことはもう終わった。 ただでさえ「まわりのみんなの親」みたいな存在だった父なので「まわりのみんなの親がなんと自分のほんとうの親だよ!」だった私と姉にしたら、いくら高齢だったとは言え、人生に大きな穴があいたみたいな感じだ。 「病院の玄関に立っただけで吐く」「病院に行くと心が逃避してうつろになってしまう」と私も姉も毎日言っている。母のお見舞いで日々同じ病院に行くんだけれど、心が泳いでしまって全然ちゃんとその場にいられない。 しかし、泣いたりさわいだりする感じはなぜかない。 別れとは常にそういうものだと思うが「別れる