運転士が足りずに列車の運行本数を減らしていた熊本電気鉄道(熊本市中央区)が、2~3割の増便にこぎ着けた。一時は4人にまで減っていた運転士が12人に増え、減便前に近い運行が可能となったためだ。地方で鉄道の運転士不足が進む中、営業距離約13キロの小さな熊本電鉄が運転士を3倍に増やした手とは。 熊本電鉄によると、運転士が数年前から定数(9人)を割り込むようになり、シフトが組みにくくなった。25年1~2月には3人が相次いで退職し、一時的に計4人にまで減少した。 運転士の免許を持つ他部署の職員が応援に入ってもダイヤの維持は難しいと判断し、25年2月、平日の運行本数を159本から121本に減便するなどの大幅なダイヤ改正に踏み切った。 国土交通省のまとめでは、24年6月~25年3月に熊本電鉄を含む約10社が乗務員不足を理由にダイヤ改正をしており、25年2月時点で地方鉄道の約半数が運転士不足を訴えている。