公益通報を巡る訴訟の東京高裁判決の後に記者会見する元社員の男性=東京都で2026年9月3日午後4時6分、安元久美子撮影 機密情報を外部に流出させて会社の信用を傷つけたとして、医療機器メーカー「スターサージカル」(東京)が元社員の男性に約4700万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(谷口園恵裁判長)は3日、元社員の行為は公益通報目的で違法性が阻却されるとの判断を示した。1審に続きスター社の請求を認めなかった。 判決後に記者会見した男性は「高裁も公益通報目的を認めてくれて、ほっとした。重大な不正を発見した人が通報するのを諦めない社会になってほしい。今回の判決で一歩前進した」と語った。 男性によると、取引先の病院に勤める医師に商品を優先的に使ってもらうため、見返りに謝礼を支払うスター社の販売促進キャンペーンについて、贈収賄になる可能性があると2021~22年に複数の警察に情報を提供